奇跡の自転車

原題；ＴＨＥ　ＭＥＭＯＲＹ　ＯＦ　ＲＵＮＮＩＮＧ
著者；ロン・マクラーティ
出版；新潮社


自転車によるアメリカ東海岸北部のロードアイランドから西海岸のカリフォルニアまでの大陸横断ツーリングのお話し。

最近読んだ本では、文句なしの一番！



自動車事故により両親を失ったスミスソン・アイド（43歳独身126kg）

葬儀を済ませて、両親の手紙を整理していると
長い間　消息を絶っていた姉の死亡通知が届いていました．．．

いっぺんに独りぼっちになり、茫然自失となった彼は
実家のガレージに置いてあった少年時代の愛車ラレーで
姉の遺体を引き取りに長い旅にでます。



少年時代からの長く、酷い過去や、道中における理不尽で過酷な出来事でコテンパンになりながらも．．．


淡々とペダルを踏み続ける、とても”おばか”で”かっこ悪くて”でも”いい人”な主人公

心から彼を応援しながら読み続けました。