一期一会

日々是好日な身辺雑記

バリ島旅行オプショナルツアー

2013年08月31日 | 旅行




バリ島2日目の朝はニワトリの鳴き声と渓谷を流れる沢の音で目覚める。充分な睡眠で身体もスッキリ。
テラスから眺める渓谷の景色は、緑の樹々に朝靄がかかりバリ絵画のようだ。

前日申込んだオプショナルツアーは9:00に出発なので早めに朝食を済ませ、8時40分に昨夜のドライバーのPutuさんに迎えに来てもらい、出発場所のウブド観光案内所まで送ってもらう。
オプショナルツアーは我々の他にはヨルダンからの若いカップルで、
トヨタ車の後部座席にそのカップルとカミさん、ドライバーの脇に私という座席配置で出発。
このバリ人のドライバーも巻き舌ながら流暢に英語を話す。

最初は11世紀頃の古代遺跡と言われるゴア・ガジャ(Elephant Cave Temple)へ。
ここはウブド中心部から車で15分位の所にあり、4年前にはここまで歩いて来た。
入口に魔女の顔のレリーフが彫られており、寺院にはPutuさんから借りたサルーンを腰に巻いて入る。



ゴア・ガジャは棚田や鬱蒼とした樹々の中にあるウブドらしい必見の場所だ。
この後The Rocky Temple、The Holy Spring Templeと廻る。
どちらも(地球の歩き方)では紹介されていないが印象深い寺院だった。
ウブドの寺院はタイと比べて自然に調和して存在し、それぞれの趣きが違うのが良い。
日本の旅行会社のオプショナルツアーだと定番的なものになってしまい、
この二つの寺院が組込まれることはないだろう。

バリ人のガイドも車の中で基本的な事を簡単に説明するだけで、目的の場所に着くと集合時間を言い、
そのまま車で待っている。この放っとかれ感が良い!一ヶ所の見物時間は大体40分位だ。



この後コーヒー園に寄り、ツアー定番お土産ショップへ。同行のヨルダンの若い女性は
一言(Expencive!)と言い買わなかった。
我々もサービスのコーヒーを飲んだだけでお土産は買わなかった。
このヨルダンの若いカップルは二人だけの会話も流暢な英語。カミさんがそのことを尋ねたら
(勿論普通のヨルダン人はアラビア語だが彼女はベネズエラ人でスペイン語と英語の二ヶ国語を話せるので英語を)とのことで、先週結婚したばかりのハネムーンだった。
彼女はヒジャブというイスラム教女性のようにスカーフで髪を包んでいた。
南米でイスラム教?結婚により改宗したのか?
カミさんはエンジニアだという男性とラマダン(断食月)の話をしていた。



コーヒー園から1時間程して世界遺産バトゥール湖のあるキンタマーニ高原に着く。
バトゥール山、バトゥール湖を望むレストランでビュッフェ式の昼食を。
眺めの良い屋外テラスの席で食事を始めたが、風が強く寒く室内の席に移動する。
そして昼食の後バリ島第二の寺院Ulun Danu Temple、世界遺産の棚田(ライステラス)を見て
17時にウブド観光案内所に戻る。19時予約の夕食までハナモン通りをウィンドウショッピングして歩く。
昨日と打って変わり、息を吹き返したカミさんは精力的に見て廻る。

19時に予約したのは(地球の歩き方)で「超人気の店、予約が必要」とあったカフェ・ワヤン。
カフェと言っても店内は広く、雰囲気も良く、お客で賑わっていた。
唯、注文を取りにきた店の男性が盛んにダックのセット350,000Rpを勧める。
昼食が14時のビュッフェだったことと、350,000Rpがウブドでの価格としては高いので、
強い勧めを断わってアラカルトで3品注文した。
暫くして隣りのテーブルに座ったフランス人と思われる4人にはダックのセットは勧めていなかった。
日本人は気前が良いと思われているのか、海外旅行では良くある話である。
3品取った料理も特にどうということもなかった。ガイドブックの情報が外れる、これまた良くある話。

