一期一会

日々是好日な身辺雑記

大納会

2016年12月31日 | 雑記
波乱の1年だった東京株式市場も、昨日2016年最後の取引(大納会)を終えた。
日経平均は前年比で5年連続上昇となったが、前場が150円安という場面があり、
後場になって下げ渋るという、日銀のETF(上場投資信託)買いが下支えする
今年の官製相場を表すような大納会の展開だった。

過去何年も同じ手帳に毎日の日経平均、保有銘柄の株価、評価額を記入してある。
それを売り買いの時に見返して、相場の流れを把握する為の参考にしている。
今年の1/4の大発会は日経平均19,033円からスタートしたが、中国経済の不安からの
上海市場の急落で、東京市場もそれを受けて582円安という波乱の幕開けとなった。
その後5日間も下げ続け日経平均は1,811円安となり、急落の発信源の上海市場は
売りが売りを呼んで下落が止まらなくなり、2度サーキットブレーカーが働くという、
昨年の夏のチャイナリスクの再現となった。

その後も1/29の日銀のマイナス金利導入、6/24には英国のEU離脱決定(Brexit)と予想外の事が起きる。
今年はベトナム旅行中の2/9に918円安という歴史的な下げを経験したが、
Brexitの6/24の1286円安という史上8位の下げも、ミャンマー旅行中だった。
7/8には保有銘柄評価額は1/4から32%の評価損となっていた。

東京株式市場は6割が外国人投資家で、その内のヘッジファンドなどの短期取引筋は
コンピュータプログラムによる高速取引なので、相場が一方向に流れると凄い勢いで株価が変動する。
1/29の日銀のマイナス金利導入発表後のマーケットボードはジェットコースターのようなスピードだった。

そんな軟調な相場も、保有銘柄は徐々に上げてきて、12月上旬には1銘柄を残し利益確定売りした。
(休むも相場)の格言に従って年内は休もうと思っていたが、年内の短期売買狙いの割安株を探し、
12/5に日本水産、12/6にヤフーを買い、日本水産は12%位上がった12/21に売却した。
ヤフーは7%上げ位なので年内売却はしなかった。
また新規上場で短期売買をしようと狙っていた自動運転のベンチャー企業ZMPは、
12/9の抽選、売出し価格決定前の前日に、個人情報漏れによる内部管理体制の見直し、
という異例の理由で上場延期になってしまった。
まぁ、これは抽選に当たる事が前提だったが、12/19の上場での短期売買を考えていた。

そんな波乱の相場だった今年のパフォーマンスは15%upで、昨年の20%upより悪かった。
現在、株式運用資金の8割がMRFに待機資金となって次の下げを待っている。
今は会社四季報を見ながら来年の投資銘柄を探しており、ハイテク電機主体の投資から、
為替の影響の少ない内需株も組み入れようかとも考えている。

さて来年の相場はどうなるか?
依然として潜在的なチャイナリスクはあり、オランダ、フランス、ドイツと選挙が続き、
中東や南シナ海の 地政学リスクもあるので変動の激しい相場となるだろう。
何より一番のリスクはトランプが世界のリーダーであるアメリカ大統領になる事だろう。
今のトランプラリーと言われる相場は、トランプの大風呂敷への期待先行の、
昔グリーンスパーンが言った(根拠なき熱狂)と同じ状況だろう。
トランプ のアクセルとブレーキを同時に踏むような政策を本当に実現できるのか。

選挙中の発言はともかく、当選後の言動を見ても、本来なるべきでない人間が
何かの間違いでなってしまったという感じがより強くなった。
主要メディアとは接せず、Twitterで世界政治に関わる事を呟くというのも前代未聞だ。
その内容も一国のリーダーにあるまじき幼児性を感じるものだ。
1/20(日本時間21日)の就任演説はどんなものになるのだろう。
スピーチライターが書く名文も、彼の人間性までは隠せないだろう。

トランプの側近には、上席顧問となったスティーブン・バノンや、オバマ大統領夫妻への侮辱発言の
カール・パラディーノのような時代遅れの白人至上主義の差別主義者がいる。
(類は友を呼ぶ)という事なのだろう。
そんなトランプと世界は4年間付き合わないといけない。
共和党重鎮のポール・ライアンやジョン・マケインのトランプ捌きに期待したいが、人の意見を聞くだろうか。

