一期一会

日々是好日な身辺雑記

信州墓参旅行

2017年07月26日 | 旅行



先週梅雨明け宣言が出され、連日30度を超す暑さで本格的な夏になった。
日課のジョギングも炎天下を10km以上走るのが厳しくなり、先週から多摩湖一周などは止め
航空公園の周回2kmトラックを2周するだけに留めているが、4kmでも大汗をかく。
走った後はストレッチ、スクワットや下の写真のベンチで腹筋運動をやる。
暑い夏だからこそ、クーラーを効かせた部屋ではなく、外で運動して汗をかいた方が体調が良く、夏バテにもならない。



先週21日(金)から小諸にあるカミさんの両親の墓参りへカミさん、娘、義妹、姪と行ってきた。
そして北信の渋温泉に2泊し周辺の志賀高原などを廻ってきた。
今回は2ヶ月前に娘が運転免許を取ったので、その本人の強い要望で娘が運転する事になった。
これまで2度ほど1時間位のドライブに付き合ったので、長距離ドライブと初高速道路運転は
未だハードルが高いとも思ったが、ペーパードライバーになってもいけないので運転してもらった。
初めての1時間ドライブへも同乗しなかった心配性のカミさんは、川越インターから関越道に乗り
高速走行になってからは、その心配性が全開状態だった。
平日で関越道は混み合ってなかったが、走行車線を80kmで走る事を指示し、後部座席からスピードメーターを見ていたのか、
90kmくらいになると(スピードを落として!)との指示や(ああっ、寄り過ぎ!真ん中を走って!)と叱咤の声が飛び、合流地点でも指示が出る。
そんな細かな指示のせいか、関越道から上信越道に入る時にタイミングを逸し、高崎玉村IC まで行ってしまい
藤岡ICから上信越道に入り直すという迷走ぶりだった。
この後3日間、上信越道の4kmの長いトンネル、志賀高原の連続の山道カーブと難所のドライブが続いたが、代わる事なく運転し続けた。
このへんが娘のめげない性格の(三つ子魂百まで)という感じだった。
カミさんからは途中(お願いだから代わって)との声も上がったが、(良いんじゃないの)との私の言葉に
(あなたは寛容ね)とのオホメの言葉を頂いた。



そんな上信越道入り直しだったが昼過ぎには碓氷軽井沢インターで降り、いつもの追分そば茶屋で昼食を取った。
小諸は義父が生まれた町で、小諸駅から歩いて数分のお寺に先祖代々の墓があり、そこにカミさんの両親が眠っている。
浅間山を望むこのお墓には、我が家が大変お世話になった叔父夫婦が2年前に1ヶ月半の間に続けて亡くなって入っている。
子供が小さい頃の我が家の夏の思い出は、この叔父夫婦と繋がっていて、夏には必ず泊めてもらい、
子供達も千曲川や懐古園、市民プールで遊び、夜は叔父が釣った鮎で庭でバーベキューをした事が墓前に立つと思い出された。







墓参りを済ませ、上信越道で1時間半くらい走りこの日の宿の渋温泉に向かう。
渋温泉は石畳の温泉街に木造建築の旅館が建ち並び、九つの外湯がある風情のある温泉で、
2泊した(一乃湯 果亭)は全館廊下も含めて畳敷の落ち着いた旅館だった。
早速風呂に入り、上がった後はいつも通りビールで湯上りの一杯となる。
この湯上りの一杯はカミさんの一族の習慣で、一杯と言ってもグラスに一杯という事ではなく、夕食前でもおつまみを広げかなり本格的に飲む。
カミさんと娘はあまり飲めないが、義妹と姪は全盛期の私でも敵わない酒豪で、持参したエールビール数缶とサワーまで飲んでいた。
そして夕食は部屋食を予約しておいたので、そこでは地酒を飲んだ。緊張のドライブの1日だったのでリラックスしたのだろう。

夕食の後は20人乗りくらいのマイクロバスで、志賀高原の石の湯のゲンジボタルを観に行く。
ここの蛍は国の天然記念物に指定されており、暗闇の中で数百匹の蛍が乱舞する様は幻想的だった。





翌22日(土)は志賀高原をドライブし、リフトに乗り四十八池湿原の池巡りハイキングコースを2時間半くらい歩いた。
ハイキングの後は、温泉に入る猿として外国人観光客に人気のある地獄谷野猿公苑に廻る。
さすがにこの暑さで温泉に入る猿はいなかったが、この野猿公苑は柵もないので、ニホンザルの生態を間近に見れた。
そして夕方には旅館に戻り風呂に入った後の湯上りの一杯は地ビールになり、
夕食は白ワインを飲み、その後は温泉街のブラリ歩きをして渋温泉2日目を終えた。



旅行3日目の23日(日)は帰路に着くのだが、小諸の従弟の家に寄る為に9:00に旅館を出た。
この日も娘の運転だったが上信越道は止め、小布施などを通る一般道で小諸に向かう。
スピード注意の声は出ないが、(ああっ、左に寄り過ぎ! 側溝があるのよ!)との叱咤の声が出る。
高速道でも一般道でも心配のタネは尽きないのだ。

