一期一会

日々是好日な身辺雑記

台湾一周の旅/ 阿里山へ

2018年06月30日 | 旅行


今日もいつも通り日本時間の4:30(現地時間3:30)に目が覚めた。熟睡型なのか6時間睡眠で目覚めはスッキリだ。
いつもなら前夜録画しておいたBSジャパンの日経プラス10を見るのだが、今朝は日経電子版と本を読んで時間潰しをする。
このホテルは朝食込みではなかったので、5時過ぎにはシャワーを浴びて、カミさん言いつけの青汁を飲んで6時にはホテルを出た。
台湾鉄道の嘉義駅前から出る阿里山行きのバスは5:55が始発で、1時間毎に出ていて旅行中の始動は早くのモットー通り、
6:55発のバスに乗る事にして駅前まで歩き、途中のセブンイレブンでサンドイッチと人参ジュースを買い駅の待合所で食べた。
昨日の昼食も新幹線の桃園駅の待合所でセブンイレブンのサンドイッチを食べた。
念の為に申し添えておくが、東京の駅の待合所をイメージしないでほしい。まぁ、気分はバックパッカーなのでこれも有りだろう。



出発の10分程前から停留所でバスを待っていたら、タクシーの運転手が寄ってきて250ドルでどうかと言う。
バスが245ドルなので時間も速いし、悪くない話だと一瞬思ったが、昨日ホテルフロントでもらった
時刻表に「敬老票:65歳以上半値 💲122/人」とあり、カッコで(敬老票需出示證件・本國籍及外籍皆可)
とあった事を思い出す。
半値の値は当用漢字に無いものだったが、何となく意味は証明書を見せれば半額になると理解出来た。
その紙を出し運転手に見せたら、残念ながら(嘘だろう!65歳以上には見えないよ)との反応は無かった。
このタクシーは相乗りの提案で、若い人にとっては悪い話ではないので何人か乗っていた。
バス停には登山姿の年配のグループが集まってきた。阿里山は台湾の最高峰である玉山(3952m)に連なる
山塊の総称で、高山烏龍茶の産地として有名で、標高2100mの地点にある。





2時間半ほどで着いた阿里山の温度は21度と表示されていたが、体感的にはもう少し低い感じで、肌寒いくらいだった。
バスターミナルから5分ほど歩くと(阿里山森林遊楽区)という有料の森林公園があり、優待票65才以上
とあったのでまたパスポートを見せたが、その優待は台湾人だけで150ドルの入場料を支払った。
バスの場合のカッコ注意書き(本國籍及外籍皆可)が肝だった。これからはよく確認しないと。
(阿里山森林遊楽区)は木の遊歩道が整備されており、巨木群や博物館、お寺などがある。

(香林神木)
樹齢2300年と言われる檜の古木。





(阿里山三代木)
樹齢1500年の古木が第一世代で、その250年後に種をまいて育ったのが第二世代の木で、
その300年後の木が第三世代の木で、それが絡み合うような形に育っている。



この森林公園を2時間近く散策し、バスターミナルに戻るところで、雨が降り出した。
山の天気は変わりやすいとの経験から折り畳み傘をセカンドバッグに入れて持っていたので助かった。
昼食はまたもバスターミナルの中にあるセブンイレブンでオニギリ2個を買って食べる。
雨が降っているのと、レストランもないので待合所は昼食を取る人で賑わっていた。

12:40発のバスに乗り3時過ぎには嘉義に戻ったが、阿里山での肌寒さが嘘のような暑さで、
1時間ほど町をぶらり歩きをした後にホテルに戻った。
このホテルにはフイットネスセンターやサウナもあるが、この暑さでは脳梗塞が恐くてサウナも入れないし、
ダンベルやランニングマシーンもする気が起きなかった。



夕食は昨日と同じく夜市に行き、おススメ店Mapに載っていて、今日の夕食にと決めていた
ヌードルの店(好味道麺食)で牛肉麺と水餃子の夕食を取った。この店は昨日通った時に混んでいたのと、
看板に(50年老店)とあったので、今日の夕食先と決めていた。
牛肉麺は久しぶりの八角の香りで、牛肉も柔らかく煮込んであり美味しかった。
10個の水餃子とで、〆て200ドルだった。この店でも気づいたのはビールなどを飲んでる客がいない事。
家族連れが多く食べるだけという感じだった。