どちらにしても、来年は今年以上に波乱の1年となるような気がする。


谷根千からOAZOへ

2016年12月29日 | 日記


昨日は下町の歳末風景を味わおうと、谷根千(谷中、根津、千駄木)に行ってきた。
9:30に家を出る時は気温6度で、北風も吹いて寒かったが、雲ひとつない快晴だった。
谷根千には日暮里駅北口から歩くのだが、池袋で山手線に乗り換えようとしたら、
新宿代々木間での人身事故で山手線が運転休止になっていた。
 地下鉄で千駄木まで、とか幾つかのルートを考えたが、埼京線で赤羽に行き
京浜東北線で日暮里に行くことにした。
谷根千には4年前のゴールデンウィークにカミさんと行った事がある。

日暮里駅北口から谷中墓地を左手に見て御殿坂を上ると、谷中銀座への戸口になる階段で、
谷根千テレビ番組では必ず紹介される(夕焼けだんだん)に出る。
谷中銀座を歩いて、ツーリストインフォメーションYANESENでMAPを貰おうとしたが、
平日の水曜日が休みなのか閉まっていた。
トップ写真のようにスマホでも案内図が見れるが、何ヶ所かに観光案内板が立っているので、主な見所は分かる。
そして狭い路地を入っていくと懐かしい昭和の原風景、三軒長屋等の木造住宅が見れる。
懐かしさを感じながら路地を歩いていると、糸魚川のような火災が起きたらどうなるんだろう、
道路に消防車を停めて消化作業をするにもホースの長さは、などと考えてしまう。

そんな路地裏の風景を眺めつつ、臨済宗のお寺全生庵、谷中墓地、観音寺の築地塀などを
1時間半くらいぶらりぶらりと見て廻った。

(谷中の歳末風景)



(全生庵)



(三軒長屋)


(観音寺の築地塀)



全生庵は山岡鉄舟が明治維新に殉じた人々を弔う為に、明治16年に建立した禅寺で、
総理時代の中曽根康弘がよく座禅を組んでいるのが報じられていた。
安倍総理も山本農水大臣の誘いでここで座禅を組んでいるらしいが、
中曽根元総理のように頻繁には行ってないようだ。
山本農水大臣は今年TPPの件で2度の失言事件を起こしたので、いくら座禅を組んでも俗気が抜けず、
明鏡止水の境地には未だ至らずという事なのだろう。

 幕臣山岡鉄舟の主君にあたる最後の将軍徳川慶喜の墓が谷中墓地にあるが、
四方を塀に囲まれ、鉄扉も鍵がかけられ、墓参は出来ない。
谷中ぶらり歩きをした後ラーメンを食べ、その後不忍通りを歩いて根津神社を参拝する。
ここの境内はゴールデンウィークの頃はツツジが見事に咲き誇る。

(根津神社)



( ニコライ聖堂)



 根津神社参拝で谷根千ぶらり歩きは済み、次の目的の場所である丸の内のOAZOに向かう。
ここからはぶらり歩きではなく、運動を兼ねて国道17号の本郷通りを速足で歩いて行く。
東大前を通り、御茶ノ水のニコライ聖堂を右に見て、神田淡路町になると国道17号が
都道403号に分かれる。
住所表示が大手町になり、首都高の下を抜けると財界の大本山、経団連ビルが見えてくる。
そして丸の内のOAZOに着いて日暮里からの歩行データを確認したら、歩行距離15km、歩数22,000歩になっていた。
10kmのジョギングが15,000歩くらいなので、結構正確な計測データだ。

丸の内のOAZOには書店の丸善があり、現役の時にはよく行っていた。
前にも書いたが書店は一種のアンテナショップとして利用している。
新聞の書評欄でチェックした本はスマホアプリに読みたい本として登録しているが、
それでは出版本の情報としては限られるので、機会があると書店を覗いて本を探す。
そして一義的には図書館の蔵書の有無を確認する。
 丸の内という場所柄か、丸善OAZOは置いてある本の種類が多く、本を探し易い。

昨日も1時間くらい立ち読みをして、読んで見たいと思った本を読書アプリ(ビブリア)に
登録し、スマホで図書館の蔵書を確認したら殆どの本があった。
新刊本として平積みされていた(バブル)、(住友銀行秘史)と、山折哲雄の(ひとりの哲学)
も図書館にあり、予約待ちになっていたがその場で予約した。
そして文庫本として売上1位となっていた原田マハの(総理の夫)は、予約待ち無しだったのでこれも即予約した。
この本はエンタメ系の小説だろうが、丸善OAZOに来るまで知らなかった。
この様に書店を覗いて初めて知る本が結構多い。
図書館は今日から休館になっているが、年明けの7日頃には届くだろう。

我が町の書店にも図書館にも無くて、この日買おうと思っていた津田塾大教授萱野稔人の
(哲学はなぜ役に立つのか?)は、探しても見つからず、書店内の端末で検索したら在庫切れで、
開店時には在庫があったとも記されていたので、この日に売り切れたのだろう。
この本は24日にNHK Eテレの(SWITCHインタビュー達人達)で、金メダリストでプロボクサーの
村田涼太との対談で触れられていたので、その番組の影響だったのか。

