世界中の市場関係者が注目していたエヌビディアのQ2(5月〜7月)の決算が日本時間8/29(木)5:30頃にあった。日経速報メールは5:40頃にあり、売上げが前年同期比2.2倍の300億4000万ドル(約4兆3500億円、純利益が2.7倍の165億ドル9900万ドルだった。
市場予想売上げ約287億ドル、約純利益約150億ドルを上回った。同じく発表したQ3(8〜10月)の売上げ高見通しは325億ドル前後と市場予想(約317億ドル)を上回った。26日の取締役会で500億ドルの自社株買いも決定した。どちらかと言うと自社株買いより配当で株主還元してほしいものだ。
この決算発表前の28日終値は125.61ドルだったが、時間外取引(日本時間5:00〜8:00)で売られて116.95ドルと9%近くの安値となった。日経電子版には(好決算でなぜ下がる?)という記事で、米国人2人の投資ストラテジストの意見を載せていたが、この圧倒的な増収増益力と、製造業とは思えぬ粗利益率に下げ要因が見つかる訳もない。(まぁ、製造はTSMCが担っているのだが)。
決算説明会では次世代AI半導体(ブラックウェル)を11月〜25年1月期に生産と出荷を始め、数10億ドルの売上げを見込むとの発言があった。このブラックウェルの出荷遅れが、ネガティヴに捉えられていたが、懸念事項が払拭された。
今日23:30〜の立会時間での株価が上にいくか、下にいくかは明日起きたら分かる。
(GNI決算資料)
もう一つのGNIのQ2決算が8/14(水)引け後に発表され、減収減益決算となった。流石に翌日は175円安(9%)の1755円の大幅下げとなった。ただ2024年12月期の業績予想は売上げ52%増、純利益29%となり、今日の終値は2335円と2週間で33%上げている。GNIはこのブログでも何回か取り上げ、それが現在でもよく読まれている。そんなGNIの株価は2月下旬には買値の倍まで上がったが、全く利益確定をする気はなかった。それは現在中国で第3相臨床治験中の肝線維症治療薬F351にブロックバスターの期待をかけているからだ。その結果が出るまではホールドするので、日々の株価変動には一喜一憂していない。
GNIと同じくF351の第3相臨床治験の成否に大きく影響するのが、中国本土以外での販売権を持っているジャイヤ•セラビューティクス(GYRE)だが、合併前のCBIOのボロ株から買い集めていた分が、CBIOからの株式分割、権利売却等の返戻金なるものがドルで外国株口座に入金されたが、このへんの仕組みについては全く分からないが、なんか得した気分だ。
上の写真は8/27に国内証券会社のセミナーで発表された資料で、F351について触れたものだ。その他に癌の創薬の米子会社Cullgenの2024年中の上場についても購入資金も準備しないといけないが、これは来年度のNISA成長枠で考えている。アストラゼネカやアステラス製薬の提携をしているので、ある程度IPO人気化するだろうが、アメリカにおける知名度の低さから、12月に上場しても慌てて買う必要もなく、NISA成長枠を使っての買いを考えている。
この2社のQ2決算以外に配当利回り3.9%の配当100円でのインカムゲインと、グロース株としてのキャピタルゲインを狙っているフェローテックのQ1決算がGNIと同じ8/14にあった。Q1という事と中国景気減速から注目していなかったが、早くも通期予想の上方修正をした。そして今日のIRでは(JPX 日経インデックス400)と(JPX 日経中小型株指数)の構成銘柄に選定されたというニュースが発表された。これも企業の評価基準なので良いニュースだった。
前述のエヌビディアと同じく7/25の急落時に買った日本電子も1ヶ月経って12%の評価益になっている。結果論からすると日経平均は8/2(金)が2216円安の2番底、翌8/5(月)が4451円安の3番底だった。まぁ、最安値で買って最高値で売るというのは難しいので、良しとしよう。さて多くの評論家が言っていた年末4万円台の株価になるか?