菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

光は奪えても、影は奪えない。 『パドマーワト 女神の誕生』

2019年07月07日 12時00分27秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1536回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『パドマーワト 女神の誕生』

 

 

  

 

16世紀に生み出された叙事詩『パドマーワト』を、インド映画史上最大級の製作費で映画化した歴史スペクタクル大作。

 

主演のパドマワーティに、『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』、『トリプルX:再起動』のディーピカー・パードゥコーン。

 

監督は、『ミモラ -心のままに-』のサンジャイ・リーラ・バンサーリー。

 

 

 

 

 

物語。

13世紀末。
シンガール王国の王女パドマーワティは、西インドの小国メーワールの王ラタン・シンと恋に落ち、妃となる。

同じ頃、北インドでは野心溢れる武将アラーウッディーンが、おじがついているイスラム教国の皇帝“スルタン”の座を狙っていた。

 

脚本は、プラカーシュ・カパディア、サンジャイ・リーラ・バンサーリー。

 

 

 

出演。

ディーピカー・パードゥコーンが、パドマーワティ。
ランヴィール・シンが、アラーウッディーン・ハルジー。
シャーヒド・カプールが、ラタン・シン。

アディティ・ラオ・ハイダリガ、メルニッサ。
ジム・サルブが、マリク。

ウジワル・チョプラが、ゴーラー・シン。

ラザ・ムラドが、ジャラールッディンが、ハルジー。

 

 

 

スタッフ。

製作は、サンジャイ・リーラ・バンサーリー、アジット・アンダレ、ショバ・サント、スダンシュ・ヴァツ。

撮影は、スディープ・チャテルジー。
音楽は、サンジャイ・リーラ・バンサーリー、サンチット・バルハラ。

 

 

 

極悪非道の男がなんとしてでも傾国の美女の王妃を手に入れようとするスペクタクル。
16世紀の叙事詩『パドマーワト』をインド映画史上最大級の製作費で映画化。
美女が現代的にし過ぎずにまさに美女に見せきる凄み。ハリウッドでも活躍するディーピカー・パードゥコーンが凛と立つ。
インド映画的絢爛豪華だけど地に足のついた色彩でリアリティベースにシリアスもしっかり。ダンスも現実味アリにしてストーリーに組み込まれています。そこが物足りないという人もいるのかもしれないけど。
美しい美術と撮影が物語をがっつりと支えています。160分が眼福。
最後のあれが現代的にはという意見もあるでしょうが日本でも戦国時代とか当たり前にあったことですしね。その時代の感覚を捉えて届けるのも大事なことよ。
なにより映画史上でもまれにみる悪役ぶりが気持ちいいほど。もう彼が主役だよね。実は、彼はアレをしてないことに気づくとさらにグッときます。
宝とは何かを見せる鼻作。

 

 

 



 

 

 

 

おまけ。

原題は、『PADMAAVAT』。
『パドマーワト』。

副題は、『バーフバリ 伝説誕生』を意識してるんですかね。

 

 

 



上映時間は、164分。
製作国は、インド。
映倫は、G。

 

 

 

キャッチコピーは、「その“美”は、やがて伝説となる」。

 

 

 

インド映画界のリアリティ派には『エリザベス』のシェカール・カプールや『女神は二度微笑む』のスジョイ・ゴーシュもいますね。
 
 
 

 

 

 


 


ネタバレ。
冒頭の説明で、古典を否定せず映画化してますが、そこでオチは読めますわね。そこのサティーとして知られる寡婦殉死になってる。劇中では、尊厳殉死?だったかな。(劇中ではパシール?のような言葉になっていた)

 

 

アラーウッディーンは、結局、パドマーワティを一目も見ていないのよね。

 

 

 

 

 

 

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