一期一会

日々是好日な身辺雑記

株主総会

2015年06月25日 | 日記



株取引を始めて30年近く経つが、昨日初めて株主総会に出席した。
出席したのは三鷹に本社がある制御機器メーカーの横河電機。
23日のシャープやソニーの株主総会では、厳しい声が相次いだらしいが、
こちらは売上げが4.5%増収、純利益が39.6%の増益と好調な決算だった事もあり、
予想通りの(シャンシャン総会)で1時間程で終わった。
この横河電機の株も一昨日に全株を売却した。取引がネット証券なので設定しておいた売り注文に、
この日の日経平均381円高という上げ相場の中で約定した。

そして昨日、横河電機の株主総会に向かう電車の中で、9:00を過ぎて場が開いたのでログインして株価をチェック。
保有銘柄のタグをクリックしたら、そこにあるべき(フジクラ)が載ってなかった。
あれっ!と思いメールを見にいくと、証券会社から自動発信される約定メールが届いていた。
前日の終値701円に19円高を付け、設定していた売り注文720円で9:02に全株売却出来ていた。
9:00に場が開いて直ぐに約定したのである。
あれっ!と思ったのはこの銘柄は スペイン旅行出発前の日に66円高の634円を付けて以来、
なかなか目標株価に届かず、設定価格を下げようかと迷っていたのと、
4日間で日経平均が900円近く上がり、短期的には天井だとも思っていたからだ。
相場に勢いがある時はこんなものである。

これで昨年から進めてきた保有銘柄の整理も(アンリツ)を残すだけとなった。
FRBの利上げの影響を見極めてからと思っていたが、3月にも6月にも決定されず、
相場はITバブル期の高値を超え、(押し目買いに、押し目無し)の状態である。
どちらにしても今は高値圏で買えないので、(休むも相場)の格言通り暫く待機状態にして、
成長・割安銘柄探しをしよう。
この週末、ユーロ離脱が現実味を帯びてきたギリシャ問題がどうなるか興味深い。
それが現実に起きれば来週は下げ相場になるのだが。

(シャンシャン総会)の後は横河電機100年の歴史をショールームで観て、お土産を頂き帰ってきた。
そのお土産がトップ写真でクッキー6袋とジャム1瓶が入っていた。
それが全て宮城県のNPO法人で作られたもので、その法人名から推測すると身障者の社会福祉団体のようであり、
7個が別々のNPO法人で作られていた。CSR活動に積極的に取り組んでいる横河電機らしいお土産だった。

この日は7時から吉祥寺で、定年前まで勤めていた会社の現役世代のメンバーとの
飲み会が予定されていたので、それまでの時間潰しに吉祥寺オデオンで映画を観た。
その映画は日経新聞夕刊のシネマ万華鏡で星4つの評価だった「海街diary」だ。
邦画を映画館で観る事は殆ど無いが、この「海街diary」はその4つ星評価に違わず良い作品だった。
鎌倉の古い一軒家に暮らす三姉妹の元に、むかし愛人を作り家出した父親の訃報が届く。
その山形の田舎の村での葬儀で、三姉妹は腹違いの妹すずに出会う。
そして長女・幸(綾瀬はるか)の誘いで、鎌倉で一緒に住むことになるのだが、
この(すず)を演じた広瀬すずが何とも良いのである。この女優は知らなかったが、キラキラしたその目が印象に残る演技だった。

(そして父になる)の是枝裕和監督の、普通の人の生活を普通に描いたこの作品、
それでも見応えがあり絶対のオススメ映画になっている。

海街diary

2日連続で利益確定売りが出来、良い映画が観れ、一緒に働いた仲間との飲み会と、良い1日だった。


スペイン旅行を終えて

2015年06月20日 | 旅行


1ヶ月間のスペイン旅行(+リスボン、イスタンブール)から帰国し、1週間が経った。
1ヶ月分の日経新聞(朝刊・夕刊)を読み終え、予約録画しておいたNHKの4本の番組
(大河ドラマ、ダウントンアービー等)を見終えて、ようやく日常生活のペースが戻ってきた。

今回の旅行は3週間かけてスペインを廻ってきた。
世界遺産の見所を中心に行程を組み、カタルーニャ地方、バスク地方、カスティーリャ地方、アンダルシア地方、
エストレマドゥーラ地方と廻ったが、それぞれの地方の歴史や文化が感じられる旅だった。
改めてスペインを廻ってみて思ったのは、ローマ帝国時代の遺跡から中世の町まで、
そのまま残っているという国が他にあるのだろうかという事。
東ローマ帝国の首都コンスタンチノープルがあったトルコも、遺跡はあるが中世の町は現存しない。
イタリアもフィレンツェに少しその街並みが残っている位だ。
スペインではどの町もアルカサール(城・王宮)やカテドラル(大聖堂)のある旧市街は、
石畳の細い道が迷路のように入り組んでおり、そこを歩いていると中世にタイムスリップしたような感じがする。