食後の腹ごなしに歩いていたらおススメMapに載っていた(林聰明砂鍋魚頭)も大きな店だが、
待っている人でいっぱいだった。聰明な魚頭の砂鍋ってどんな料理だろう。
情報誌をあてにしなくても、混み合っている店に入れば間違いないのだろう。
その店の近くに強烈な匂いを発する店があったので看板を見たら、臭豆腐と書いてあった。
臭豆腐なるものをTVで見た気がするが詳しい事は思い出せない。


LCC バニラエアで台湾へ

2018年06月29日 | 旅行


今日は3度目となる台湾へ、ANAのLCC であるバニラエアでやって来た。
最初の台湾旅行はカミさんと2009年の8/9から8/14で、出発前日に高雄に台風が上陸し、
死者500名という大災害となった時だったが、台北への旅行で直接的な影響はなかった。
2度目は2011年のあの東日本大震災の前日に羽田を発ち、台北乗り換えでタイ、カンボジア旅行をした時の帰りの便が、
福島原発事故の影響で飛ばなくなり台北に一泊の足止めをくった時で、2度とも自然災害がらみだったので記憶に残っている。
今回は先月ANA からマイレージの有効期限切れ予告メールを貰い、思いがけない一人での台湾旅行となった。
前がそんな状況だったのと、マイレージを使ってのエアチケットだったので、のんびりと12日間の台湾一周鉄道旅という事になった。
この時期の熱帯地方台湾旅行なので、荷物は必要最小限の衣類と本だけにして、機内持ち込み用として30ℓザックとセカンドバッグした。
LCC は機内持ち込み7kg までという制限があるので、本は一冊にしようかと思ったが、
一人旅は時間だけはたっぷりあるので、下の写真三冊と囲碁の本、地球の歩き方を持ってきた。





「株で勝つ」は株式投資のバイブルとも言われているが、昨年買ったまま積ん読状態だったので細切れ時間用として持ってきた。
「十五の夏」は図書館に予約しておいたのが昨日届き、貸出し期限が12日までだったので持ってきた。
中公新書「台湾」は司馬遼太郎の「台湾紀行」でふれられていた本でAmazonの中古本で買ったのが2日前に届いた。
このようにそれぞれ持ってくる理由があったのだが、チェックイン時に重量計測したら8kg と重量オーバーしており、
カウンターの女性に帰りには荷物を増やさないように言われた。
LCCはエアアジアを何回か利用しており、いつも機内持ち込みにしているが、重量計測はメインのザックだけだったが、
バニラエアはセカンドバッグも含めて7kgという制限で、大きめのセカンドバッグに本を入れてきた意味が無かった。
先日GW中に台湾旅行に行ってきた息子夫婦がお茶などのお土産を持ってきたので、今回は特にお土産もいらないだろう。

成田を10:40に発ったバニラエア便は3時間で台湾の桃園国際空港に着いた。
30分ほどかかって入国手続きを済ませ、先ずはATMで10,000台湾ドルのキャッシングをする。
現金を使うのは交通費と食事代くらいだろうが、この約36,000円のキャッシングで間に合うか?
キャッシングの単位は10,000台湾ドルと20,000台湾ドルの2種類だった。
他の国ではもっと細かくキャッシング単位があったと思うが、台湾ドルが余っても使う機会がないだろう。
出張で台湾にも来るという息子にでもあげるか。そう言えば先日来た時に台湾南部では英語も日本語も
通じないけど大丈夫かと言っていたが、目と耳と口はついているので何とかなるだろう。
息子は週2回授業料会社負担で中国語の学校に行ってるらしいが、北京語と台湾語はどのくらい違うのか。

空港からはバスに15分乗り、30台湾ドルで新幹線の高速鉄道・桃園駅へ。因みに台湾ドルに3.6をかけると日本円になる。
空港からは殆どの人がMRTやバスで台北に行くので、高速鉄道の桃園駅行きバスに乗る人は旅行者ではいなかった。
今回は桃園駅から嘉義、台南、高雄と南下し、東海岸側を花蓮、基隆と北上し台湾を一周するというプランで、
今日、明日は台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」の舞台となった嘉義に2泊する。
KANO(かのう)とは日本統治時代の嘉義農林学校を日本語読みした当時の呼び名で、台湾で大ヒットした映画だ。
嘉義までの新幹線料金は920台湾ドルだ。



