一期一会

日々是好日な身辺雑記

忘年会

2017年11月30日 | 日記



先週末の土曜日には駅前にイルミネーションが灯り、西武ライオンズの選手が出席して点灯式が行なわれた。
この時期になると忘年会の話が出てくるが、中旬には早めの忘年会と称してランナー仲間との飲み会を新宿でやった。
忘年会シーズンの居酒屋は大体飲み放題2時間というコースが多いが、歳とともに呑む量が減ったし、
その分日本酒、ウィスキー、ワインでも好きな酒をと思うが、飲み放題用の酒に限定されるのがネックだ。
そして1時間半位になると飲み物のラストオーダーの声がかかり、まるで帰るのを急かされているような気になる。
飲み放題なら商売として採算性からの時間制限も解るが、席だけの予約をしても2時間制限を言われる店がある。
年末の29日に予約した山友達夫妻との忘年会は、小料理屋のコースだが特に制限時間も無いので毎年同じ店を使っている。

27日(月)には同じ歳の飲み友達2人と南越谷で忘年会をした。お互いの住まいの関係から中間地点としての大宮や浦和で呑んでいたが、
ここ数年はすっかり南越谷での呑み会が定着した。
南越谷は意外な穴場で、武蔵野線と東武伊勢崎線の乗換駅という事からか、色んな種類の飲む店がある。
それも居酒屋チェーン店じゃなく、BAR、ワインレストラン、小料理屋などの地元の店が多い。
ローカルの土地柄か月曜日は休みの店が多く、お目当ての日本酒の銘柄が多い店も休みで、初めての店に入った。
店構えも小料理屋風だったが、刺身などの肴も美味しく、日本酒の銘柄も揃っており、この日は福井の銘酒黒龍を呑んだ。





23日の大田原マラソンに出場したIさんは、3時間54分というタイムで見事サブ4を達成した。
制限時間4時間という厳しい大会だが、コース高低図を見ると前半23kmが下りで、
そこからゴール42kmまでが上りという、コースとしても難しい大会でのサブ4は立派なものだ。
この大会に向けての10月の走り込みは190kmだったという。秋雨が降る日が多かった10月としては凄い。
全日本マラソン年齢別ランキングで100位内が目標のIさんは、このタイムでは120位だという事で
3月の古河マラソンで記録更新と100位内を目指すと言う。同じ歳としては良い刺激になる話だ。



この日の呑み相手片方のSさんは、来年千葉県で開催される世界女子ソフトボール選手権大会の
組織委員会の役員になっているので忙しく、群馬県に借りている(クラインガルテンやんば)にもなかなか行けないらしい。
そんな2人との飲み会は、小料理屋からいつものBARに河岸を変えウィスキーを呑み話も盛り上がったが、
ワイドショーで旬の日馬富士問題が話題に上る事はなかった。

        世界女子ソフトボール選手権大会

平林寺の紅葉

2017年11月26日 | 日記


今日26日(日)は天気も良かったのでカミさんを誘って新座の平林寺に紅葉を見に行ってきた。
平林寺は東京近郊の紅葉の見所の一つとして知られており、毎年この時期になると訪れる。
西武池袋線ひばりヶ丘駅北口からバスに乗り、15分ほどで平林寺前に着く。
10時頃だったが平林寺入り口の総門は既に大勢の人が列をなしており、ここで入山料500円を払う。
平林寺は臨済宗の禅寺として650年の歴史のある古刹で、総門から山門、仏殿、中門と本堂までの伽藍は、
鎌倉の建長寺と同じく禅宗典型の一直線上の配置になっており、茅葺き屋根のこの四棟は県指定有形文化財だ。

雑木林の広い境内には、第3代将軍徳川家光に老中として仕えた川越藩主松平信綱の3000坪の墓所がある。
ここに松平家一族の墓170基があり、一つの寺内に一族の墓所がまとまって残されている希少な廟所だ。

(正式な参拝時のみ使用される参道)


(平林寺境内の紅葉)




43ヘクタール(東京ドーム9個分)の広さの平林寺境内の雑木林を、1時間ほど紅葉を見て廻る。
帰りは野火止用水緑道を、5.2km先にある西武池袋線清瀬駅まで歩いて行く。
野火止用水緑道は武蔵野の風情が残る雑木林の中を通る歩道で、天気の良い日には絶好の散歩ルートだ。
1時間ほど歩いた所にラーメン店(江川亭)があり、ここで昼食を取る。
この江川亭は隣町にもあり、昔はよくその店に行っていたが、最近はご無沙汰で久し振りの江川亭だった。
店の看板は(中華麺)となっているが、スープは豚骨背脂の横浜系ラーメンだ。
ラーメンは好きでよく食べるが、どちらかと言うと煮干しダシで縮れ麺、焼豚、メンマという
シンプルな昔ながらの中華そばが好きで、その代表的な店の荻窪の春木屋にはよく通った。
最近は新宿マルイアネックスの(青葉)が、お気に入りの中華そばの店だ。

(野火止用水緑道)






