題名:雪男は向こうからやって来た
著者:角幡唯介
空白の五マイル で 第8回開高健ノンフィクション賞を受賞した著者の2作目です ♪
角幡唯介さんのブログもあります。
2008年にダウラギリの近くで行われた日本隊による雪男捜索のドキュメントです !
この捜索はかなり大掛かりなもので、YAYAもリアルタイムで送られてくる情報に毎日固唾を飲んで見入ってました !
イエティ捜索隊2008のHPもあります ♪
明瞭な足跡の写真などが全国紙にも記載され、当時はかなり盛り上がりました !
著者は隊員として、この捜索に加わり...
捜索が終了した後も、一人 現地に残って捜索を続けたのでした!
そこで起こった出来事とは !!!
北米のビッグフット、コーカサスのアルマス、オーストラリアのヨーウィなどなど、世界中で目撃されている2足歩行する謎の類人猿型UMAの中で、もっとも実在の可能性が高いといわれているのはヒマラヤの雪男です。
エヴェレストに初登頂したテムジンも20mの距離で遭遇したと証言しています !
捜索のドキュメントのほかにもヒマラヤの雪男に関する歴史や
多くの著名日本人登山者の目撃インタビューなどなど
実に豊富な内容です ♪
でも...
題名である ”雪男は向こうからやって来た” にあるように...
この本のメイン・テーマは実在しないかもしれない謎の生物に捕らわれてしまったハンターたちの思いだと思います !
2008年捜索隊のメンバーもそうですが、ちょうど同じエリアを捜索してて雪崩で命を落とした鈴木紀夫さんに関する記述は実にすばらしいです !
なぜ かれらは命がけで雪男を追い求めるのか...
同じくビッグフット・ハンターであるYAYAには、たぶんその理由がわかります。
ひとつには現地の圧倒的な自然の深み...
ヒマラヤやロッキー山脈の凄まじいスケールは、そこに漂う濃密なオーラも含めて、もうなにがでてきても不思議はないと思えてしまいます。
そして
人に近いものでありながら、人でないもの...
数万年前までわれ等 ホモ・サピエンスと共存していたヒトの亜種の末裔...
ハンターは...
心に刺さっている遠い昔の記憶を思い出してしまったのかも...
この棘は雪男(or ビッグフット)を見つけるまで、ぬけることは無いのです...
なんてのがあるのかも...
あと ♪
角幡唯介さんの1作目 ♪
書名 :空白の五マイル
副書名 :チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む
著者名 :角幡唯介/著
出版年 :2010.11
要旨(BOOK):チベットのツアンポー峡谷に挑んだ探険家たちの旅を追い、筆者も谷を踏破。もう一度訪れたいと再び挑むが、想定外の出来事の連続に旅は脱出行と化す。第8回開高健ノンフィクション賞受賞作。
雪男ハンターの鈴木紀夫さんの捜索についてはこの本がナイスです ♪
書名 :ラストシーン
副書名 :夢を追いかけ散っていった冒険者たちの物語
著者名 :小林誠子/著
要旨(BOOK):自らの生を駆け抜け、燃焼しつくした冒険者たち。彼らの鮮烈な生涯とその最期を追ったノンフィクション。