20時に迎えを頼んでおいたPutuさんの車に乗りホテルに戻る。



神々の島バリ島へ

2013年08月31日 | 旅行



23日(金)からカミさんと夏休みのバリ島旅行へ行ってきた。
23日の出発便は23時50分羽田発のエアアジア便だったので、その日は仕事を終え、
一旦自宅にもどりシャワーを浴びて、20時10分発の羽田空港行き高速バスに乗る為に20時に家を出た。
慌ただしくスーツケースを転がして駅前のバス停に行くと、落雷と瞬間的な大雨のせいか、
折り返す羽田空港からのバスの到着が大幅に遅れる為、電車に切り替えてほしいと係員から話がある。
何か旅のスタートに幸先が悪いなぁ、と思いながらリムジンバスのチケットを払い戻して
電車で向かう。
既にWebチェックインは済ませているので時間は問題ないはず、と思いながらも速足に。
京急の羽田空港国際線ターミナル駅に着いたのが22時。搭乗手続きエアアジアのカウンターに行ったら、
なんとまたここでも,折返し便の遅れにより出発が2時間20分遅れの02:10との表示!

運行する飛行機のフライトスケジュールがタイトだと言われるLCCの弱点が出た感じである。
今回のクアラルンプールでの乗換待ち時間が3時間。10日間位の一人での東南アジア旅の時は、
機内持込みが出来る30ℓのリュックに短パンとTシャツと本を入れて旅行しているが、
今回はカミさん同行の為スーツケースを預けている。その載せ換え時間を考えるとバリ島行きの予約便に乗れるかどうか分からない。カウンターの係員の女性に尋ねると、「現地での対応になります」とのこと。
心配するカミさんに「これも旅の醍醐味だよ」と言葉をかけ,とりあえず遅い夕食をとレストラン街に行くが、
殆どの店が閉店しかけており、唯一お客がいて開店していた(せたがやラーメン)に入り、つけ麺を食べる。

そんなゴタゴタ続きの出発から7時間のフライトの後、クアラルンプール現地時間8時10分に着く。
気温26度と猛暑の東京と比べ涼しい。9時25分発のバリ島行きの便にも乗れることを確認し、
一安心したところで、10ドルだけマレーシア通貨に替え、ターミナル待合所のカフェで朝食を取る。
VegitarianChow Mainという,いかにもイスラム教徒の多いマレーシアらしい焼きそばを食べる。
いつもながらこういうモノを食べると、(東南アジアに来た!)とワクワクする。カミさんはフルーツセットを。
そして今度は遅れることもなく予定通り9時35分に出発し、3時間のフライトの後、
12時30分にグラライ国際空港に到着する。

私は今回が3度目のバリ島で、最初が27年前の1896年2月で、当時勤めていた外資コンピュータ会社の
アジア・パシフィック地区のAwardで来た。外資の会社はこういうAwardに対する企画は贅沢で、
当時バリ島で一番と言われた五つ星ホテル「ザ・オベロイ」に泊まり、ゴルフや島内観光をした。

2度目は定年退職をした一週間後の2009年10月23日頃から香港経由で来て、
バリ島にはスミニヤック、ウブド、サヌールと場所を替えて3週間滞在した。
今回はバリ島が初めてのカミさん同行である。

空港からは空港タクシーを利用し最初の宿泊地のウブドに向かう。
最初に受付で料金 300,000ルピア(Rp)支払ってから乗るので、メーターや変な心配をせずに済む。
因みにルピアはゼロを二つ取り、0.9を掛けた金額が日本円である。
1時間15分のドライブで、ウブドで3泊するPuri Bunga RESORT&SPA に着く。



このホテルはインターネットで探した所で、中心部から離れているが、アユン渓谷を望む景色が素晴らしく、
隣がフランス系の老舗リゾートKupu Kupu Barong Villasなので立地環境的には
間違いないだろうと思い予約した。アユン渓谷沿いにはフォーシーズンスもある。

施設はちょっと古い感じはしたが、大きなプールも二つあり、我々の部屋は渓谷に面した
大きなテラスがある角部屋で、眺めは最高だった。
部屋は日本のホテルじゃ考えられないような広さだ。