江川亭のラーメンはモヤシが入っていたのが中華そばとは違うが、ニンニクの摩り下ろしを入れる懐かしの味だった。
久しぶりの江川亭のラーメンを食べ、清瀬駅には13時に着く。
平林寺の紅葉を観て、あと残る紅葉見所は吾野の東郷神社なので来週にでも行ってみよう。



紅葉見所巡り

2017年11月23日 | 日記


今日23日(木)は勤労感謝の日の休日だが、生憎の寒い雨降りの日となった。
本来であれば府中多摩川マラソンを走る予定だったが、開催日が近づいても案内ハガキが届かないので、
一緒に走る府中在住のランナー仲間に確認したら、既に届いているとの事だった。
月曜日の9:00にエントリーセンターに電話で確認したらリストに名前が無いと。
インターネットの申込みサイト(RUNNET)でカード決済でエントリーしたつもりだっが、
この二つのサイトのマイページで履歴確認しても申込みの形跡はなく、(RUNNET)では12/3の
所沢シティマラソンと1/14のフロストバイトだけエントリー済みとなっていた。
同じ時期に青梅マラソンも含めエントリーが重なったので勘違いしたのだろう。

シーズン始めの東京での大会という事で2011年から連続出場しているが、今回は不出場となったが
この寒さと雨降りというコンディションに正直ホッとした気持ちもある。
一緒に走る予定だったランナー仲間も雨の状態では止めるかもしれないとのメールがあったがどうしたか。
もう一人この悪コンディションの中で同じ歳の知人Iさんが、栃木県大田原市で行われる大田原マラソンに出場する。
この大会は42.195kmのフルマラソンで、制限時間も4時間というハードルの高い大会だ。
フルマラソンの公認大会での年齢別記録100位以内を目指しての出場だが、宇都宮に前泊して参加するというモチベーションの高さには、
この雨降りにホッとしている自分と比べ頭が下がる。

そんな府中多摩川マラソンへの不出場に、紅葉を見に行こうと思ったが、週間天気予報を見て火曜日に行ってきた。
(御岳渓谷)


インターネットで近郊の紅葉の見所を探し、御岳渓谷と昭和記念公園に行く事にする。
9:20発の電車に乗り、4回乗り換えて10:30にJR青梅線の御嶽駅に着く。
この御嶽駅は青梅マラソンの11km地点となり、駅前のセブンイレブンの駐車場には和太鼓の応援が出て元気付けてくれる。
駅近くには茅葺き屋根の古民家風の蕎麦屋(玉川屋)があり、ここの手打ち蕎麦が美味しいのと、
店内も静かで趣きがあるが、ランチには早いので寄らなかった。
また橋を渡って御岳渓谷の脇には日本酒澤乃井の小沢酒造が経営するレストラン(いもうとや)がある。
これから御岳渓谷に紅葉見物に出かける方にはオススメのレストランだ。

御岳渓谷から多摩川沿いの遊歩道を歩くが、紅葉の方は何回か行った山梨の西沢渓谷と比べると、
紅葉している樹そのものが少ないので、若干期待外れだった。
それでも大岩のボルダリングをしている若者グループの登りを眺めたりしながら、のんびりと軍畑までの
遊歩道ハイキングを楽しみ、軍畑駅から青梅線に乗り次の紅葉見所の昭和記念公園に向かった。
(昭和記念公園)




西立川駅から歩いて3分位に入り口のある昭和記念公園は入場料が410円だが、65歳以上の割引があり
210円で入れた。この年齢割引きには両手をあげて喜ぶ気にもなれず複雑な気持ちだ。
普段あまり年齢を意識することはないが、この割引きの時だけ意識させられる。
これで電車で席を譲られたらショックだろうが、今のところそれは無いので良しとしよう。

昭和記念公園では昼食が未だだったので、先ずはレイクサイドレストランで、13:30という遅めの昼食を
武蔵野うどんとイナリのセットで取る。
昭和記念公園は東京ドームの40倍の広大な国営公園で、バーベキューガーデンやフットサルコートなどの施設もあり、
夏にはプールもオープンしている。
天気が良かったこの日はバーベキューを楽しむグループが多かった。
2時間ほどイチョウ並木や日本庭園を見て回り、玉川上水口を出て武蔵砂川駅まで25分位歩き、
電車に乗り戻った。
(航空公園)




春の桜、秋の紅葉の時期になると近郊の見所を見て廻るが、紅葉の素晴らしい見所は何と言っても
京都で、特に東福寺の紅葉は見事なものだ。
来年の紅葉は京都か、北アルプス涸沢カールの紅葉を楽しみたいものだ。
ここのナナカマドの赤やオレンジ、ダケカンバの黄色は、まさに錦繍の秋の風景だ。

紅葉見所巡りも2ヶ所では巡りとは言えないので、来週までに吾野の東郷神社や、ジョギングを兼ねて平林寺へ行ってみよう。

「オペレーションZ」 真山仁

2017年11月03日 | 雑記


基本的に本は図書館から借りて読んでいるが、7月から「ローマ人の物語」を読み続けていたので、
予約中の本も村上春樹と川上未映子の対談本「みみずくは黄昏に飛びたつ」と真山仁の「標的」の2冊だけになり、
手元に読む本が無くなった。

