原題;OUT OF EDEN
副題;外来種VS在来種の攻防をたどる
著者;アラン・バーディック
発行;ランダムハウス講談社
”手つかずの自然 というのは、もう幻である。”
ブラックバスやタイワンリスなどの外来種が問題になっているのは日本だけでなく、もう世界中の生態系が”マクドナルド化”と呼ばれるような均一化に、猛スピードで突き進んでいるらしいです。
外来種は”船のバラスト水”、”中古のタイヤ”、”飛行機の車輪格納庫”などなど、ありとあらゆる経路により進入してきます。
これを予防するのは、ほとんど不可能に近い...
外来種の定義もややこしい...
入ってきたのが、いつの時からが”外来種”で、いつまでが”在来種”なのか?
生態学者の間で大きな問題となっているハワイの野豚も、地元の人からすれば祖父の世代からいる重要な地元文化の一部(狩)であり、よそ者が口を出すことではないと、ロコボーイたちは考えています。
そもそもハワイの生態系は100%外来種
つい最近までハワイにはミミズもいなかったらしいです。
でもミミズいないと農民は困ります。
あと
外来種が生態系を破壊するなどと、ネガティブなイメージが一般的ですが...
実は、生態系にどのような影響がでているのかを、ちゃんと定量的に把握されている例は、ほとんどなく...
結果として
○在来種の生息する環境を保全するのか? それとも、在来種を動物園などの隔離された人口の生態系で保護するのか?
○全ての種を保護することはできないので、どの在来種を保護するのか?
のような、今どの活動をすることが優先されるのかということが、ただ単に関係者のイメージや感情的なことで決められている例が多く...
この先、世界の生態系はどうなるのか?
だれも、その答えをしらない...
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