早速フロントでタクシーを頼み、ウブド王宮などがある車で10分位の中心地まで出る。
先ずはウブド観光案内所に行き、翌日のオプショナルツアーを予約する。
いくつかあるツアーの中から世界遺産バトゥール湖や火山のあるキンタマーニ高原、
美しい棚田が広がるライステラスの入ったコースを選ぶ。
この選定は日本出発前から決めていたもので、一人150,000Rp。
それと19:30からウブド王宮で公演されるバリ舞踊レゴンダンス鑑賞のチケット一人80,000Rpを購入。

そして遅めの昼食は豚の丸焼きで有名なイブオカへ。この店は4年前の滞在の時に2度来ている。
ただ店の場所が変わっていた。最新号の(地球の歩き方)でも前の場所で表記されていた。
ガイドブックの情報が間違っていたらしょうがないと思う。

昼食の後はウブド市場、オシャレな店が多いハナモン通りを散策するが、ショッピング好きなカミさんも
長旅の疲れと寝不足でいつものような精彩がなく、カフェでの滞在時間が長かった。
そして軽めの夕食を済ませ19時半からのウブド王宮でのバリ舞踊を見る。
開始10分前に入ったが既にいっぱいだった。終了後タクシーをつかまえホテルに戻る。
その時のタクシードライバーが英語を話す陽気なバリ人だったので、この後何回か運転を頼むことになる。

その夜はシャワーを浴びて21時半には寝た。





海沢探勝路を大岳山へ

2013年08月19日 | 山登り



15(木)も前週に続いて山登りに行ってきた。8日(木)の丹沢・塔ノ岳が良く整備された山だったので、
ちよっと違う感じの日帰り登山のルートを・・・と思い、水場が多いということで奥多摩の地図から探す。
そこで探しあてたのが滝のある沢の脇を通る海沢探勝路を大岳山へ登るルートだ。
このルートは地図上では破線で表示されている。一般的なルートではないという意味だ。
6時15分に家を出て、拝島で奥多摩行きに乗換える。電車の中は平日とはいえ、
お盆休みのせいかリュック姿の人で混み合っていた。8時に終点奥多摩駅の一つ手前の白丸駅で下車。
この無人駅に降り立ったのは私だけ。そしてホームには「入山の皆様へ!!奥多摩の山には熊が生息しています、入山する際には鈴等音の出るものを携帯するなり十分に注意して行動して下さい」との看板が。
この種の看板を見ると登山家山野井泰史氏が奥多摩で熊に襲われ、ヘリコプターで青梅の病院に運ばれ、90針を縫う大怪我をしたことを思い出す。

熊に出会ったら背中を見せて逃げたら駄目で、顔を見ながら後ずさりする、と何かに書いてあったなぁ、
と思いながら青梅街道を奥多摩駅方向に15分程歩き、海沢大橋で多摩川を渡る。



海沢沿いの林道をしばらく歩くと、「がけ崩れ」「通行止め」の看板と柵で道がふさがれていた。
車は通れないが、歩くのは大丈夫だろうと、地元の人に確認していたので、そのまま林道に入っていく。
一時間程歩くと、大岳山への登山道海沢探勝路の入り口に着く。ここにも看板があり
「ベテランの方のみ・・・」との表示と、木には下のような貼り紙が。



ベテランと言えるかどうか分からないが、自己流ではあるが長い間山登りはしてるなぁ、それにしてもまた熊に注意かぁ、具体的な出没日時も入っていて説得力があるなぁ、と思いつつ進む。