途中、東御市にある(道の駅 雷電くるみの里)に寄り野菜や信州名物のおやきを買う。
従弟の家でお茶をして失礼した後も、地元のスーパー(TURUYA)と、軽井沢に新しく出来た
農産物直売所の(軽井沢発地市場 大地の恵み)に寄ってお買い物。
女性の買い物好きというのは、ファッションも野菜も関係なく(買う)というそれ自体が好きなのだろう。
野菜がいくら安くても、食べれる量を考えたらたかが知れてると思うのだが。

今回の墓参旅行は長時間の緊張のドライブと、湯上りの一杯の印象だけが強かったが、
来年は軽井沢に泊まりノンビリと旧軽を散策するような旅をしたいものだ。


美術展とコンサート

2017年07月02日 | 日記



今週は29日(木)に「レオナルド×ミケランジェロ展」、昨日1日(土)はフラメンコギタリスト沖仁のコンサートに行ってきた。
29日は味の素の帝国ホテルでの株主総会への出席を予定し、次に丸の内の三菱美術館での「レオナルド×ミケランジェロ展」鑑賞を決め、
夜の部として飲み会を設定した。
Suicaを使って都心に出る時は、経済的・時間的効率から同じ日に幾つかの予定を組み込む事にしている。
そんな29日の予定だったが、前日に味の素から3,000円相当の商品詰合せセットが株主優待として届いた。
ファンケルからも株主総会の翌日に株主優待のギフト券が届いていたので、あれっ!と思い株主総会の案内書を確認したら27日の間違いだった。
予定はスマホのアプリを使っており色々便利な機能があるが、登録時に間違っていてはしょうがない。
自分の予定は管理するほどないが、マーケット関連のイベントスケジュール管理に使っている。
そんな事で10:00からの株主総会の出席が無くなったので、久し振りに晴れたこの日は12kmのジョギングをして、昼食を取って午後から出かけた。



初めて行った三菱一号美術館は東京駅舎に合わせたような、 煉瓦建のレトロな雰囲気の建物で、周りは都心とも思えないほど緑が多く、
美術館自体が見所だった。

展覧会の方は、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロの素描(デッサン)と、油彩画、手稿、書簡など65点が出展されていた。
正直なところ素描が主体なので、フィレンツェのウフィツィ美術館やアカデミア美術館で二人の作品を観た時のような感じはなかったが、
二人とも人物の描き方が精緻で、その元となった顔と目の比率の研究や、頭や筋肉の素描は興味深かった。
小作品ながらミケランジェロの彫刻数点と、(最後の審判)の部分図の素描が展示されていた。

(油彩画は描き加え、彫刻は削っていく)と言うが、一つの大理石からよく4mを超す(ダヴィデ像)のようなものが彫り上げられるものだ。
(ダヴィデ像)のあるアカデミア美術館にはミケランジェロの未完の大理石の塊が数体置かれていた。
10年前に長蛇の列で入れなかったヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂には、ミケランジェロの天井画(最後の審判)と彫刻(ピエタ像)がある。
10月の旅行では事前にチケットを購入して行くつもりだ。
素描で立体的に見えた(最後の審判)の実物を観るのと、キリストの遺体を抱える聖母マリアというあの構図を、
一つの大理石から彫った(ピエタ像)を観るのを楽しみにしている。(ピエタ像)はミケランジェロ23歳の時の作品だから驚く。





そして昨日は東京オペラシティでのフラメンコギタリスト沖仁の15周年記念コンサートに行ってきた。
沖仁のコンサートは4回目だが、15周年記念と銘打った今回のコンサートが一番良かった。
ソロコンサートやJAZZギタリスト渡辺香津美と競演した東京JAZZフェスティバルのようなものも良いが 、
やはりこの人には原点であるフラメンコに立脚したコンサートが良い。
沖仁の演奏を聴くようになったのは、2年前の3週間のスペイン旅行でフラメンコを観たのがきっかけだった。
ヒターノ(スペインジプシー)の文化としてのフラメンコは踊り手、カンテ(歌い手)、ギターが一体となったもので、
今回のコンサートにはそれが揃っていた。

そしてYoutubeでよく聴いていて、こんなセッションを観たいものだと思っていたメンバーとほぼ同じだったのと、
下のURL(以前も貼り付けたが)の演奏もあり、伊集院史朗の踊りはYoutubeより長く会場も盛り上がった。
フラメンコのファンが多かったのだろう。

                   Youtube/Fantasma 

17:00開演のコンサートは途中20分間の休憩を挟んで20:00に終演となった。
15周年記念という事で、ジョン・カビラとのトークも含め、5年ごとに振り返る三部構成になっていて、
2010年にスペインでのフラメンコギター国際コンクールで優勝した時の演奏曲(Garanadina GURI MAMA)のソロでの生演奏があった。
後半には恒例の観客が一緒になってのパルマ(手拍子)があり、今回はリードを伊集院史朗が取り、
パルマに加え全員立ち上ってのフラメンコのステップPasoがあり、ここで会場の盛り上がりも最高になった。

そしてアンコールはアランフェス協奏曲をイントロにしたチックコリアの(Spain)で終演となった。
望み通りのコンサートが観れ・聴けて良い週末だった。