森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

番外編:コロラドとシンガポールの不思議話

2024年06月04日 | 不思議譚


今日は…ハワイとは全く関係ない話をしていいですか? 先ほどコロラド州発のニュースを読んで驚いたので…。

それはある男性が口論中、至近距離から銃撃され、でもつけていた幅1センチの鎖型ネックレスに弾が当たり、軽傷で済んだという話でした。もし弾がそのまま首に当たっていたら、恐らく男性は命を落としていたことでしょう。ものすごくラッキーな男性ですね! ネックレスは一見、シルバーに見えますが、警察は「シルバーは柔らかいので、違うかもしれない」と言っているそうです。

このニュースを読んで思い出したのが、昔、シンガポールで聞いた不思議話でした。当時、姉家族はシンガポールに住んでおり、義兄の同僚の体験談として聞いた話です。今も昔もシンガポールには徴兵制度があり、その同僚が2年間の軍隊生活を送っていた時の体験談です。同僚が所属していた軍など詳細は不明ですが、要約すると…。

ある日その男性は戦車の天井部分にある蓋を開けて戦車から顔を出し、ジャングルのなかを進んでいたとか。…ところが付けていたネックレスがブチっと切れたので、それを拾おうとしゃがんだところ、戦車の蓋が何かに当たり、バーン! と閉まったそうです。

それを後走車から見ていた人が、後で恐ろしいことを言いました。もしも君があの時、まだ戦車から顔を出していたら、恐らく死んでいただろう、と。何といっても戦車の鉄製の蓋ですから、それはそれは重く。それが勢いよく閉まったのですから、直撃されていたらただでは済まなかったでしょう。運よく? ネックレスが切れたので、思いがけず命拾いしたのでした。

それは出征前、母親からもらったネックレスだったそうで。本人は「お母さんが守ってくれたのかな」と言っていたそうです。私も全く同感! もしくは、ご先祖様がネックレスをブチっと引っ張り、男性をしゃがませたのかもしれませんね。

もちろんコロラドのケースとシンガポールの話ではシチュエーションがあまりに違いますが、「ネックレスのお陰で命拾い」というその1点が、なんだか似通っているような気がして。私にはどうしても、スピリチュアルな話に思えてしまいます。考えすぎ…というものでしょうか?
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続・不思議な雨乞いの岩@ワイメア

2019年12月23日 | 不思議譚


前回お話ししたモオの化身がお出ましになるという雨乞いの岩につき、ちょっとだけ追記です。

実は友人のご主人が、ハワイ島ワイメアの某牧場にお勤めしていまして。友人によれば、今年はワイメアにあまり雨が降らなかったとか。…雨が降らずに牧草が枯れてしまったりすれば、牛たちもそうですが、牧場もまた困ってしまいますよね?

なので先日、牧場の人々がこの雨乞いの岩にお参りに行ったそうです。



あ、「牧場の人々」と言いましたが、この牧場は家族経営とかの小さなビジネスではアリマセン。大変、規模の大きな牧場なのです。世界有数規模の! きっと、従業員は数百人単位、またはそれ以上ではないでしょうか。

それでも、日照りの際に企業のお偉いさんが揃って岩にお参りするというのは、何ともユニークですよね。

このあたり、日本と共通する部分が多い気がします。ハワイと日本というのは、実は精神的にずいぶん距離が近いのだと思います。
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不思議な雨乞いの岩@ワイメア

2019年12月21日 | 不思議譚


ここ数日、お天気が不安定なホノルルです。今もザーザーと雨が降っています…風も強いです!

雨、雨、雨…と考えていたら、今日、急にあることを思い出しました。ハワイ島ワイメアにある、雨乞いの岩のことを…。岩の名は「マナウアManaua」。ちなみに、ハワイ語でマナは霊力や気、ウアは雨を意味しています。

その岩は、ワイメアの小さなホテル、「ジャカランタン・イン」の中庭に鎮座しています。かなり大きく、写真ではわかりずらいのですが、高さは人の背丈ほどもあります。

しかも、大変神聖な岩でもあります。古来、この岩には雨を降らせる霊力があると信じられ、ワイメアの住民は日照りで困るたび、この岩にお参りしたものだそうです。実際、写真でも岩の上に緑のレイが置かれているのがわかりますか?

私の尊敬するワイメア在住のフラの師、マイカ・カモホアリイさんによれば、昔、いつもこの岩のうえに、近くの池に住む女性のモオ(大とかげ)の精が座っていたとか。そのモオには雨を降らせる神通力があったので、住民は雨が必要な時、岩にお参りしたのですね。

なので自分がその岩に座っていない時にでも、もし岩にお供えがあったなら、人々は雨を必要としているに違いない。モオの精はそう考え、お供えを見るたび、近隣に雨を降らせてくれたそうです。ずいぶん、パワフルなモオだったのですね!

私がマナウアを訪れたのは、約3年前。上記にマイカさんを取材した帰りのことでした。マイカさんから岩の話を聞き、帰りにマイカさんにいただいたレイを持って、岩を参拝したのです。

私は霊能力ゼロではありますが、なんだか岩を見た時、とてつもなくスピリチュアルな岩であるような気はしました。なので手を触れないように気をつけながら、レイをお供えしましたっけ。

そして、その数時間後。私たちがコナ空港へと車を走らせていた時のことです(私はカメラマンと一緒でした)。その日はジリジリ肌が焼けるほどの晴天だったのですが、空港に向かう途中の道路で異変が起きました。なんと急に空が曇り、大雨が降ってきたのです! それは視界が閉ざされるかのような大粒の激しい雨だったので、もうビックリでした!

