菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

『グラン・ブルー』は存在しない。

2024年09月27日 14時47分17秒 | 映画のあれこれ

『グラン・ブルー』が、かなり困りもの。
実は、『グラン・ブルー』という映画は存在しない。

さて、『グラン・ブルー』は、4バージョンあります。
1:『グラン・ブルー/オリジナル・バージョン』(『Le Grand Bleu』) フランス公開版(132分)日本では1998年公開。
仏国内で最初に公開された版。セリフは英語。仏公開版は俳優本人たちが仏語に吹替え。
2:『グレート・ブルー』(『THE BIG BLUE』国際版)(120分)日本では1988年公開。
3:『THE BIG BLUE』アメリカ公開版(118分)日本未公開。
ベースは国際版だが音楽がビル・コンティのスコアに差し替え。ラストシーンに追加1カットされ結末が違う。
4:『グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版』または『グラン・ブルー完全版 〜デジタル・レストア・バージョン〜』(168分) いわゆるファーストディレクターカット(公開版はここから監督が36分間カットしたもので、ディレクターズカット版=公開版(『グラン・ブルー/オリジナルバージョン』)日本では、フィルム版が1992年、デジタルレストアが2010年公開。

つまり、正式には、シンプルに『グラン・ブルー』という作品は邦題では存在しないのです。
日本では『グレート・ブルー』は公開時は大コケするがソフト化で評判になり、『ニキータ』のヒットの後押しも受けて、フランスではヒットしていたので興行のおまけでつくられた『グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版』が日本でも公開され、大ヒットしたことで『グラン・ブルー』として記憶されてしまう。逆に『グラン・ブルー/オリジナル・バージョン』を見ている人の方が少ない。

自分としては、この『グレート・ブルー』がまぁいい感じぐらいだったが、『グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版』でドはまり。のちに観た『グラン・ブルー/オリジナルバージョン』はどこか物足りない。(ところが、リュック・ベッソンはこの長尺版をあまり認めておらず、あくまで長尺版としている。オリジナル132分の英語バージョンこそがかけがえのない一本としている)
アメリカ版は見れていません。

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