丸太橋を渡り、5分ほど進むと三ツ釜の滝があり、ネジレの滝、大滝と続く。
今回はこの三つの滝を見る為のルート選定だ。大滝下降地点から先は悪路との標識があった。



さほど難しい道ではなかったが沢沿いなので岩が滑りやすいのと、夏草が道を覆っている個所もあった。
枯れた沢も登るので目印の赤いリボンを探しながら進むがその目印もあまりなかった。
ただひたすら地面を見ながら歩き、時々顔を上げて前方を確認するという単調で急な登りが続く。
下りてくる人も後から来る人もいない。2時間ほど歩いたところで見晴らしの良い道に出る。ここでリュックを下ろし、岩に座り給水の休みを取っていたら、下の方から人の声が聞こえ、若い男性2人組が登ってきた。
「きついですね」と声を掛け合う。そこから稜線を15分程進み、11時50分大岳山山頂に着く。
山頂には10数名の人たちがいた。御岳から登ってきた人達だろう。ケーブルカーで標高を稼げるルートだ。
山頂での昼食後は御岳山へのルートを取り、ロックガーデン経由で下山する。

御岳駅から青梅線に乗り、河辺で下車し駅前の梅の湯で温泉に入り着替え、飲み友達と待合せている
国分寺に向かう。そしてイタリアンの店で石窯ピザとビール、ワイン一本を飲み、
この日の平日休みは終わった。

次の山行きは、9月13日からいつもの山友達との会津駒ヶ岳行きである。











丹沢・塔ノ岳へ

2013年08月12日 | 山登り



8日(木)は休みだった。第二の職場は月15日勤務なので基本的には木曜日に休みをとっている。
いつもの木曜日は午前中にテニスをしているのだが、流石に運動禁止警報が出るくらいの猛暑なので、
8月は休みとなっている。土・日の混雑を避け、この平日休みを利用し丹沢の塔ノ岳へ行ってきた。

いつもの日帰り登山の通り、オニギリと胡瓜の浅漬け、そしてオレンジを持って。
水は500mℓのミネラルウォーターのペットボトルを凍らせたモノと、1ℓの水筒に麦茶を入れ持って行ったが、結果的にこれでは足りなかった。それでどうしたかはこの後で。

塔ノ岳へは大倉とヤビツ峠からの、二つのコースがあるが、今回は丹沢表尾根縦走路の
ヤビツ峠から登り、大倉へ下りるコースをとる。
平日でバスの本数も少ないので、その時刻に合わせ家を6時10分に出る。
武蔵野線の秋津駅、南武線の府中本町駅と乗換え、登戸駅で小田急線急行に乗り、秦野駅着が8時9分。
駅前からのヤビツ峠行きのバスが8時17分発だがバス停には既に10数人の行列が。
日帰り登山にはこのバスしかないのだが、大した込み具合ではない。少し小さめのバスだったが座れた。
ヤビツ峠までのバスの所要時間は40分程で、秦野の町が眼下に広がる位の標高を上っていく。
地図で見るとヤビツ峠が761mなので塔ノ岳との標高差は730m位で、所要時間は塔ノ岳まで4時間35分。



県道を15分位歩くと登山口があり、そこから1時間程で縦走路の最初のピーク二ノ塔に着く。
1時間歩いて5分の給水休憩を取るというペースで、上ったり下ったりしながら、三ノ塔、鳥尾山、行者ヶ岳と表尾根を進む。丹沢は国定公園ということもあってか、道も良く
整備してあり、要所要所にベンチも設置してある。行者ヶ岳を過ぎた辺りに鎖場があるが、特に危ない所でもない。



この日、下界は猛暑だったのだろうが、山はガスが掛かった曇り空で比較的歩き易かった。
塔ノ岳山頂に着いたのが13時15分。山頂は広々としており、ベンチの数も多い。
そして山頂の北側には尊仏山荘が建っている。山頂にいた人は10数人。
やはり真夏の平日ということもあり、東京近郊の丹沢にしては少ないほうだろう。
晴れていたら富士山が見えるらしいが霧で何も見えない。

ベンチに座りオニギリと胡瓜の浅漬け、オレンジの昼食を取る。ここまでセーブしながら飲んできた水筒の麦茶も、この昼食で空になる。地図を見ると20分程下った所に水場があるらしいが、
面倒なので尊仏山荘でペットボトルを買うことにする。500mlのポカリスエットが500円。ヘリコプターか、下からの担ぎ上げだろうから当然の価格だろう。