スペイン人はラテン系の特性か明るく陽気で、どんな町でも音楽の路上パフォーマンスが行われていた。
それとよく呑む。街中のレストランやCafeは当然ながら、バスターミナルのスタンドのCafeでも昼間からビールやワインを呑んでいる。
シエスタ(昼休み)の習慣とレストランのオープンが20:00というのは、日中の暑さと日没が21:30頃ということからすると、
当然のライフスタイルなのだろう。とにかくスペインは色々な面で面白い国だった。

そんな3週間で駆け巡った町は、どこも外れはなく良かったが 、10日間位でスペインをフリーに廻る方に、
敢えてオススメの見所を3つ挙げるとすれば、1,バスク地方(サン・セバスチャン、オンダリビア)、
2,カスティーリャ地方(トレド、セゴビア)、3,エストレマドゥーラ地方(メリダ、カセレス)となる。
だが、これだとアンダルシア地方が廻れないので、スペインは10日では全部が観れないという事だろう。

1,バスク地方(サン・セバスチャン、オンダリビア)
 なんと言ってもサン・セバスチャンは美食の都と言われるだけあり、旧市街にあるバル(BAR)はそれぞれ特徴があり美味しい。
 オンダリビアは人口2000人の町でバスク地方独特のカラフルな窓枠がついた家々が並び旧市街には中世の石造りの街並みがある。







2,カスティーリャ地方(セゴビア、トレド)
 セゴビアには世界遺産になっているローマ人が築いた水道橋とディズニー映画「白雪姫」の城のモデルとなった
 アルカサルがあり旧市街全体が世界遺産となっている。
 同じく世界遺産の古都トレドは「16世紀で歩みを止めた町」と言われ、中世の石造りの街並みがそのまま残っている。
 またエル・グレコが「トレドの風景」として描いたタㇹ川の対岸南側から見るトレドの町は息をのむ絶景だった。







3,エストレマドゥーラ地方(メリダ、カセレス)
 メリダには紀元前8年にローマ人の建設した世界遺産の円形劇場とローマ劇場や、紀元前25年頃に造られた
 全長792mのローマ橋や水道橋がある。水道橋の上にはコウノトリが巣を作っているという風景が観れた。
 カサレスは「エストレマドゥーラの宝石」と言われるレコンキスタ時代に築かれた城壁の内側の中世の旧市街がある。
 これも世界遺産となっている。







この他のアンダルシア地方の町コルドバ、セビーリャ、ロンダ、ミハス、グラナダ等毎日が見所だらけだった。
出発前の検討時から3週間の行程に組み込めなかったのが要塞都市クエンカや王家の別荘があるアランフェス。
セゴビアに行く時に寄ろうと思っていた世界遺産のエル・エスコリアルの修道院には時間がなく行けなかった。
このように3週間かけても全ての見所は廻りきれなかった。
各宿泊地間のバスでの移動にも時間がかかり、かなりハードなスケジュールだった。

こんな見所満載の今回の旅行でもアクシデントはあり、旅2日目のバルセロナでiPad miniが盗まれ、
スペインでは充分過ぎる位注意し、リスボンに入り安心したのかカミさんがスリに合い100ユーロ位盗まれた。
今回の旅行には口座から直ぐ引き落としになるVISAデビットカードを持っていき、ほとんどの店でそれが使えるので
現金を持ち歩いてなかったので被害額が少なくて済んだ。

そんな事でiPadminiがなかった旅行中に日経電子版が読めなかった。
新聞店に預かってもらっていた1か月分の日経新聞朝刊・夕刊を読み終えるのに1週間かかったのだ。
まぁ、そんなアクシデントがあったが身体的には無事帰れたので良しとしよう。
 


イスタンブール最終日

2015年06月10日 | 旅行


今日10日(水)はイスタンブール滞在の最終日で01:15発の便で帰国の途につく。空港までは1人5ユーロのシャトルバス
を予約してあり、そのバスがあと1時間するとホテルまで迎えに来る。今はロビーでこれを書いているところ。






