一期一会

日々是好日な身辺雑記

城塞都市セゴビアへ

2015年05月21日 | 旅行


昨日5/20(水)のマドリッドはカラッとした快晴の良い天気だった。朝食を取り、のんびりした後、
セゴビアへ行く為に地下鉄で、バスターミナルのあるPrincipe Pio駅に行くが、
切符売り場で(セゴビア行きは二つ先の駅)と。(地球の歩き方)が間違っていた。
ガイドブックの情報が間違っていてはしょうがない!帰国したら編集部に連絡して訂正してあげよう。
そんな事で、二つ先のMonclea駅のバスターミナルで、10:30発と帰りの15:30発のチケットを購入する。往復で14ユーロ。





セゴビアはマドリッドからバスで一時間位の北西へ95km、標高1002mの高地に位置するローマ時代の城塞都市だ。
紀元前1世紀に建造されたローマ水道橋や、ディズニー映画の「白雪姫」の城のモデルになったアルカサル(王城)、
ゴシック様式のカテドラル(大聖堂)と城壁に囲まれた旧市街は世界遺産となっている。
石造りの家並みを見ながら石畳の路地を歩いていると、まるで中世期にタイムスリップしたようだ。




2000年前に、15km以上離れたアセペタ川の水を町まで引く為に、建造された全長728mに及ぶローマ水道橋は、
ガイドブックで見る以上に、その巨大さには圧倒される。またこの水道橋を築いている御影石には接合材は使われていないという、
当時の日本を考えると、ローマ人のその建築技術に驚かされる。
BC2世紀からAD5世紀まで700年に及ぶ、イベリア半島のローマ帝国の支配の遺産である。
バスク地方のオンダリビアも、ここセゴビアも、主要都市から1時間程足を延ばす事で得た収穫だ。
そんな世界遺産の町で4時間程過ごしマドリッドに戻ってきた。



城塞都市の後は、今日予定していた美術館巡りの一つプラド美術館が、18時から無料になるので予定を変更しそちらに向かう。
閉館が20時なので効率良く廻ろうと、先ずインフォメーションで日本語のパンフレットを貰い見所の作家と作品をチェック。
三大美術館の一つであるプラド美術館は、王室に仕えた宮廷画家の肖像画や、宗教画を中心としたスペイン絵画が展示されている。
その広さと、膨大な数の作品なので、展示されている部屋を確認しておかないと時間内に見れない。
3大巨匠のグレコ、ベラスケス、ゴヤとルーベンス、ラファエルの展示場所を確認し、そこをじっくり見ることにする。

日本の美術館と比べ広いので、混んでるようでもゆっくり観れる。ボストン美術館やウィフィッツィ美術館も同じだった。
著名な作品が展示されていたが、その中でもグレコ「胸に手を置く騎士」、ベラスケス「ラス・メニーナス」、
ゴヤ「プリンシベ・ビオの丘での銃殺」が印象に残った。あの「着衣のマハ」「裸のマハ」も観た。
今日はディッセン・ボルネミッサ美術館、ソフィア王妃芸術センターと廻る。
あのピカソの「ゲルニカ」を観るのだが解るか。