昼食を終え一休みした13時45分にバス停のある大倉へ向け下山する。
ペットボトルの残量を気にしながら、ひたすら速足で下山し、16時20分に大倉バス停に着く。
ここは大倉からの登山口で駐車場やレストランもあり、水道の蛇口が2個あったので、
ここでタオルを濡らし、身体を拭き、着替える。
そして50分発のバスに乗り小田急線の渋沢駅へ。登戸、府中本町、秋津と乗換えて帰宅が20時。

奥多摩と比べると丹沢は日帰り登山には少し遠いが、静かな冬の時期にまた行ってみたい。






旧岩崎邸庭園から丸善オアゾへ

2013年08月05日 | 日記



一昨日3日(土)は手元に読むべき本が無くなったことから、本を探しに丸の内の丸善オアゾへ行ってきた。
2日前に日経新聞で見た日経ヴェリタスの特集記事を一冊の本にした「資産運用大全」が
わが町の3軒の本屋と通勤乗換え駅の本屋に無かったので、それを購入することも兼ねて。

休日なので、運動代わりに本郷・湯島辺りをブラリ歩きをしようと思い立ち、本郷三丁目で降りる。
古い街並みが残るという樋口一葉旧居跡から歩き始めるが、東大赤門の向かいの路地を入った所にある
一葉会館は見つけたが旧居跡は分からず、谷根千のような古い街並みを見ることもなかった。

本郷三丁目交差点に戻り、春日通りを歩き、途中路地に入ったり、お寺に寄ったりして旧岩崎邸庭園へ。
初めて訪れたが明治29年に建てられた三菱創設者・岩崎家本邸であり、現在は東京都が管理している。
鬱蒼とした樹々が生えているアプローチを行くと、英国人建築家のジョサイア・コンドルの設計になる洋館が建っている。
入園料400円を払い館内見学をする。館内は撮影禁止だったので、写真を載せることは出来ないが、
西洋木造建築としての全体も立派であるが、金唐革紙の壁紙が貼られた客室やシルクのペルシャ刺繍の
天井とか、内部の装飾も素晴らしい。この洋館の他に岩崎家が住まいとして使っていた和館と、
別棟として山小屋風のビリヤード室が5000坪の敷地に建っている。これが往時には1万5000坪という
現在の3倍の敷地に20棟の建物が並んでいたとの事。現在の六義園や清澄庭園も岩崎家の別邸だったので当時の資本家の隆盛振りが偲ばれる。駒込にある旧古河庭園も同じく建築家の
設計らしいので、秋の紅葉の時期にでも六義園と併せて行ってみよう。




湯島天神で参拝した後に、蕎麦の昼食を取り、外堀通りを歩いて丸の内にある丸善オアゾへ行く。
ここは丸の内というビジネス街の場所柄か、置いてある本のディスプレイや、雑誌のバックナンバー等、
東京の書店の中で一番本を探し易く、現役時代からよく利用している。
1Fから入ると新刊書、ビジネス・経済書が置いてある。何冊か手にとり、面白そうな本は手帳にメモする。
今回こうしてメモした本が7冊、それを帰宅してからわが町の図書館の蔵書検索し、
あったのが高橋是清の生涯を描いた幸田真音の「天佑なり」と辻原登の「冬の旅」の2冊。
待ち予約がそれぞれ40人と15人になっていたが取りあえず予約した。

そして買ったのが、文庫本で臨床心理学者河合隼雄の「こころの処方箋」と、村上春樹との対談「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」。新書で「日本辺境論」を書いた内田樹の「修行論」。
それと我々団塊の世代には懐かしい?日本赤軍のリーダー重信房子の娘、重信メイの書いた
「アラブの春の正体」。
こういう本になると売れ筋の本だけ置いてある我が町の書店では見つけられない。
そして日経ヴェリタスの「資産運用大全」の5冊で、〆て¥4,300のお買い物。本は飲むのと比べ安い!
買う本と、メモして図書館から借りる本との違いは、面白そうだが一回読んだらまた手にすることもなく、
買うまでもないだろうと思う本は買わずに借りるのである。

