日課の午前中のジョギングを止めている為テレビをつけると、コロナ感染再拡大の話題が多く、今週はそれに加えてイギリスでの変異種の話だ。同じ話を何回聞いてもと思うが、3時頃になるとその日の感染者数が気になりテレビをつけてしまう。
東京の1日あたりの新規感染者数が1000人に迫るという状況だが、人出という事では4月の緊急事態宣言時のような緊迫感がないような感じだ。
そんな中、昨日は先月グランドオープンしたサクラタウンにカミさんと行ってきた。
カミさんの日頃の運動不足解消の為に、オープン時間10:00に合わせ9:00過ぎに家を出て、東川沿いの歩道を50分ほど歩いた。
サクラタウンは我が町とKADOKAWAが共同プロジェクトとして推進する(COOL JAPAN FOREST構想)の拠点施設で、KADOKAWAが運営するイベントスペース、ホテル、ショップ&レストラン、書店ダ・ヴィンチストアとKADOKAWAのオフィスがある。隈研吾氏設計の角川武蔵野ミュージアムは70×50cmの花崗岩の石3万枚が貼られたユニークな建物で、美術館、博物館、図書館が融合した施設だ。
午後から来客の用事があったのでミュージアムに入らなかったが、ダ・ヴィンチストアは色々なジャンルの本があり素晴らしいとカミさんはいたく感激の様子だった。
そしてアニメなどのポップカルチャーの発信の地として、今話題の鬼滅の刃やアニメのフィギュアがあり、けっこうな値段だがアニメファンは買っていくのだろう。
日本のアニメは海外でも人気だが、コロナが収束すれば羽田からの直通バスもあるので、海外からの観光客で賑わうのだろう。
そしてコロナの再拡大により年末年始の外出自粛が言われている中、日経別紙に12/27〜1/9までのテレビ番組表が載っていたが、明日から1/3までは正月番組編成になるので、いつも見ている朝ドラと経済・報道番組はやらない。紅白歌合戦も見ないし、バラエティも見ないが、1/1のNHKBS(欲望の資本主義2021)と1/3のNHK Eテレ囲碁対局(仲邑菫×芝野虎丸)は見逃さないように録画予約をした。
(欲望の資本主義)は2017年から正月のドキュメンタリー番組として、米スティグリッツや仏ジャック・アタリなどの経済学者が現在の資本主義の矛盾を論ずる良質な番組だ。仲邑菫は11歳のプロ女性棋士で、対局を見た事がないので楽しみだ。それも相手が21歳の若手棋士で王座の芝野虎丸だ。
そんな外出自粛の寝正月用にと5冊の本を用意した。沢木耕太郎の対談集セッションズ(訊いて、聴く)は今年3月から4冊出版されており、1の(達人、かく語りき)は8月に図書館に予約しておいたが、今週順番が来て借りられ今日読み終えた。8月に読んだエッセイ(銀河を渡る)に、全学連委員長唐牛健太郎と彼に資金提供した田中清玄の事が書かれており、(達人、語りき)で西部邁との対談でこの事が語られている事を知った。田中清玄は共産党書記長から獄中転向し、右翼と言われるようになるその経歴に関心を持っていたが、この本は毎日新聞の記者だった大須賀瑞夫が2年間のロングインタビューを元に、自伝として編纂したものだ。
セッションズは過去に雑誌や新聞に掲載された対談集で、(達人、かく語りき)の対談相手には、吉本隆明、西部邁など故人も含まれている。セッションズというのは、ジャズのジャム・セッションのように、ゆるやかな方向性が設定されると、あとは演奏者の自由な判断によって演奏されるフリージャズのような対談という意味でのタイトルだ。
この対談集もノンフィクションライターの沢木耕太郎らしく、事前に対談相手の資料や著書を読み込んで臨んでいるのが分かる。そして相手もある程度彼を知っているか交遊のある人物なので、インタビュー的ではなく対話となっているので、その内容も興味深いものだった。そして彼のライターとしての大きな特長である、何事も肯定的に捉えるという点が出ている。
2018年に1人で台湾一周旅行に行く前に、台湾関連本を何冊か読み、その中に李登輝総統の本もあったが、(李登輝秘録)は亡くなった7月に発行されたもので、(22歳まで日本人だった)という氏の政治家人生の本で、産経新聞論説委員の河崎真澄氏によって書かれたものだ。
(ノースライト)は昨年2月に発行されると同時に予約したが、100人以上の待ち人数となっていてそれがなかなか減らないので、いったん予約解消した。1ヶ月前に再度予約したがそれでも58人で、市内8ヶ所の図書館に12冊が蔵書となっているが、予約が増え続ける人気小説だ。そんな順番待ちに痺れを切らして寝正月用として購入した。
(達人、かく語りき)は読み終えたので、4冊になったがこれで年末年始の外出自粛生活に対応出来るだろう。