Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

レーニンの墓

2011-05-04 19:38:08 | 

 

最近 近代の歴史物をわりと読んでます。

近代ものは ”なんとなく知っているけど、実はぜんぜん知らない” 的で 読み始めると、すごく興味深いです。

特にロシア・ソ連・東欧系なんて、ぜんぜん...

なので

少し読んでみました。

しかし

読めば読むほど...

ロシア・ソ連って解らなくなります...

スターリンのテロルの時代がとても強烈だった影響もあるみたいですが...

スターリンだけがイレギュラーなわけでもないような...

 

 

書名   :レーニンの墓

副書名  :ソ連帝国最期の日々

著者名  :デイヴィッド・レムニック/著 , 三浦元博/訳

原書名  :Lenin’s tomb./の翻訳

要旨(BOOK):エリート官僚の機能不全と少数民族の異議申し立てを中央政府が無視したがゆえに、ソ連帝国が解体する過程を赤裸々に描く。全体主義国家の制度とイデオロギーの破綻を、現場に密着し内側から観察。取材の射程はサハリン島やシベリアの炭鉱の地下から、カフカス、中央アジアの集団農場まで、都市の裏町から言論・文化界、共産党中央にまで及んでいる。その上で、ソ連を支配していた共産党の独裁体制、党と国家のアマルガムのような構造物が自壊していくプロセスを、生き生きとしたヒューマンドラマに組み立てている。ピュリツァー賞受賞作品。「崩壊後20年」の真実。

 

最近出たソ連崩壊物のノン・フィクションです。

著者はロシア系アメリカ人の新聞記者なので、現地の人とのインタビューがなんか深いです。

メインは1988~1991年夏の八月クーデターまでですが、特にクーデターの内幕がかなり綿密に描かれててスゴイです。

 

この本によると、あのクーデターの内幕は相当スラップスティック。

最初は脅しだけでなんとかなると思ったら、予想外の抵抗うけて、どうすればいいか分からなくなって最後はグダグダ...

「保守派たちはクーデターのことを影絵芝居、すなわち見かけどおりではなかったものとして語るのだった。彼らはテロを信じていなかったが、基本的な秩序、どこの国ももっているような秩序を欲していたんだ。ところがクーデターの指導者たちは大馬鹿だった。彼らが非難されるべき理由は、クーデターをやらかしたからではなくて、あまりにおろかなやり方をしたからだ。」

93年の作なのでエリツィンについて好意的に書いてるのが、少し違和感ありますが、なんといってもピュリツァー賞受賞作品なので読み応えあります。

 

 

書名   :プーチンと甦るロシア

著者名  :ミヒャエル・シュテュルマー/著 , 池田嘉郎/訳

出版者  :白水社

出版年  :2009.9

要旨(BOOK):軍事、エネルギー、ビジネス…00年代のロシアを牽引したプーチンの「政治手腕」を完全検証。啓蒙絶対主義のもと世界大国として復活した国家の諸相を活写する。地図・年譜・図版資料収録。

 

上の本の続きがこれ。

最初はよかったものの、後半ボロボロだったエリツィンの後を引継いだプーチン。

エネルギー市場価格の高騰という幸運に恵まれてはいるものの、グローバル化しつつある世界の流れにうまく乗り切れていないような...

モスクワは、その機会さえあれば常に、ヨーロッパ内部の相違、さらにヨーロッパ人とアメリカ人の相違を高めることに努めるであろう。これは、21世紀初頭という環境に行われる19世紀の大国外交である。-そのゆえに、その戦略はけっして勝利できないのだ。

この先 どうなるのか まだまだ不確定要素が多すぎる...

