今日5/18(月)はサン・セバスティアンから東へ約20km、フランスと国境を接する漁師町オンダリビアへバスで行ってきた。
ここにはハプスブルグ家出身で神聖ローマ帝国の皇帝カール5世であり、スペイン国王でもあったカルロス1世の城がある。
城壁の中にある旧市街は石畳の通りで、バスク地方独特の赤や緑の窓枠の家が並んでいる。
そんな歴史のある町なので、道行く老人もあのバスク人独特のベレー帽を被っているのを見かける。
現在はパラドールとして利用されている城の辺り見学していたら、2歳位の男の子を連れた30代中頃の日本人女性に声をかけられる。
こちらに住んで8年になるとの事で、立ち話でセバスティアンより歴史が古いというこの町 について教えてもらう。
その女性と別れて石畳の狭い道を歩いていたら、小さな靴屋さんの店先に、昔履いていたTimberlandの
3EYELETCLASSIC にそっくりの靴が飾られていた。価格を見ると47ユーロとなっていたので、店に入り履かせてもらう。
70歳以上と思われる男性の主人はバスク語らしい言葉で話すので全く分からない。(スペイン語なら解るというわけでもないが)
そこは昔ながらの売り手と買い手の関係で、何となく通じる。少し大きいかなと思い靴先を押したら、
(大丈夫だよ、靴紐を結べばほらこの通り!)と、言ってるのだろうと思われる言葉が返ってきた。
Classicと言う位、昔からの変わらぬ形で、実直そうなオジさんだったので"Esto por favor"と買ってしまった。
そんな旧市街散策の後はボートに乗り 、フランス国境の町アンダイエに渡る。10分に満たない距離だが、
ヨットハーバーになっている港に着くと、そこは確かにフランスでフランス国旗がはためき、話されている言葉はフランス語だ。
陸路の国境越えはタイからカンボジア・ミャンマー、船やフェリーでもカナダのヴィクトリアからシアトル、
トルコからギリシャと国境越えをしたが、パスポート不要で入国審査なしというのは初めてだ。
これがEUの条約による地域内移動なのだろう。同じボートでの国境越えではタイからラオスがあるが、これは入国審査に時間がかかった。
ヨットハーバーを30分ほどブラリ歩きし、またボートに乗りオンダリビアに戻る。同乗者はフランス語を話す男女8人。
昼食をBARで取った後、またブラリ歩きをする。オンダリビアはバスク地方らしさと歴史を感じさせる良い町だった。
オンダリビアから3時頃戻り、ホテルで一休みした後サン・セバスティアンでの最後の夕食を取りに7時頃に町に出る。
最後はハシゴをしようと、カミさんが2軒の店を選択済み。最初の店はサンタマリア教会前にあるアタリ・ガストロテロ
(Atari Gastrotero)。
人気店らしく満杯の状態。いつも通りカウンターに並ぶピンチョスから7品選び、ワイン2杯で26ユーロ。
どれも美味しかったが、キノコを炒めたものが(今までで一番)と、いたく感激の様子。
そして次のお目当の店バル・ゼルコ(BAR Zeruko)を探して行くがお休み。
月曜日休みいう店も多い。近くの店に入り二人で5品食べて、美食の都サン・セバスティアンでのBAR巡りは終り。
明日はバスで5時間かけてマドリッドへ移動。これからはイベリア半島を南下するので、日一日と暑さを感じる旅になるだろう。