3泊したこのエミネスルタンホテルは、部屋の狭さを除けば、TripAdvisorの口コミ通りで、
ホテルの人のホスピタリティーの高さと朝食の種類の多さと、ブルーモスクやアヤソフィアへ歩いて3,4分の好立地な点は良かった。
部屋数も10室で、近くにフォーシーズンスホテルもあるが、エミネスルタンホテルのようなブティックホテルと呼ばれる
小さな木造のホテルが10軒以上ある。





12:00のチェックアウト前にトプカプ宮殿に行く。9:00過ぎに入場し11:30頃まで王宮内の豪華な装飾がされた剣や盾、
86キャラットのダイヤや、金の美術品の数々は息をのむような物ばかりで、いかにオスマン王朝が権勢を極めていたかが分かる。
写真が撮れなかったので、それを伝えられないのが残念。



ホテルをチェックアウトし、スーツケースを預けた後は昼食のドネルケバブを食べに4年前に良く行った店に。
そして16:00に待合わをする事にしてそれぞれ別行動を。カミさんはエジプシャンバザールへ、私は国立考古学博物館へ







この国立考古学博物館には4年前にも来ているが、今回は一部改修工事をしており、前回観たアレキサンダー大王の石棺などは観れなかった。
私はゆっくりと2時間半ほど紀元前の土器や石棺などを観て廻り。カミさんはエジプシャンバザールに行き、
一昨日出会った日本女性の店に行き、探していた物を売ってる場所を教えてもらい、お目当の物を手に入れる。
それぞれが自由で有意義な時間を過ごしたわけだ。



待合わせた後はフォーシーズンスホテルの廻りをブラリ歩きし、(AISHINISTANBUL)という店に行く。
日本の無印にも商品を卸していたというこの店のマネージャーは日本語が堪能で、20分ほど立話をする。
アタチュルクの事、ノーベル文学賞作家オルハンパムクの事、エルドワン大統領の事など、
それぞれに対する彼の意見は興味深かった。
そのエルドワン大統領の与党が選挙で過半数を割った、その強権政治に国民がNOを突きつけたのだろう。
自身もクルド人であるという彼は蕨市にあるクルド人のコミュニティーの通称(ワラビスタン)についても知っていた。
オバマが言うクルド人も国を持つべきだという意見には否定的だった。

日本語は完璧でなかなかの教養人だった。2階でビールでも飲んでいかないかと再三誘われたが時間がなく断った。
名刺も頂き話も弾み、得難い出会いで楽しい時間だった。
ISの後藤さん事件後、日本人は7割位減ったとの事。トルコ製品のギフトを扱う店で、
スカーフなどもクオリティが高いのでイスタンブールに行かれる人は覗いてみると良いと思う。フォーシーズンホテルの近くです。




イスタンブール観光2日目

2015年06月09日 | 旅行


イスタンブール観光の2日目となる今日9日(火)は、昨日多勢の人が列をなしていて、入場を諦めた地下宮殿に行く。
地下宮殿との名であるが、東ローマ帝国の4世紀頃に作られた大地下貯水槽で世界遺産にもなっている。





中は広く、水を貯めた貯水槽には大きな魚が泳いでいた。また宮殿の奥にはギリシャ神話の魔女、
見つめられると石になるというMedusaが柱の台座になっている。336本の円柱によって造られているこの地下宮殿、当時の建築技術の凄さが分かる。



その後はトラムに乗りガラタ塔に行く。丘の上の高さ67mの塔のテラスからは360度の見晴らしでイスタンブールの街が一望出来る。



ドルマバフフチェ宮殿に着いた時には12時を過ぎていたので、チケット売り場は長蛇の列で、30分並ぶ事になる。
ここはオスマン朝スルタンの最後の居城で、共和国の初代大統領で建国の父アタチュルクの執務場所として有名だ。



5年前にアタチュルクに関する本を数冊読んだが、王制を廃し矢継ぎ早に行った内政改革が、
いかに先見の明があったか現在のイスラム圏の国々の混乱振りを見ると分かる。
その数々の改革は•イスラム教の聖位を廃し、政教分離の徹底。
•女性解放の為、黒いヴェールで顔を被う事を禁止すると共に婦人参政権を認める。
•難解なアラビア文字を廃止して国語のローマ字化を進める等々。



アタチュルクがトルコ国民からどれだけ敬愛されているかは、トルコ国内を廻ってみると良く分かる。
空港名に代表されるように、アタチュルクの名のついた建物、通り名、銅像が数多くある。
ドルマバフチェ宮殿の執務室の時計は彼の亡くなった時間で止まっている。