 

 

書名   :現代ロシアを見る眼

副書名  :「プーチンの十年」の衝撃

シリーズ :NHKブックス 1162

著者名  :木村汎/著 , 袴田茂樹/著 , 山内聡彦/著

出版者  :日本放送出版協会

出版年  :2010.8

要旨(BOOK):一九九九年大晦日、エリツィンによって後継指名されたプーチンは、経済の国家管理、言論の統制など権威主義的な政策を次々と断行、ロシアは民主化の道を歩んでいると期待していた欧米に衝撃を与えた。一方、市民生活には秩序と安定がもたらされ、高度消費社会が到来。国民は圧倒的な支持率でプーチンに喝采を送りつづけた。プーチンが実質ロシアを主導した十年の間に、この大国は欧米の軌道から外れて独自の道を歩みはじめたといえる。プーチンによって築き上げられた体制とは、どのようなものなのか?政治、経済、外交、すべての視点から現代ロシアの姿を浮き彫りにする。

 

100年以上持つといわれる豊富な天然ガス資源。

もっともエコな化石燃料である天然ガスによるヨーロッパへの影響力拡大を狙うロシア。

現在リアルタイムで進んでいる ”ガス戦争” といわれる、この熾烈な外交戦略の行方は...

 

 

 

書名   :ソヴィエト後の中央アジア

副書名  :文化、歴史、言語の諸問題

著者名  :ジュリボイ・エルタザロフ/著 , 藤家洋昭/監訳 , 小松格/訳 , 吉村大樹/訳 , 大阪大学世界言語研究センター/監修

 

トルキスタン、今日における旧ソ連中央アジア諸国は、世界的国際社会へ20世紀の終わりになってようやく参加した、類のない文化園。

自然と地下資源の豊かさで脚光あびてますが...

1950年まで、ここはソ連にとってシベリヤや極北の地と同様、何百万の人間をむりやり追放するための土地でありました。

その名も 民族絶滅政策

それゆえ

ソビエト時代、ソビエト後の諸国家で顕在化している民族紛争のすべては、その歴史的原因に由来し、コーカサスにおける1994-2004の10年に及ぶロシアとチェチェンの戦争は、帝政ロシアがコーカサスを18世紀に占領したことに由来し、その後スターリン体制下でチェチェン人、イングーシ人、そのほかのコーカサスの住民を中央アジア(カザフスタン、キルギス)に追放してきたことがこの紛争の原因。

中央アジアはテロリズムの巣窟(イスラームのブラックホール) : イギリスのロシア大使談

アメリカのイラク問題よりも根が深い... 

 

 

書名   :スターリン

副書名  :青春と革命の時代

著者名  :サイモン・セバーグ・モンテフィオーリ/著 , 松本幸重/訳

出版者  :白水社

出版年  :2010.3

要旨(BOOK):評伝スターリン二部作第2弾!誕生から10月革命まで、「若きスターリン」の実像に迫る画期的な伝記。コスタ伝記文学賞受賞作品。

 

ユーラシア大陸にいろいろな厄介事を作り出した方の青春記。

特に変な生い立ちでもないようだし、特に変わった性格でもないようだけど...

まぁ ヒットラーもそうでしたけど...

時代や周りの状況しだいでは、どんな人間でも彼らのようになりえるのではないかと...

 

 

書名   :東欧革命1989

副書名  :ソ連帝国の崩壊

著者名  :ヴィクター・セベスチェン/著 , 三浦元博/訳 , 山崎博康/訳

出版者  :白水社

出版年  :2009.11

要旨(BOOK):「ベルリンの壁崩壊」から、ワレサの「連帯」、「ビロード革命」、独裁者チャウシェスクの最期まで、米ソと東欧6カ国の政治指導者の動向、自由解放を求める民衆の闘いを多角的に追う。「鉄のカーテン」を打ち破った、知られざる舞台裏とは?「冷戦終結」20年後の真実!現地取材のジャーナリストによる緊迫のドキュメント。

 

周りの国々もいろいろあったようです。

マハラジャで踊りまくってた、あのころ...

その当時はあまり無かった裏事情などが満載です。 

 

 

 

 



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