Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

フェアトレードを学ぶ人のために

2011-08-18 21:31:01 | 

 

シングルスピードMTB日本選手権を開催された北澤肯さんは、ご覧のようなちょっと個性的な方ですが...

 

実は !

フェアトレードや倫理的消費者活動の研究と活動を行うグリーンソースという会社の代表取締役です !

日本は欧米に較べ、良心的な資金調達源や市場となってフェアトレードを支える、教会や市民バンクなどのインフラが極めて少ないことから、日本でのフェアトレード普及のための新しいアプローチを模索しているそうです。

その一環として、フェアトレードに関する本の執筆や翻訳などもされています !

 

本好きSS乗りのYAYAとしては、これは読まなくては !

ということで...

 

まずは最近出版されたばかりのこの本。

北澤さんのコラムが載ってます !

 

 

書名   :フェアトレードを学ぶ人のために                                       
著者名  :佐藤寛/編                                                           
出版者  :世界思想社                                                           
出版年  :2011.6                                                          
要旨(BOOK):立場の弱い生産者を支援するフェアトレード。その歴史や実際の仕組み、賛否双方の立場からの研究の流れなど基礎知識を説明し、途上国の生産現場での実態を紹介する。基本文献も網羅し、1冊で全体像がつかめるフェアトレード研究への入門書。                                                        
 

いろいろな人が、いろいろな立場からフェアトレードについて書かれています。

フェアトレードは不当に搾取されている未開発国の生産者が、商品価値に見合った適正な対価を得られるようにする活動と思っていましたが...

原理主義的なATO(オルタナティブ・トレード組織)からスターバックスのようにFLO(フェアトレード認証機関)のラベルを使用する大手企業まで、実はいろいろなタイプがあったり...

WTOの貿易自由化とルール強化との絡みやら...

SRI(社会的責任投資)やCSR(企業の社会的責任)で関わる企業やら...

 

けっこうDEEPな世界...

なかなか手ごわいです。

 

未開発国の奥地にいる零細生産者の状況については、読むだけではなかなかイメージできないので、どこまで理解できたかはかなり怪しいですが...

各章の間にある北澤さんのコラムはポイントを絞った具体的な内容で分かりやすかったです ♪

 

 

次は北澤さんが翻訳されたこの本 !

 

 

書名   :フェアトレード                                                       
副書名  :倫理的な消費が経済を変える                                           
著者名  :アレックス・ニコルズ/編著 , シャーロット・オパル/編著 , 北澤肯/訳 
出版者  :岩波書店                                                             
出版年  :2009.12                                                       
原書名  :Fair trade./の翻訳                                       
要旨(BOOK):途上国の作り手との「公正な貿易」により、貧困問題解決を推進するフェアトレード。手工芸品、コーヒーやバナナを中心に広まった取り組みは、さらなる展開を続けている。その先駆的研究者と実践者が、フェアトレードのビジネスとしての実際と魅力を、豊富な事例とともに紹介。消費者の選択が変えうる未来を提言する。                                                       

一般のビジネスが日あるのを躊躇する経済優位性を見込めない国や地域を、世界的な貿易ネットワークに組み入れていく初期の段階でも、フェアトレードの果たす役割は大きいのではないだろうか。

フェアトレーソの持つアドボカシー効果が企業を政府を、そして私たちの消費生活自体を大きく変えようとしている。私たちの選択が、企業や政府の決定者の目にとまり、企業方針や政策に影響する。そして、その選択が途上国の生産者を励ますことにもなる。つまり、私たちの日々の買い物が、ものをいうのである。

フェアトレードはチャリティではない。商品につけた募金ではないし、生産者をあまやかすことでもない。ただ企業や政府を批判するのではなく、買い物における選択を通して、政府や企業の決定にコミットする。それは消費者一人ひとりの責任であり、また健全な未来への投資なのだ。

 

自転車のイベントから、ほとんど何も知らなかったフェアトレードについて多少なりとも知ることができたのは有意義でした。

機会があれば一消費者として活動に参加したいと思います。

 

あと

今回のYAYAと同じように、SSJからビッグフットについて知ってくれた人がいたらうれしいな ♪