宮殿の総面積は15,000㎡で、部屋は285室、広間も43室あり、大ホールには重さ4.5トンのバカラ製のキャンドルが
吊るされている。この壮麗な宮殿見物も
4年前とは変わり、撮影禁止で、30名位でのグループ見学だった。
そのガイドは英語の他に数ヶ国語を使っての説明なので、ツアー団体より時間が
かかったが、その言語能力には脱帽。

この後、新市街をブラリ歩きをするが、カミさんお目当の物はなかったようだ。
夕食はホテルの人お勧めのレストランへ。

魚料理がメインでボスポラス海峡を望むテラス席がウリだが、海からの風で寒く、1階の室内の席に移動する。
料理は美味しかった。今回の1ヶ月の旅行も明日が最後の1日になった。

イスタンブール観光1日目

2015年06月08日 | 旅行


今朝はブルーモスクから流れるアザーンの声で4:30に目が覚める。イスラム圏らしい目覚めで、遠くに来たものだと思う。
外が明るくなるのを待って散歩に出る。2010年9月に来た時は、トルコ入国をした時に3日、それからカッパドキア、
ギリシャのロードス島などを廻り、帰国する時に2日と、イスタンブールには5日滞在した。

その時に泊まったホテルが近くなので、見にいく。あの時も1ヶ月の旅行だったが、一人旅だったので屋根裏部屋のようなホテルだった。
そのホテルを外から見たが懐かしかった。



1時間半近く散歩してホテルに戻り、起きていたカミさんと4Fのレストランに朝食を摂りに行く。
口コミにも書いてあったホテルの朝食は、野菜を中心に20種類近くあり、
クロワッサンとコーヒーの朝食から、久し振りのたっぷりした朝食だ。





朝食の後は、9:30開館のアヤソフィアへ。キリスト教の教会からイスラム教のモスクに変わったという複雑な歴史を
持つこの教会は、セビーリャの大聖堂が出来るまでは、1,000年近く世界一の聖堂の地位にあった。





この後はブルーモスク、ガラタ橋の鯖サンド、香辛料の店が多いことからスパイスバザールとも呼ばれるエジプシャン
バザールと廻る。ブルーモスクへは4年前の時にはよく通った。無料なので散策で足が疲れると、暑さ凌ぎに入場した。



前回、フランスパンと鯖の組合せに感動した鯖サンドも、今回は特に驚きもなく、今度秋鯖の美味しい時期に作ってみようと思った位だ 。
エジプシャンバザールは多くの観光客で賑わっていた。いつも通り(ニーハオ)と声がかかる。


そんな中、店の女性から(日本からですか)との声。40代と思われる日本女性で、
トルコ男性と結婚し20年イスタンブールに住んでいるとの事。(珍しいですね)とも。日本人観光客が減っているらしく、
圧倒的に増えているのが中国人で、日本人はISによる湯川さん、後藤さん殺害事件以降少ないとの事。
ISを物ともしない中国人民は強い。でも遅かれ早かれ不動産バブルが弾け、理財商品もデフォルトになった時に、
この旅行者達はどうなるのだろう。バブル体験世代としては気になるところだ





この後はホテルに戻り一休み。4時半頃から今度はグランドバザールに行く。ここはエジプシャンバザール以上の賑いで
、売られている物も金製品や絨毯など高価な物が多い。とにかく広いのでお目当の物を探すのが大変だ。

エジプシャンバザールではローズ何とかという化粧水を買ったカミさん、ここはそれよりも高いと、何やら自慢気だ。
グランドバザールでは石鹸を買い求める。化粧水や石鹸位では(俺は何も買ってない)と目くじらを立てる事もない。



次に関心を示したのがキルトの店。(見るだけで良いから)と店内に誘う店主。(見るだけよ)というカミさんに、
(勿論だよ、日本とトルコは友達なんだから)と、歴史話に。それから店主はキルトを広げクオリティの高さをアピール。
(カッパドキアの後ろの方で作られているんだよ)とハンドメイドの良さもアピール。
脇で聞いてて(風呂上がりの足拭きにでも使うの)と思ったが、売り込みに熱心な店主の前では言えない。



あまりの店主の熱心さと、足拭きサイズが120,000円に恐れをなしたカミさん、(Thank you)の一言を残し店を出る。
日本とトルコの友達話をしていた店主の顔も心なしか険しくなったような気が。



そんなグランドバザール見学の後は、4年前に行ったレストランへ。野菜を中心にショウケースから自分で選びそこにキョフテも注文する。
休肝日明けだったのでビールを注文するがアルコールは置いてないとの事。前もそうだったか?

店にはイスラム教徒の、目だけ出しての黒ずくめ衣装の女性が多くいて、どうやって食べるのかと思ったが、視線を向ける事はしなかった。