そんな中、日経新聞で真山仁の新刊本「オペレーションZ」の広告を見て、
内容が財政赤字による国家破綻というものだったので興味を覚え、早速図書館の検索をしたが、
さすがに1週間前の発売だったので、まだ蔵書になっていなかった。
「ハゲタカ」シリーズで知られる真山仁の本は、経済のジャンルが多いが、
地熱発電を扱った「マグマ」のような社会問題を扱った小説もある。
どの本も新聞記者だったこの人らしく、取材に基づいたリアリティのある筋書きと人物描写が特徴だ。
日曜日が台風上陸だったので本でも読んで過ごそうと、書店に行って「オペレーションZ」を買ってきた。
この本は1000兆円という財政赤字を背景に、日本国債を市場が吸収出来なくなり、
ヘッジファンドから売り浴びせられ時に、デフォルトが起きる可能性に危機感を抱いた総理が、
国家予算を半減するオペレーションZの実行を決断する。

歳出の半減というのは、日本の国家予算の1/4は国債の償還費と利払いなので、
100兆円の国家予算からすると、実際に使える予算が25兆円位という事なので大変な事態だ。
官僚の抵抗、世論の反発、メディアの攻撃、同じ政党内部からの反乱、野党からの不信任決議となる。
国家破綻の前に地方都市の破綻として、北海道夕張市をモデルとした市や、国家予算半減を決断した江島総理の前総理として、
カジノミクスを推進した梶野総理等、モデルを連想させる人物が登場する。
真山 仁の本はフィクションと言いながらリアリティがあり、エンターテイメント小説として一気に読める。

そんな「オペレーションZ」を読み終えたら、火曜日の日経新聞のコラム(大機小機)に、
(日本の財政破綻は考えられない)という記事が載っていた。
財務省が2002年に外国格付け会社宛に提出したもので、今でも財務省のホームページで見る事ができ、
執筆者は当時の財務官、現日銀総裁黒田氏らしいが、日本は世界有数の経常黒字国、債権国であり、
外貨準備高も世界2位なので日本のデフォルトはない、との趣旨のレポートらしい。
マクロ経済に対する知識があるわけでもないので、このレポートが正しいかどうかは分からないが、
600万円の年収で1000万円の生活をするというのは、どう考えてもおかしいだろう。
この借金生活から抜け出すには(入りを図って出るを制す)が家計の基本のように、国の財政も税収増を図るか、
歳出減で出るを制するしかないと思うのだが、それを政治家が言わない。

債権保有国と言っても、財政赤字解消の為にアメリカ国債を売るという事が出来るのか。
90年代の日米自動車摩擦の時に、当時の橋本龍太郎通産相が(アメリカ国債を売りたい衝動にかられる)と発言して物議をかもしたが、
債権として保有していてもアメリカ国債は売るに売れない、切るに切れないカードなのだ。

去年の7月には三菱東京UFJ銀行が日本国債の入札のプライム・ディラーの資格を返上している。
この資格は国債の安定消化に向けて財務省が導入したものだが、証券会社や銀行ら22の
機関投資家がその資格を持ち、それぞれ発行予定額の4%以上を応札する義務がある。
この資格返上の背景には、日銀が進めるマイナス金利政策やバーゼル規制との関係があるようだが、
損失リスクを抱えた国債を義務的に買うのは株主に説明がつかない。
民間企業としては資格返上は当然の合理的判断だ。

「オペレーションZ」を読んでから、日経新聞を注意深く見てたら月曜日の記事に、
出るを制す政策の(診療報酬マイナスに、薬価大幅下げ厚労・財務省方針)と載っていた。
国家予算に占める医療費の割合が増え、財政運営上の問題となっている事からの施策だろうが、
診療報酬の方は自民党と日本医師会との歴史的な関係もあり、実現性は分からない。
例によって族議員が日本の財政事情も考えず反対の声を上げるだろう。

薬価引下げの話題で必ず出るのが小野薬品のオプジーボで、2年に一度の見直しにも関わらず、
該当年でもない今年に半額の大幅値下げをされ、株価も大きく下げた時に逆張りで小野薬品の株を買った。
メルクとの特許権侵害訴訟に勝ち、ロイヤリティ収入を見込めたのと、
上半期の業績発表後の上げで目標株価に達するだろうと読んだのだが、6日がQ2の決算発表だが、さてどうなるか。
オプジーボは来年の薬価引下げでも25%位の引下げが予想されているが、各国でもガン抑制薬としての承認が相次いでいるし、
何より世界的製薬会社のメルクやブリストルマイヤーズからロイヤリティを取れる薬品だというのが、日本人として応援したくなる。
ただ30日の日経朝刊の記事を受けて、この日の小野薬品の株価は69円安と大きく下げた。

「オペレーションZ」のテーマとなっている、国債発行額の増加については、国内で消化しているから大丈夫との意見もあるが、
海外の日本国債保有率が10数パーセントになっているという情報もある。
良く分からないので、経済学者の議論を聞いてみたいが、そんな番組はBSフジのプライムニュースしかない。
その時は御用学者というかエセ学者は外してほしいものだ。