【俺は好きなんだよ】第1664回
『ソウルメイト/七月と安生』(2016)
原題は、『七月與安生』。
『チーユエとアンシェン』。
英語題は、『SOUL MATE』。
『同志』。
製作国:中国 / 香港
上映時間:110分
映倫:G
配給:クロックワークス
スタッフ。
監督:デレク・ツァン
製作:ピーター・チャン、ジョージョー・ホイ
原作:アニー・ベイビー
脚本:ラム・ウィンサム、リー・ユアン、シュー・イーメン、ウー・ナン
撮影:ジェイク・ポロック、フィッシャー・ユイ
編集:Derek Hui 、Dianshi Li、Xiang-Yuan Tan、Xiaolin Zhou
音楽:波多野裕介、ピーター・カム
主題歌:リア・ドウ
出演。
チョウ・ドンユィ (李安生 リー・アンシェン)
マー・スーチュン (林七月 リン・チーユエ)
トビー・リー (蘇家明 スー・ジアミン)
シンディ・ヤオ (若き七月)
リー・ピン (チーユエの母)
カイ・ガン(チーユエの父)
リー・ハオフォン (シャオ・アンシェン)
物語。
上海で穏やかな生活を送っていた安生(アンシェン)のもとに、人気のネット小説『七月と安生』を映像化したいという映画会社から連絡が届く。
小説の作者は七月(チーユエ)という名の女性で、小説は彼女の自伝的要素が強い作品だと言われていた。
しかし、チーユエの所在が不明のため、映画会社はもうひとりの主人公・安生のモデルと思われるアンシェンを捜し出し、コンタクトをとってきたのだ。
そんな彼らに対し、アンシェンは「チーユエなんて人は知らない」と答える。
アンシェンは思い出す。チーユエと初めて会った13歳の頃を。そして、共に過ごした青春を。
二人は親友同士だったのに。
二人の女性の親友の青春の日々と現在を描き出す青春ドラマ。
中国の作家アニー・ベイビーによるネット小説を脚色して映画化。
この後の『少年の君』が第93回アカデミー国際長編映画賞にノミネートされたデレク・ツァンが、同作の前に手がけた単独監督デビュー作。(共同作がある)
『少年の君』にも主演したチョウ・ドンユイが今作でも主演を務めている。
プロデューサーは、『ラヴソング』、『最愛の子』などで知られるピーター・チャン。
クレジットに岩井俊二の名前がある。
青春とその後の人生と、眩しさとちょうどいい重さ。
ストーリーがもつミステリアスの具合もいいんですよ。
過去回想ドラマですが、そちらがメイン。
どこか、『きっと、うまくいく』を思い出したり。
チョウ・ドンユイとマー・スーチュンの若さの輝きによる美しさ、そして、したたかさの競演。
この女優競演て映画の醍醐味の一つよね。
映像的に、8090年代風の映像のタッチとか、映像の凝り方もいいんですよ。
中国映画の底力は、こういう作品を見ると、底知れねぇな、と思わされますぜ。
やっぱ年の始まりに紹介する映画は、昨年見た中でもトップクラスにオススメでありつつ、幕開けにふさわしいものにしてます。
そういえば、マクアケみたいな名前のスタートアップあったよね?
この懐かしさはノスタルジー。
知らないところなのに、ノスタルジーを感じるんですよ、この映画も。
ネタバレ。
ハッピーの箱に、入れている物に注目。