菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

開いて待つ。  『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』

2019年12月15日 00時00分14秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1633回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』

 

 

 

 

イタリア出身の世界的テノール歌手アンドレア・ボチェッリの波瀾万丈の半生を描いた自叙伝を基にした音楽伝記ドラマ。

幼くして盲目になりながらも、家族や周囲の人々に支えられ、オペラ歌手として大成するまでの愛と感動の物語を、ボチェッリ本人の吹き替えによる名曲の数々とともに描き出す。

 

主演は、TV『ゲーム・オブ・スローンズ』の新鋭トビー・セバスチャン。

 

監督は、『イル・ポスティーノ』のマイケル・ラドフォード。

 

 

物語。

イタリア・トスカーナ地方の小さな村に生まれた少年アモス。持病のために生まれつき視力が弱かったが、小学校の授業中にサッカーボールが頭に当たったのが原因で、ついに完全に視力を失ってしまう。自暴自棄になるアモスだったが、彼の歌声を高く評価していた叔父のジョヴァンニが彼を音楽コンクールに連れて行く。

 

原案は、アンドレア・ボチェッリ。

脚本は、アンナ・パヴィニャーノ、マイケル・ラドフォード。

 

 

 

出演
トビー・セバスチャンが、アモス・バルディ。
ルイーザ・ラニエリが、アモスの母。
ジョルディ・モリャが、アモスの父。

アントニオ・バンデラスが、マエストロ。
エンニオ・ファンタスティキーニが、ジョヴァンニ叔父さん。
ナディール・カゼッリが、エレナ。
アレッサンドロ・スペルドゥーティ
フランチェスコ・サルヴィ

 

 

 

スタッフ

撮影は、ステファーノ・ファリヴェーネ。

美術は、フランチェスコ・フリジェッリ。
衣装は、パオラ・マルケジン。

音楽は、ガブリエル・ロベルト。

 

 

 

 

少し前イタリア、弱視で生まれた少年がオペラ歌手を目指すも何度も挫折する音楽ドラマ。
世界的テノール歌手アンドレア・ボチェッリの波瀾万丈の半生を描いた自叙伝を基にした音楽伝記。
幼くして盲目になりながらも、歌手として認められるまでの物語を、ボチェッリ本人吹替の名曲で描く。
トビー・セバスチャンの貫禄がドラマに妙な寓話感を纏わせる。
周囲の関係が軸なので、意外と歌ドラマとしては物足りない部分もあるが、さすがに聞き惚れますけどね。
やさぐれもほぼなく、盲目の苦しみもさらっと、ある意味で、すごく現実的でもあったり。
映画では珍しい待つことでドラマを貫く、それを宗教観を伴って、不思議な感触の映画になっている。
努力は周囲に意外と軋轢を生む黙作。

  

 
 
 
 

 

 

おまけ。

原題は、『LA MUSICA DEL SILENZIO』。
英語題は、『THE MUSIC OF SILENCE』。
『沈黙の音楽』。

2017年の作品。

 

 

 

製作国は、イタリア。
上映時間は、115分。
映倫は、PG12。

 

 

 

アンドレア・ボチェッリって名前でほぼ呼ばれないのがすごく気になった。どうしてなのかしら? 
ずっとアモス・バルディなんだけど、これって愛称ってこととか、ミドルネームとかなのかしら? 誰か詳しい人教えてプリーズ。

 

 

 

 

 

 

ややネタバレ。

マイケル・ラドフォードは、『イル・ポスティーノ』でも待つ物語を描いてましたね。

 

 

 

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