菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

友人と鳥を見に行くんだ。 『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』

2019年07月17日 00時00分08秒 | 俺は好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第1150回は、『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』(2010)

 

 

原題は、『THE BIG YEAR』。
『その大いなる年』、『全米探鳥コンテスト』。

人生を一年に凝縮してもいるのね。

 

 

 


上映時間: 100分
製作国: アメリカ
映倫: G

 

 

スタッフ。

監督:デビッド・フランケル 

製作: カレン・ローゼンフェルト、スチュアート・コーンフェルド、カーティス・ハンソン
製作総指揮: キャロル・フェネロン、ベン・スティラー、ジェレミー・クレイマー
原作: マーク・オブマシック 『ザ・ビッグイヤー』(アスペクト刊)
脚本: ハワード・フランクリン
撮影: ローレンス・シャー
プロダクションデザイン: ブレント・トーマス
衣装デザイン: モニク・プリュドム
編集: マーク・リヴォルシー
音楽: セオドア・シャピロ
音楽監修: ジュリア・ミシェルズ

 

 

出演。

ジャック・ブラック (ブラッド・ハリス)
オーウェン・ウィルソン  (ケニー・ボスティック)
スティーヴ・マーティン  (ステュ・プライスラー)


ブライアン・デネヒー  (レイモンド)
アンジェリカ・ヒューストン  (アニー・オークレット)
ラシダ・ジョーンズ  (エリー)
ロザムンド・パイク  (ジェシカ・ボスティック)
ダイアン・ウィースト  (ブレンダ)
ジョベス・ウィリアムズ  (イーディス)
アンソニー・アンダーソン
コービン・バーンセン
バリー・シャバカ・ヘンリー
ジョエル・マクヘイル
ティム・ブレイク・ネルソン
ジム・パーソンズ
ケヴィン・ポラック
ネイト・トレンス
スティーヴン・ウェバー
ビル・ダウ
ザーフ・パルー

 

 

キャッチコピーは、「大人げないオトナたちが見つけた、小さな幸せ。」。

 

 

物語。

バードウォッチャーという鳥好きの趣味人たちがいる。
“ザ・ビッグイヤー”、それは北米を舞台に1年間かけて繰り広げられる世界最大の探鳥コンテスト。
この鳥探しコンテストへの挑戦を目指す3人の男たちがいた。ブラッド、ステュ、ケニー。
彼らは、コンテストを前に、それぞれ人生の岐路に立たされていた。
原子力発電所で働くブラッドは、探鳥趣味にのめり込んでいた。それにより、すごい技術を身に着けたが、孤独でバツイチ独身で親に頼って生活していた。ついに"ビッグイヤー"に挑むことに。母は協力していたが、父は理解を示さない。
大企業の社長ステュは、引退して夢だった鳥探し打ち込みたいと考えていたが、幹部社員は引き止めに必死。家族は働き過ぎの彼の引退を応援していた。
手段を選ばぬ最高記録保持者のケニーは、記録が破られることを恐れるあまり家庭を顧みず、2度の離婚をし、今年、3度目の離婚の危機が訪れていた。

 

 

1年をかけて北米大陸で見つけた野鳥の種類の多さを競う、アメリカ探鳥協会主催の大規模な競技会“ザ・ビッグイヤー”。仕事や家庭生活に支障をきたしてまでも、世界最大のバードウォッチング競技会に参加する男たちの悲喜こもごもを綴ったノンフィクションを映画化したハートウォーミング・バードウォッチング・コメディ。

 

ジャック・ブラック、オーエン・ウィルソン、スティーブ・マーティンだけでなく、ロザムンド・パイク、「アンジェリカ・ヒューストンなど豪華共演作になっている。

 

監督は、『プラダを着た悪魔』、『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』のデヴィッド・フランケル。

『プラダを着た悪魔』でファッション、『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』で犬、目に楽しいものを見せ続ける。今作ではまざまな自然と鳥をたっぷりと見せ続ける珍しい旅ものになっている。そにあるのは、鳥への生態への敬意と自由への憧れがある。

 

 

自然を楽しませるために、目が曇らぬよう、葛藤を遠くに置き、現代的にナレーションで内面も説明、どんどんドラマを進めていく速いテンポの心地よさがある。

 

鉄道マニアが〇〇鉄と呼ばれ、細分化され、探鳥マニアにもそれがある。聴き鳥、鳴き鳥、撮り鳥・・・。
それぞれにポリシーがあるように、写真を撮らずただ見るだけという者もいる。

この大会は自己申告で勝敗が決まる。お互いの情報を精査はするようだが、基本、信頼がすべてだったりする。鳥撃ちから始まった紳士のスポーツなのだ。

 

 

これって、映画好きにも例えられる。見たことない映画、大好きなあの映画を求めて、映画館へ通う様にかぶる。己の心が求めるままに。ただ自分が見たというだけのために。
数でマウントとるのも共通なのね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ややネタバレ。 

好みの台詞。
「バードウォッチングで競争するのはアメリカ人だけだ」

「バードウォッチングの時はファーストクラスには乗らない。後ろめたい気持ちになるんだ」

「美しい、骨折も忘れるよ」

「おい、上着を着ろ。フクロウを見に行くぞ」「フクロウ?」

「鳥ってのは変わった生き物だな。オスが派手で、メスはたいてい地味だ。人間と逆だな」「そうでもない。昔のアルバムで見た。70年代の父さんの写真を見たよ、あのコート」「あの紫のペイズリー柄のコートか。あれで母さんを落としたんだ」

「俺は一番でなきゃダメなんだ」「私もよ(あんたにとっての一番の意味)」

(中華料理屋で)「いつか中国の鳥も見たい。どんな鳥がいる?」「北京ダック」

「出来ない」「なぜ?」「友人と鳥を見に行くんだ」

「今、君の目の前にいるのは、世界二位のバードウォチャーだ」

 

 

勝負に負けて、人生に勝ったんだ。

 

 

 

 

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