そんな立ち読みをしていて目に付いた新刊本が、鳩山由紀夫、植草一秀、孫崎亨の共著に
なる「対米従属という宿阿」。尖閣問題発言で相変わらず懲りない鳩山由紀夫、盗撮事件から
ここ数年TVでは見かけない経済評論家の植草一秀、何とも胡散臭いメンバーで、
尖閣問題発言のこの時期の出版とはタイミングが良過ぎるなぁ、と思いながら本を手にとる。
昨年孫崎氏の「日本の国境問題」を読んだ時は、氏の外務省での国際情報局長、駐イラン大使という
キャリアから、この本で展開される尖閣諸島論、北方領土論や氏の親中・反米的な論旨も
ある一つの見方なのか、とも思ったがTV等での発言を聞くと首を傾げたくなる。
あくまで立ち読みでの感想であるが、対談を中心に構成されたこの本は、全体を通して
マスメディア批判と米国陰謀説で書かれている。総理在任中の普天間基地移転問題とかが
エクスキューズ的に語られているが、総理退任してから3年しか、というこの時期の出版は
回顧録じゃないとしても、一国のリーダーだった人としてどうなんだろう?と思ってしまう。

いくら理屈を述べても、この人の在任中の一国の総理とは思えない軽さと、朝令暮改の発言は忘れない。
じっくり読んでみたいし、だけどお金を払う価値があるとも思えないこの本、立ち読みではなく、
椅子に座って読めるのは池袋のジュンク堂があるなぁ、もっと良いのが併設のカフェに
持ち込み可能な書店、東京駅大丸8F?の書店か、東武池袋の旭屋書店はカフェがあったか?
それとカフェは無いが椅子はある川越のブックファースト。どこかで8月中に再度読んでみよう。
お金を払って腹を立てても損だし、立ち読みに限る、この本は。

同じく先週の「元総理で懲りない男」の麻生財務大臣の(ナチスの手口に学べ)発言、
本当に懲りないなぁ、と呆れてしまう。自分の発言の影響というものを全く考えてないようである。
最近外遊する時にボルサリーノというマフィアのような帽子を被っているが、
頭は帽子を被る為にあるのではなく、物事を考える為にあるのだ!と言ってやりたくなる。
愛読書が漫画らしいので深く掘り下げて考えるのが苦手なのか。

この元総理二人は終戦後の日本をリードした吉田茂、鳩山一郎両総理の孫であるが、
どうも隔世遺伝とはいかなかったようである。

遺憾、遺憾、このブログは政治的な事は書かない、何事も否定的に書かない、ということを
モットーとしているが、どうしても政治の事を書くとその自制心も利かなくなる。
ただ日々の生活は政治と密接に繋がっているのでモットーを貫くのも難しい。

政治的な話と言えば先週の火曜日?の日経新聞の政治欄に菅官房長官の記者会見談話として
拓殖大学教授の呉全花女史が韓国への入国を拒否されたという記事が載っていた。
彼女の本は「韓国 倫理崩壊」他数冊読んでいるが、韓国批判の激しさと逆に日本の歴史、文化に対する知識の深さと敬意に驚いた。日本に帰化しているので韓国入国法でいう
完全入国拒否(本国送還命令)となったようだ。

東アジアサッカーでの横断幕、アメリカでの従軍慰安婦像の設置とか、思うところはあるが、
韓国との歴史を深く理解してない以上、軽々しく書けない。それにしても政治と経済は
我々の生活と切り離せない。企業を取り巻く環境も大きく変化している、数年前の優良企業ソニーや
パナソニックも苦しんでいる。それも一時的な低迷でなく構造的な問題を抱えている。

定期預金も国債も超低金利という時代に、株式や外貨建て債券等で運用しようとすると、
FRBの金融緩和策の行方、新興国の経済状況等等、世界の全ての政治・経済の状況が関係してくる。
アンテナの感度を高め、賢く運用しないとフローが出ず、逆に賢く運用するとフローが出る市場環境だ。

でも、このブログは毒に薬にもならない椎名誠風な、旅とアウトドアの身辺雑記でいこう。