菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

戦気最高頂、怒りを出す城主(ロード)。 『安市城/グレート・バトル』

2019年07月18日 00時00分23秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1545回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

『安市城/グレート・バトル』

 

 

 

 

高句麗に侵攻してきた唐皇帝の太宗の20万の軍勢に対し、5千人の兵で城と民を守り戦った安市城の城主ヤン・マンチュンの壮絶な籠城戦の行方を描く歴史アクション大作。

 

実在した伝説の武将ヤン・マンチュンを演じるのは、『ラブストーリー』、『ザ・キング』のチョ・インソン。

 

監督は、『ゴシップサイト 危険な噂』のキム・グァンシク。

 

 

 

物語。

645年、天下を手に入れようとする唐皇帝の太宗は、二十万人の大軍を動員して、高句麗(コグリョ)を侵攻していく。
迎え撃つはヨン・ゲソムン(淵蓋蘇文)将軍の数万の軍勢。
だが、戦の神とも言われる太宗の戦術に押され、平壌城に撤退を余儀なくされる。
若き学生隊長ソムルも多くの仲間を失う。

太宗軍はいよいよ平壌の道へつながる安市城へと侵攻する。
安市城の城主は今回の収集にも応じなかったヨン・ゲソムン将軍と敵対しているヤン・マンチュン。
安市城(アンシソン)生まれのソムルに将軍は、ある密命を与える。
ヨン・ゲンソム将軍は安市城を見捨て、平壌決戦を準備していた。
知将として知られる彼の軍は5000のみ。彼らは孤立無援の中、唐軍と籠城戦を準備していた。
今ここに、朝鮮以上最大の戦と言われた20万の唐軍vs5000の安市城軍の戦いが始まる。

 

原作は、モ・ホンジン。

脚本は、キム・グァンシク。
脚色は、キム・ユジン、ユン・ピルジュン、チョン・ウィモク、オム・セユン、パク・ウンギョ。

 

 

 

出演。

チョ・インソンが、ヤン・マンチュン。
ナム・ジュヒョクが、太学生徒の兵士サムル。

パク・ソンウンが、唐の皇帝・太宗。

ペ・ソンウが、右腕のチュ・スジ。
オム・テグが、騎馬隊隊長パソ。
ソリョンが、女性ボーガン隊隊長ペクハ。
パク・ピョンウンが、プン。
オ・デファンが、戦斧のファルボ。

チョン・ウンチェが、巫女のシミ。

ユ・オソンが、ヨン・ゲソムン(淵蓋蘇文)将軍。
チャン・グァンが、ソボル闍梨(トリ)。
ヨ・フェヒョンが、マロ。
チョン・ジフンが、タウ。
チョン・インギョムが、パンヨン。
チュ・ソクテが、コ・ヘジン。
パク・インスが、イ・ジョク。
キム・ウクが、ヌルハム。
イ・サンホンが、イ・ドジョン。
チャン・ジュンニョンが、チャンソンムギ。
ハン・チョルが、プボッケ。

ソン・ドンイルが、ウデ。
ソン・ヨンスンが、ウデの母。

 

 


スタッフ。

撮影は、ナム・ドングン。
照明は、チョン・ヘジ。

美術は、カン・スンヨン。

助監督は、ファン・ジェジン。

音楽は、ユン・イルサン。

 

 

 

 

 

645年高句麗、皇帝率いる唐軍20万を安市城軍5千人で迎え撃つ城主ヤン・マンチュンの壮絶な籠城戦を描く歴史アクション大作。
バトル準備バトルのつるべ落とし。ところどころ雑なアクションやCGもあるが、充分なクオリティで予算が倍あったらハリウッドに迫れるレベル。
叙事詩のごとく歴史の戦争を描く。
キャラクターを整理し、守るべきものの価値を見せていく。
武将ヤン・マンチェンのカリスマ頼りだし、戦略の見せ方は勢い任せだし、描写の甘さはあるものの、分かりやすさを重視したのは策と見る。
だが、語り部を置いたことで中心は保たれている。
チョ・インソン、ナム・ジュヒョク、パク・ソンウンが牽引。
『マクベス』のあの有名なくだりを現実に持ってきた『蜘蛛巣城』をさらに現実の作戦にして見せる。
音楽がかなり『マッドマックス 怒りのデスロード』を研究しており、燃えます。
ちゃんと残酷描写で痛みも届ける腕作。
  
 

 

 

 


 

 

 

 

おまけ。

原題は、『안시성』。
『安市城』(読みは、アンシソン)。

英語題は、『THE GREAT BATTLE』。
『偉大なる戦闘』。

 

 

上映時間は、136分。
製作国は、韓国。

 

 

 

キャッチコピーは、「戦え、命尽きるまで。」。

 

 

 

 

『ゴシップサイト』あまり知られてない作品ですが、かなりよく出来た作品でオススメです。

 

『キングダム』の続編がここまで行けることを期待したいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

さすがに山を手に入れても上から矢を射れるだけじゃあの隙間もあるし、厳しい気はするんだが、元々、攻城戦用の屋根付きの戦槌もあったし、どうもよく分からないのよね。

理が薄いのは気になるけど、感情で押し切るのが大作だとしょうがないのかしら。

 

剣でのバトルでちゃんと斬ったり刺したりしてるのだけど、時折、どうしてもバレるカットがあるのよね。鎧で防げたようにも見えないし。

でも、ちゃんと斬れたり刺したりするカットを撮っているから、予算があればクオリティが上がるのが想像できるのよね。意識がちゃんと伝わるから。

 

 

 

 

 

 

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