同じく図書館にも蔵書として無かった浜矩子と佐高信の対談本(どアホノミクスの正体)を購入した。
何とも刺激的なタイトルだが、どちらも過激な論客で知られ、その批判の矛先は安倍総理や
アベノミクスに向けられている。浜矩子の毒舌ぶりは(時事放談)や(プライムニュース)で
よく聞いており、その毒の吐き方には若干引く部分もあるが、この人の言う格差に対する現状認識や、
再分配政策によるその解消、国としてのあるべき姿など共感するところがある。
特に安倍総理の経済政策ブレーンと言われる浜田、本田両氏への評価は同感だ。
まぁ評論家は多少の毒があっても、無難な毒にも薬にもならないような評論よりは良い。
あとは右も左も受け手側の判断だ。
ちょうど図書館に予約していた同じ浜矩子の(アホノミクス向こう側)が届いたので、
今読んでいるミステリー(悲しみのイレーヌ)を読み終えたら、この毒本2冊を読もう。

来年2月には村上春樹の久しぶりの長編新作が出るらしいので楽しみだ。
これが出版されたら即買おう。


年の瀬

2016年12月25日 | 日記


今年も残すところあと1週間となった。
週一でやっているテニス、囲碁、ギターレッスンも先々週17日の忘年会を最後に年内は無い。
それでも年の瀬という感じがしないのは、リタイアの身だからだろうか。
現役時代は12月になると手帳やカレンダーを持って挨拶廻りをしていたし、
外資コンピューター会社時代は12月決算だったので、仕事納めの日まで数字に追われるという、
1年の中で12月は特別な月だった。
師走というくらいだから、忙しく立ち働いていないと年の瀬という感じがしないのだろう。

3連休初日の天皇誕生日には我が町の音楽ホールで開催された(太鼓まつり)を聴きに行った。
音楽はジャンルを問わず聴くのが好きだが、和太鼓のあの勇壮な音とリズムも好きで、
2月に行われる青梅マラソンの沿道には4ヶ所で和太鼓グループの応援があり、それを聴くと元気が出て、
スピードが上がるような気がする。あくまで(気がする)というだけだが。
この日の(太鼓まつり)は近隣の町からの参加も含め、組み太鼓の11団体が出演したが、
鬼太鼓座や鼓童のようなプロの集団ではないので、入場料も1,000円と格安だった。
800席という音楽ホールもほぼ満席で、開演前には市長や地元選出の首相補佐官の挨拶もあった。

公演時間は12:00から15:00までで、11団体それぞれ太鼓の編成や演奏に特色があったが、
特に印象に残ったのは、和太鼓を幼児教育の一貫として取り組んでいる保育園の職員、
卒園児で1993年に創立され、80名の会員がいるという(川越ふじ太鼓)だ。
小学低学年から高校生位の若いメンバー編成で、楽しそうに演奏していた。

(川越ふじ太鼓)


そしてもう一つは沖縄の伝統芸能エイサーをベースに、空手の型やダイナミックなバチさばきの(琉球國祭り太鼓)だ。
2曲の内一曲がYou Tubeでよく聴いているTHE BOOM宮沢和史の(島唄)をバックに流しての演奏で、
このグループが演奏のスタイルも旋律も違っていた。
そういえば宮沢和史の息子さんが、今年の4月からオーストラリアを舞台にしたNHKの
(おとなの基礎英語)に出演していたが、下のYouTubeで見る彼とそっくりだった。
(琉球國まつり太鼓)


  You Tube・宮沢和史/ 島唄

太鼓まつり終了後は17:00に川越でカミさんと待合せ、山友達夫婦との忘年会へ。
この忘年会は毎年恒例で、お店も山友達の知人の息子さんがやっている(おぎの家)だ。
(おぎの家)は川越の住宅街にある小料理屋で、ここ4年くらい忘年会はこの店でやっている。
川越の料亭山屋の板前だった若主人の料理は美味しく、知り合いという事もある特別サービスなのか、
いつもお任せコースなのだが食べきれないくらい出てくる。
この日もフグ焼き、アンコウ肝、牡蠣の白味噌焼き、刺身盛り合わせ、ノドグロ煮、
ワカサギフライ、鳥唐揚げと盛り沢山の料理だった。
カミさん同士も昔から知っているので、気兼ねなく飲み喰いをして楽しんでの3時間半という忘年会だった。







