里の家ファーム

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時代の急速な変化と危なさ

2017年03月05日 | 社会・経済

安倍1強時代と森友学園=与良正男

 

 「日本は天皇を中心とする神の国」と当時の森喜朗首相が神道政治連盟国会議員懇談会の席で発言し、大きな批判を浴びたのは2000年5月だった。森氏が戦前の軍国主義教育の温床となった教育勅語について「良い面もあった」「普遍的哲学がある」等々とかねて語っていたことも問題視された。

  あの時は大半の新聞・テレビが連日、大々的、かつ批判的に報じたものだ。そしてこの発言を機に森政権は国民の支持を失っていった。

 あれから17年たって、今度の「森友学園」問題である。

 無論、まず解明すべきは同学園の小学校用地として国有地が、なぜあれほど格安に売却されたかだ。だが同時に私は、系列の幼稚園で園児に教育勅語を暗唱させている学校法人が「日本で初めてで唯一の神道の小学校」をうたい、大手をふって登場してきたことに時代の急速な変化と危なさを感じるのだ。

 安倍晋三首相は先週、昭恵夫人がこの小学校の名誉校長を辞任したと明らかにした。同学園が「安倍晋三記念小学校」の名で寄付金を集めた点に、首相は抗議したと言い、理事長は「しつこい」とまで語った。

 しかし、その1週間前の国会では「妻から(理事長の)教育に対する熱意は素晴らしいと聞いている」と首相は答弁している。騒ぎが大きくなったから昭恵夫人が辞任したとしか思えない。

 格安価格に首相が関与していないとしても、学園が首相の名を利用したのは明らかで、教育をはじめ、戦後日本を否定しがちな首相の考えに学園が強く共鳴しているのも確かだ。彼らにとって首相は「希望の星」であり、「安倍1強」時代は表舞台に出る好機と考えているのではなかろうか。

 くだんの幼稚園の運動会で、園児が「安倍首相がんばれ。安保法制 国会通過よかったです」と選手宣誓(!)しているビデオを私も見た。これが現実となっていることに驚くとともに、逆に園児が「安保法制反対」と叫ぶ幼稚園だったら政権側は厳しく対処しただろうとも思う。

 東京メトロポリタンテレビジョンの番組「ニュース女子」の「偏見報道」が地上波で堂々と流れるようになったのも背景は同じかもしれない。この根っこの部分にも私はこだわり続けたいのだ。(専門編集委員)

毎日新聞3月4日

 安倍晋三首相は4日夜、東京都内で開かれた超党派の保守系議員連盟「創生『日本』」の会合で、5月に施行70年を迎える憲法について「節目のときだから改正に向かって総力を挙げて頑張ろう」と訴えた。首相は、衆参両院で改憲に前向きな勢力が3分の2を超える議席を占めていることを踏まえ、「やっと発議できるようになったのだから、自民党が議論をリードしていかなければならない。具体的な案について議論することが大事だ」と述べた。「憲法を議論できる環境を率先して作りたい。必ずや憲法を改正したい」とも語ったという。

情報ドットコム より

 稲田朋美防衛大臣が過去に森友学園の塚本幼稚園で顧問弁護士を担当していたことが判明しました。

これは稲田朋美氏が過去に何度も参加したことがある「保守の会」の会長・松山昭彦氏が明らかにした情報で、2015年3月にフェイスブックの投稿で「国会議員になる前の稲田朋美先生は塚本幼稚園の顧問弁護士だったそうです。驚きました」とコメントしています。

 稲田朋美氏は防衛大臣に就任してから塚本幼稚園に表彰状を送っており、事実関係からを見ると弁護士時代に何らかの関係があっても不思議ではないと言えるでしょう。
ちなみに、稲田朋美氏は保守の会でも顧問を担当している立場です。

 ところが、

 稲田防衛相は6日、参院予算委で、「森友学園が運営する塚本幼稚園の顧問弁護士だった事実はない」と答弁した。週末、稲田防衛相が塚本幼稚園の顧問弁護士だったとする“情報”がネット上を駆け巡っていたからだ。情報ソースは、右翼的な活動をしている「保守の会」会長を名乗る松山昭彦氏の2年前のフェイスブックだ。

 森友学園の籠池理事長も出席した靖国神社での集会の報告の後、こんな記述があった。
〈国会議員になる前の稲田朋美先生は塚本幼稚園の顧問弁護士だったそうです。驚きました〉

 参院予算委での答弁はこれを否定したわけだが、稲田事務所によれば、6日の朝、松山氏本人からお詫びと修正した旨連絡があったという。

 実際、5日夜、松山氏は修正の投稿をしていた。

〈顧問弁護士だったのは稲田先生の旦那さんの方でした。この場を借りて訂正いたします。お騒がせしました。反日左翼の皆さん、残念でした〉


わたしもYouTubeで園児たちのビデオを見てしまった。何ともおぞましい。指揮してる先生の顔が見たかった。拍手している大人の顔が見たかった。でもやっぱり見たくない。
 待機児童の問題、長時間労働・過労死問題等々、課題は山積。でも、この人の頭は「憲法改正」まっしぐら。