『セクシーボイス・アンド・ロボ』(全2巻)
作:黒田硫黄
七色の声を操る中学生の少女・ニコは、その観察眼を見込まれて謎の老人からとある誘拐事件への助言を請われる。
事件を解決に導いたニコは、以降コードネーム“セクシーボイス”を名乗り、謎の老人の様々な依頼を相棒のフィギュアオタクの青年・ロボとともに解決していく。
13話連載され、同誌の月刊化を期に未完のまま中断しており、2巻刊行。第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞している、残念な傑作漫画。
おいらが、映像化したいったらない作品の一つ。
黒田硫黄で最も読みやすい作品とも言える。
声が題材なだけに映像化に向いているせいで、2007年にTVドラマ化。
松山ケンイチが須藤威一郎ことロボを演じたことで、彼がほぼ主役というおかしな形で、
一応、セクシー・ボイスこと林二胡は大後寿々花の初主演という触れ込みでしたが。
脚本のメインライターは木皿泉(サブライターは、山岡真介、根本ノンジ)でしたね。
でも、原作のテイストとは違う感じで、大幅に脚色し、独自の解釈をされていたので、ちょっと残念。
ドラマの内容は、かなり面白いエピソードもありましたが、どこかでバランスがおかしかった。
なのに、DVDBOXのパッケージのデザインは原作の画を使用しています。
そんなに売れていた漫画ではなかったからなぁ。
そうそう、主題歌はみつきの『ひとつだけ』。
みつきは、高畑充希の歌手の時の名前です。
せめてもう少し原作に寄せて実写映像化したいなぁ。