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入管施設 ハンスト男性が「飢餓死」

2019年10月09日 | 事件

 「しんぶん赤旗」 2019108

 出入国管理庁は、今年6月に長崎県大村市にある大村入国管理センター(大村センター)で亡くなった収容者に関する調査報告書を発表しました(1日)。死因は、長期収容に抗議するハンガーストライキを行ったことによる「飢餓死」と明記されています。長期収容の問題に取り組んでいる市民有志「#FREE USHIKU」は緊急声明を発表(3日)し、「入管行政を直ちに変えるべき」と訴えています。

 死亡したのは、ナイジェリア国籍をもつ40代の男性。支援者らによるとサニーさんと呼ばれていたといいます。2000年に日本に入国。窃盗罪などで実刑判決を受け、仮釈放になった15年から大阪入国管理局(当時)に収容され、16年から大村センターに移されていました。

 入管職員が、男性が食事をしていないことを把握したのは5月30日。報告書によると、男性は「約10年間自由がありません。仮放免でも強制送還でもいいので、ここから出してください」とのべたといいます。その後も食事を拒否し、6月24日に死亡が確認。60・45キロだった体重は、司法解剖時には46・6キロでした。

 法務省は、大村センターの対応について「本人が治療を拒んだことにより、十分な治療の実施に至らなかった」としてやむを得えないとしています。送還や仮放免を求めていたにもかかわらず実施しなかったことについては、「他の被収容者の拒食を誘発するおそれがある」として、職権で行うべきではなかったとしています。

無期限収容のあり方改めよ 市民団体

 「#FREE USHIKU」の緊急声明は、長期収容という入管の対応が男性を死に追いやったと指摘。「私たち日本社会に住む者は今回、『入管庁はなぜ治療しなかったのか』を問う以上に、『なぜ収容し続けたのか』と問うべきである」とのべています。

 医療環境の改善なども必須であるとした上で、無期限収容のあり方そのものを改めるべきだと強調し、「別の制度は、可能である。私たちは入管行政を直ちに変えるべきである」と呼びかけています。


7日午後から降り始めた雨、今日昼までの雨量です。

霜注意報が出たようで、まだ枯れていない豆を収穫。

イチゴ(四季なり)、誰かにかじられている。



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