Twitterでトレンド入り。抗議のうねりは日本でも「対岸の火事ではない」
「#FreeAgnes」のハッシュダグと合わせて、周庭さんの逮捕に抗議する声はSNSで世界に広がっている。
ハフポスト日本版編集部
香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)さんが8月10日に香港国家安全維持法に違反した疑いで逮捕されたと、香港メディアが相次いで報じた。朝日新聞デジタルなど日本のメディアもこの件を報道している。
周庭さん逮捕の報道を受け、Twitterには抗議の声が殺到。ハッシュタグ「#FreeAgnes」「#周庭氏の逮捕に抗議する」が「日本のトレンド」入りするなど大きなうねりとなっている。
周庭さん逮捕。民主派団体の解散後、Twitterでの発信は抑えていたが...
NHKニュースによると、香港の警察は10日、男女合わせて10人を香港国家安全維持法に違反した疑いなどで逮捕したと発表した。
警察は、逮捕した10人が外国の勢力と結託し国家の安全に危害を加えた疑いがあるなどとしている。香港の複数のメディアは、この10人の中に周庭氏が含まれていると伝えている。
周氏は香港の民主派団体「デモシスト(香港衆志)」に所属し、香港の民主化運動への支援を日本でも訴えるなどしてきたが、香港国家安全維持法が施行された6月30日に解散を発表。
「生きてさえいれば、希望があります」などと綴ったのを最後に、それ以降はTwitterなどでの発信も控えていた。
また、今回逮捕された10人の中には、中国に批判的な論調で知られる「蘋果日報(ひんかにっぽう/アップル・デイリー)」の創業者の黎智英も含まれている。
黎氏をめぐっては、中国国営の新華社通信が5月、「香港を混乱させる反中分子の頭目」と名指しで批判していて、国安法による香港メディアへの弾圧が一層強まる可能性があると毎日新聞が報じている。
「#周庭氏の逮捕に抗議する」がトレンド入り。SNSで大きなうねりに
周庭さん逮捕の報道直後からTwitterでは抗議の声が集まり、ハッシュダグ「#FreeAgnes」「#周庭氏の逮捕に抗議する」がトレンド入りするなど大きなうねりを見せている。
ジャーナリストの堀潤さんはTwitterで「日本の未来を想い、声をあげることの大切さを語ってくれた。今度は私たちが周さんのために、そして香港で声を上げ続けてきた人たちのために立ち上がるべき」と投稿。
また、映画監督の白石和彌さんは「民主化を訴えるだけで逮捕。戦前の日本と同じ。大好きな香港から自由が失われてしまった」と綴っていた。
SNSに広がる抗議の声の中には、「日本からも声をあげるべき」「決して対岸の火事ではない。将来、日本でも同じようなことが起こるかもしれないのだから」などと自由な主張が抑え込まれることへの危機感を発する人もいた。
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朝日新聞デジタル 2020年8月11日
周庭氏に「日本のサポートを」 解放訴えるツイート拡散
荒ちひろ、杉浦幹治
日本との関係も深い香港の民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏(23)が香港警察に国家安全維持法(国安法)違反の疑いで逮捕されたことを受け、ツイッターでは11日、「FreeAgnes」(アグネス氏を解放せよ)と訴える投稿が拡散している。
2014年の民主化デモ「雨傘運動」の学生リーダーの一人で民主活動家の羅冠聡(ネイサン・ロー)氏(27)は日本時間の11日未明、自身のツイッターに「拡散希望」と記し、日本語で投稿。「アグネスは一緒に闘ってきた友人の一人です。独裁政権である中国共産党(CCP)は国安法違反「国家分裂」の容疑で23歳の女性を逮捕。彼女は無罪だが、無期刑を受ける可能性がある。日本の皆様のサポートが必要です」と支援を訴えた。
このツイートは11日夕までに5万4千回以上リツイートされている。また、羅氏は11日早朝、このツイートに続ける形で「#FreeAgnes」のハッシュタグ付きツイートを投稿した。
羅氏は、国安法の施行を受けて7月、英国へ渡っている。自身も違法集会に参加した罪で起訴されたとされている。
「#FreeAgnes」を付したツイートは日本を中心に各地で投稿され、作家の乙武洋匡氏や、映画監督の白石和彌氏、タレントのつるの剛士氏らも「民主化を求め、活動することが罪なのか」などとツイート。国会議員からも、自民党の長島昭久氏、立憲民主党の蓮舫氏、共産党の小池晃氏ら与野党問わず、抗議の声が上がっている。(荒ちひろ、杉浦幹治)
「一国二制度」の原則を守れないのであれば「1つの中国」論も又虚しいものになるだろう。
世論の勝利!?
民主活動家の周庭氏保釈 香港メディア
jijicom2020年08月12日00時17分