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若者不在の政治を変えたい。「選挙アップデート for U30」プロジェクトを始めます。

2021年10月19日 | 社会・経済

「U30のための公開討論ライブ」、4夜連続「ハフライブ」、U30世代の声を集めたアンケートーー。能條桃子・U30社外編集委員と取り組む新企画です。

 
Yuki Takada
「選挙アップデート for U30」

コロナ対応やオリンピックで税金を多く使ったイメージがあるのですが、どのように回収するつもりでしょうか? 20代前半ですが、税金が増えているのに給料は下がる一方でこれからがすごく不安です。(20〜29歳、女性、茨城県)

コロナで学校が休校になったり、子どもも大人と同じように政治に振り回されています。「18歳未満の国民の生活」を豊かにするために各政党はどんなアプローチを考えていますか?(18〜19歳、女性、鹿児島県)

岸田文雄首相は、この選挙を「未来選択選挙」だと言います。そうであるならば、これからの「未来」を生きる若者たちこそが、この選挙の中心にいてもいいはずです。

でも、若者の「声」は政治に届いているでしょうか?

政治は若者にしっかりと向き合っているでしょうか?


ハフポスト日本版は、U30社外編集委員でNO YOUTH NO JAPAN代表理事の能條桃子さんと一緒に、「選挙アップデートfor U30」というプロジェクトを始めます。

Maya Nakata
「選挙アップデート for U30」

選挙のたびに「投票率が低い」ことがニュースになる日本。

前回2017年の衆院選では、全体の投票率が53.68%と低い中でも、20代33.85%と10代40.49%と、U30世代の投票率の低さが際立ちました。

若い世代の投票率の低さはかねてから指摘されていますが、そもそも国会議員にU30世代が1人もいないのです。

列国議会同盟(IPU)が2021年に公開したレポートには、2020年時点の各国の下院議員における“若者”の比率が比較されています。

日本の衆院議員はU30は0%。U40は8.39%(110カ国中96位)。国民を代表するはずの国会でジェンダーのアンバランスがあることはよく知られていますが、世代別にみてももかなり歪な構造になっているのです。

「選挙アップデートfor U30」では、ただでさえU30世代の声が届きにくい政治や選挙の仕組みそのものについて問題提起するとともに、U30世代の声や視点を可視化し、政治に届けていくための場づくりに取り組んでまいります。

内閣府HPより
日本の人口構造と国会議員の性別・年齢構造

U30世代が関心を寄せる政策テーマ。特徴は?

プロジェクトのローンチに先立ち、ハフポスト日本版と一般社団法人NO YOUTH NO JAPANは、「選挙アップデートfor U30 衆院選アンケート」を行いました

9月9日〜10月9日までに、オンラインで全国から9536件(U30は3613件)の回答がありました。

U30世代が、衆院選で自分が投票する候補者・政党に特に積極的に取り組んでほしいと思う社会課題(3つまで複数回答可)のトップは、「ジェンダー平等(選択的夫婦別姓など)」です。

特に選択的夫婦別姓に対しては、導入を求める声が圧倒的多数を占めました。同性婚の法制化を求める声も多く、30代以上の世代と比べ、多様性を尊重する政策を重視する傾向がうかがえます。

Maya Nakata
「選挙アップデート for U30」
Maya Nakata
「選挙アップデート for U30」

自由記述欄には、「将来不安」を訴える声も多数寄せられました。

ランキングでは「妊娠・出産・子育て」や「格差・貧困」などが上位に挙がっていますが、こうしたカテゴリーを超えた、イシュー横断型のコメントも多く見られました。

また、「経済成長・成長戦略」というテーマについては、こんなコメントも。

昨今では脱成長という考え方についても少しずつ浸透しつつある。海外でもサーキュラーエコノミーなどの考え方、社会の動きが注目されるが以上の点について各政党の意見や考えをお聞きしたい。

(20〜29歳、Xジェンダー、埼玉県)

「どう成長するか」ではなく「成長路線」そのものを問う声が見られたことも、大きな特徴です。

U30と作る、まったく新しい「政党討論会」

選挙といえば、恒例行事のようにメディアが「政党アンケート」や「政策討論会」を企画します。

ところが、今回の選挙では、メディアの内外で若者の視点や声を政治に届けようという試みも多数生まれているように思います。

私たちはこの流れの中をさらに加速させるべく、本当の意味で若者と政治が会話する場をつくります。

私たちも主要9政党に行った「アンケート」は、U30の皆さまからいただいた貴重な意見をもとに作成しました。

また、U30の声を少しでも直接的に政治に届けるべく、プロジェクト第一弾として、10月21日午後9時から「U30のための公開討論ライブ」を生配信します。

能條さんらU30世代と私たちメディアが協力して、ゼロから企画を作った、まったく新しい「政党討論会」です。

各政党のキーパーソンに質問をするのは、能條さんをはじめとした20代の若者たち。アンケートやSNSに寄せられた質問やコメントも、できる限り紹介していきます。

U30世代が縦横無尽に語り合う、4夜連続「ハフライブ」

10月25日からは、四夜連続ハフライブ「Vote for Change」も配信します。

Maya Nakata / Yuki Takada
ハフライブ選挙特番

毎月、SDGsを様々な切り口で語り合うトーク番組「ハフライブ」の選挙特番です。

各回、多彩なU30ゲストのみなさんとともに、アンケートで関心が高かった「ジェンダー平等」や「将来不安」「気候変動」などについて議論を深めていきます。

政治が若者に対等に向き合い、若者が政治についてカジュアルに会話することができる社会の空気を作りたい。

そして、私たちが生きていく「未来」を選ぶために、投票に行くことが当たり前になるようにーー。

能條桃子・U30社外編集委員とともに取り組むハフポスト日本版の「選挙アップデート for U30」プロジェクトに、ぜひご期待ください!

Yuki Takada
選挙アップデート for U30

『選挙アップデート for U30』のラインナップは以下の通りです。

・政党アンケート(後日記事化) 

・「U30のための公開討論ライブ」 10月21日午後9時〜生配信

・4夜連続ハフライブ特番「Vote for Change」 10月25日〜28日午後9時〜配信

・あと◯日…「選挙に行かなきゃ」カウントダウンmini 動画 10月25日〜31日

・このほか、記事多数

ぜひ、プロジェクトにご賛同、応援をいただけますと嬉しいです。

政党や候補者に聞きたいこと、政治に伝えたいメッセージなど、質問やご意見をお待ちしています!

👉👉「選挙アップデート for U30」アンケート

 https://forms.gle/iuNMjfty19xtimiWA     

 


    昨日の初雪につぎ、今朝は薄っすらと霜が降りてます。被害は殆どありませんがミニトマトが低温のため割れています。

小菊が咲き始めています。