Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

二流小説家

2012-03-12 21:51:08 | 

書名   :二流小説家                                                           
著者名  :デイヴィッド・ゴードン/著 , 青木千鶴/訳                            
原書名  :The serialist./の翻訳                                 
要旨:ハリーは冴えない中年作家。シリーズもののミステリ、SF、ヴァンパイア小説の執筆で食いつないできたが、ガールフレンドには愛想を尽かされ、家庭教師をしている女子高生からも小馬鹿にされる始末だった。だがそんなハリーに大逆転のチャンスが。かつてニューヨークを震撼させた連続殺人鬼より告白本の執筆を依頼されたのだ。ベストセラー作家になり周囲を見返すために、殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうのだが…。ポケミスの新時代を担う技巧派作家の登場!アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作。

 

2011このミステリが読みたいの洋物版第1位 !

洋物で横浜市立図書館の予約待ち250人オーバーなんて...

めったにありません。

さすが このミス !

で...待てないので...ペーパーバック版で読む羽目に...

でも...ペーパーバックの、あの独得の紙の匂いって、なんか好き ♪

日本の文庫本も、もっと紙の質を落として安くしてくれればいいのに...

 

さて

原題の The serialist ってシリアスキラーのことかと思ったら...連載小説家 のことでした...

その名のとおり、主人公は dime novels (三文小説)を書いてる、しがない貧乏作家です。

ところがある日...有名な殺人鬼の自伝のゴーストライターなんて、大仕事が舞い込んで...

しかし...その本当の目的は...

 

ホノボノ世界が急に血みどろになる急展開や、本格派的なDEEPな推理や、スプラッタなサイコシーンもテンコ盛り

 

内容もすばらしいですが...

 

なんといっても、出版業界が舞台なことにより...

あちこちにいろんな作家や作品の記述が出てきて楽しいです ♪

バンパイア小説のファン会や、本の虫な人たちのオタク的生活...

けっこう重い、読者の思いや、作家の思い...

 

本に対して ちょっとジャンキーレベルな人たちにしてみれば

「あああ その感じ 分かる分かる ♪」

 

感じが...本好きにはたまらない ♪