その時、なぜか私は思い当たってカメラマンに言ったのです。「これはきっと、雨乞いの岩のお陰よ。私たちがレイを持ってお参りしたから、雨を降らせてくれたのよ。でも、この雨が岩のパワーのお陰であることを私たちが理解した以上、すぐに雨はやむと思うわ」。

すると! 不思議なことに私がそう言った途端、雨が本当に小降りになり、ものの数分のうちに上がってしまったのです。不思議ですが、本当の話。

…思うに、モオの精は自分の力が理解された段階で、「そうよ、この雨は私が降らせたの。わかってくれているなら、もう雨を降らさなくてもいいかしら?」と思ったのかもしれません。本当に、(こんなことを言うと神がかって聞こえるかもしれないのですが)その雨のタイミングは絶妙だったのです。まるで私たちの会話がモオの精に筒抜けで、モオが「フフフン」と笑いながら、雨の栓を閉じたり開いたりしているかのようでした。

…ずいぶん前の経験ですが、雨模様だった今日、急に、不思議な雨乞いの岩を思い出してしまいました。

まだまだハワイには、こんな不思議なお話が溢れているのですよー。
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ハワイ王家の霊廟を守る木

2018年03月23日 | 不思議譚


ヌウアヌの丘にあるハワイ王族の霊廟、ロイヤルモザリアムに出かけてきました。今回ご一緒したのは、日本からの友人お二人。

過去、何度かブログに書いていますが、こちらにはカメハメハ2世以降のハワイ王国の全君主を含む、60人近くの王族が眠っています。つまり大変な聖地ですね。



王家の霊廟は黒とゴールドの柵で囲まれ、ごく静かで特別感があり、私からすると見るからに聖地の雰囲気が漂っているのですが、案外この霊廟を知らない方も多いのです。ダウンタウンからヌウアヌ通りを車で10分くらい上がったところにありますが、「ヌウアヌ通りをしょっちゅう通っているのにこの場所は知らなかった~」と言う方がけっこういらっしゃいます。

ちなみに、霊廟を入ったところには大きなカマニの木が立っています。その昔、カメハメハ4世夫人のエマ王妃が植えたそうで、今では門の上にこんもり枝を伸ばしております。まるで門を守っているかのよう…。



実はこの木には、いろいろな逸話がありまして。木の上にスピリットが宿り、霊廟を守っているというお話も実際、囁かれています(詳しくは自著「ミステリアスハワイ」をご覧くださいね~。)。

…今回ご一緒した2人のうち、1人は神主さんでした。その方が門にかぶさるように茂る木を見て、面白いことをおっしゃいました。「ちょっと鳥居のように見えますね」。またもう1人のスピリチュアルな女性も、「この大きな木が門の上に茂って霊廟を隠しているから、みんなこの場所を知らないのかもね」と。

う~ん、確かに! 見ようによっては、まるで木が霊廟を隠しているようにも見えますね。後ろから見ると特にそんな印象を受けます。そして、鳥居ですか…! やっぱり同じ役割を担っているのかな(鳥居って、神の聖域と俗世界の境界線ですよね? そして聖域を守ってるんですよね)。



王族の眠る聖地ロイヤルモザリアムは、イオラニ宮殿と並び、私の大好きな王国時代の史跡です。歴史好きの方、機会があったらぜひ、訪問してみてくださいね。 

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ハワイシアターの怪人、再び

2017年11月22日 | 不思議譚


マーク・ヤマナカのビデオ撮りで訪れた夜のハワイシアター、何かとエキサイティングな経験でした! 

ふだんは正面玄関から入場しますが、この夜はステージ横の楽屋口だけが開かれ、私たちも楽屋口から入場(ワ~イ)。トイレも、ステージ横の楽屋内のトイレを使うことになりました。

以前ハワイシアターの見学ツアーに参加したことはありましたが、楽屋を訪れたのは初めて。そこには一般家庭にあるような広いバスルームがあり、トイレのほか、大きなバスタブも設置されていました。

ステージ横のほか、地下にも2階にも楽屋があり、この日の主役のマークは2階の楽屋を使っていたようです。

さて、この楽屋のトイレを使う前のこと。案内してくれた係員に尋ねてみたのです。「ここ、幽霊は出ませんよね?」と。なぜって、見学ツアーに参加した際、ガイドさんやオルガニストの方からシアターの怪人ならぬ幽霊の話を聞いたからです(詳しくはこちら)。

その時、ある楽屋の入口にアジア系の中年男性が佇んでいて急に消えたり、リハーサル中で空っぽのはずの2階席に男性がポツンと一人で座っていたりという話を聞いたので、「それって、まさかステージ横のこの楽屋のことでは? ここが幽霊の出没スポットなんじゃ?」と心配になったのでした。

すると、係員の女性は私を笑う代わりに言いました。「大丈夫! それは地下の楽屋のことだって聞いてるワ」。さらにはもう一つ、興味深い事実を教えてくれたのです。その楽屋の付近をはじめステージ周りの壁やドアは軒並み鮮やかな青に塗られていたのですが、それは霊を遠ざけるためなのですって。つまり魔除けですね。



霊が青色を嫌うという話は…日本では聞きませんよね? ハワイでも聞いたことがないのですが、どこの宗教OR文化圏での話なのでしょう。この点、何かわかったらまたご報告しま~す。皆さんも何かご存知だったら、教えてくださいネ。

…以上のように、何かとエキサイティングだったハワイシアターでの夜でした。うちから歩いて3分のところにハワイシアターがある私は、幸せ者です!


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