今年は槍ヶ岳に登った山友達とは、来年は北アルプスの最奥の秘境と言われる雲ノ平へ
行こうと話しているが、最短でも4泊5日になるので、どうなるか。


そして昨日は娘と息子夫婦が来た。クリスチャンでもないので特にクリスマスとは関係なく、
お互いの都合からこの日の夕食となった。
その買い物に西武デパ地下に行ったら買い物客で混み合っていて、その賑わい振りに景気が良くなったのかと思った。

あとは年末の雰囲気を味わう為に、東京の下町ぶらり歩きでもするか。



2016年所沢シティマラソンを走る

2016年12月11日 | 日記



今日は府中多摩川マラソンに次いで、今シーズン2回目となる所沢シティマラソンに出場した。
前回は多摩川土手の平坦なコースだが、今日は狭山丘陵を走るアップダウンのあるコースだ。
西武ドームをスタートするのが8:45と毎年出場するマラソンの中では一番早い。
5時過ぎに起き、今朝は準備体操として、録画してあるNHKテレビ体操を2日分を行い、
普通通りのトーストとバナナ、ヨーグルト、コーヒーの朝食を取り、7:30に家を出る。
この大会の良いのは、事前にゼッケンと計測チップを自宅に送ってくれるので、現地でゼッケン付けをする事がなく、
ロングスパッツと短パン、長袖Tシャツという走る格好にウィンドーブレーカーとトレーニングパンツを着て出かけ、
現地ではそれを脱ぐだけで済む。
ゼッケンも今回からシールで直接貼るタイプになり、より大助かりだ。
現地で安全ピンでゼッケンを付けるのは意外に面倒なのだ。



そんな事でいつもは余裕を持って現地に着くが、今日はスタートの40分前に西武ドームに。
8時の気温が2.6度と寒かったが、風もない快晴で絶好のマラソン日和だった。
 先ずは参加賞配布所に寄り手袋やタオル等の参加賞を受け取る。
この大会は今年が27回目となり、平成20年の第19回大会から出場している。
元々ジョギングは若い時からしていたが、マラソン大会に出場するようになったのは、
ランナー仲間の一人の勧めで平成17年の第39回青梅マラソンが大会出場の初めなので、
50代半ばから趣味の一つになったが、まぁ趣味というより健康の為にという面が強い。
今日の大会は参加者総数が7,281名で、ハーフは3,221名だ。



西武ドームのライトスタンドに荷物を置き、スタート位置に並び大型モニターに映された
10秒前のカウントダウンが始まり、8:45に号砲の音と共にスタート。
2km位までは混み合うダンゴ状態だったが、少しずつバラけてきて3km地点辺りから
最初の上り坂になる。このコースは3分以上の上り坂が5ヶ所あり、それがキツい。
椿峰ニュータウンの上り坂を過ぎ、7km地点の手前で図書館のトイレを使う。
ここは大会の公式トイレで、表示札が立っていた。コンビニなどの非公式トイレを
使う手もあるが 、流石に買い物もしないのにその手は使えない。
それでもコンビニに入っていく強者もいた。

列に並んで小用を済ませ、7km地点で時計を見たら45分32秒になっていた。
いつもの6分/kmで10km地点を1時間を切って通過するには、5分/kmで走らないといけない。
それは無理なので残り14.5kmの中で少しずつタイムを縮めようと思ったが、
それが最後まで縮まる事はなかった。
今回は府中多摩川マラソンの時のようにiPodで音楽も聴いてなく、1km毎の距離表示地点で
ラップタイムを確認しながら走ったが6分/kmより速くならない。
15km地点の4番目の上り坂の早稲田大学脇を上り終え、下り坂で勢いをつけても駄目だった。
そして西武ドームが見えてきた残り1km辺りで、道路の段差に脚を取られ転倒してしまった。
躓くというのは脚があがってない証拠なのだろう。
直ぐに立ち上り特に問題も無かったが、膝を擦りむきロングスパッツに穴を空けてしまった。

そしてゴールインして受け取った完走証には2時間15分で、
スターラインを踏んでからのネットタイムは2時間14分とあった。
昨年が2時間12分だったので2時間10分切りを目標にしていたが、及ばなかった。
完走証は全てクリアファイルに入れてあるが、この大会の記録も右肩上りのタイムになっている。
まぁ歳を重ねているので、それに比例して走行タイムが延びるのも仕方ないか。

次の大会は2/19の青梅マラソンだ。例年出場している横田米軍基地を走る
1/15のフロストバイトレースは応募した段階で定員締め切りとなり今回は走れない。
どちらにしても青梅マラソンがメインイベントなので、それに向けて走り込もう。
前年より少しでも速く走りたいものだ。