14:43に桃園駅を出発した新幹線は途中新化、台中と停車し、15:48に高速鉄道・嘉義駅に着く。
そこからは新幹線のチケットを持っている人は無料となるバスに25分程乗って台湾鉄道の嘉義駅に行くのだが、
そのバスが来るまで停留所で10分ほど待っていたが、とにかく立ちくらみしそうな暑さだ。
嘉義は北回帰線の位置にあり、ここより南は緯度上の熱帯地方になるので、日毎に暑くなりそうだ。
台湾鉄道・嘉義駅から中山路を真っ直ぐ15分ほど歩いた交差点の中央噴水池には甲子園準優勝の立役者、
呉明捷投手の像が立っている。

そこから10分程歩いてチェックインしたチアイーメゾンデシンホテルはBooking.comで4つ星ホテルとなっており、
2泊で17,800円だが日本のホテルと比べると部屋も広く清潔で快適だ。


 






19時頃から夜市に出かけ、ホテルフロントから貰ったおススメの店Mapから(噴水鶏肉飯)という店で、
嘉義名物だという七面鳥の蒸し肉を細く切ってタレをかけた鶏肉飯と、青菜の炒め物と肉団子のスープを取った。
(暑い時は熱いものを)という養生訓からビール抜きの夕食だ。3品で100台湾ドル、約360円と安かった。
その店の近くに列をなしている(御香屋)というお茶の店があったので、そこでミルクティーを買い、ホテルに戻り飲んだ。
明日はバスに2時間半乗り、高山烏龍茶の産地として有名な阿里山に行く予定だ、



メルカリ

2018年06月20日 | 雑記
昨日はワールドカップでコロンビアに勝利して日本中が湧き上がっているが、経済面で大きくあつかわれていたのは、
フリーマーケットアプリのメルカリが東証マザーズに新規上場し、時価総額7172億円と今年最大のIPOとなった事だ。
インターネット上のフリーマーケットアプリとしてのメルカリは使った事もないし、アプリを覗いた事も無かったので、
その仕組みの有用性と事業としての将来性についても理解出来無かった。
ただ大型IPOとしての人気から倍くらいの高値はつくだろうと思い、宝くじを買うようなつもりで
自分の口座とカミさんの口座の二つで応募した。
今年のIPO銘柄の殆どが上場時が最高値で、そこから30%くらいまで下げているので、上場初日か2日目までの保有かと思い、
今年度の非課税枠があるNISA口座で買おうと思った。
IPOの応募には口座に入金している必要があり、カミさんの口座には投資信託ひふみプラスを3回に分けて
株価下落時に買おうと思っていた2回分の残金があったが、自分の口座には無かったので普通預金から入金した。
カミさんとの間では株式運用は現在の金額内で、運用益の一定額は海外旅行費用として外出しすると決めているが、
メルカリのIPOではその原則を曲げて、非課税枠分を普通預金から移した。

そして11日の売出し価格3000円での抽選結果は、宝くじと同じで二つとも落選となった。
そんな結果だったので、上場初日の昨日は前場には値がつかないだろうし、天気も良かったのでジョギングに出かけた。
11時頃に帰宅して株式ボードを確認したら、4800円での売り方より買い方が多く値がついてなかったが、
それよりも米中貿易摩擦懸念でドル安円高となり、保有株が全面安となっていたので、関心が移った。
後場で確認したら5300円で推移し高値が6000円となっており、この日の終値は5300円だった。

メルカリについて落選を娘に伝えたら、上場後少し落ち着いたら買っても良いのではとの話があり、
IPO以外では買わないと答えたが、昨年9月のIPOで初値3000円をつけた後でマネーフォワードを買おうかという娘に、
しばらく3000円前後で推移するだろうから買わない方が良いとアドバイスしたら、1月から上がり始め、
上場8ヶ月後の現在5750円という倍近い値上がりで、余計なお世話だったという反省点だ。
そんな例があるので、落選後にメルカリを調べてみたがフリーマーケットのプラットフォーマーとしての事業の成長性は分からない。
昨日の22:00からのBSジャパン株式経済番組(日経プラス10)に山田CEOが出演し、マネージメント層に
IT会社からの人材を雇い、メルカリUSのCEOはグーグル、フェイスブックの上級マネージメントだったらしい。
多くのIT業界の人材を輩出しているIIT(インド工科大学)から30名新規採用したとの事で、IPOゴールではなさそうだ。
アメリカでの事業拡大を考えているらしいが、日本のIT会社がアメリカで成功した例はないのでどうなるか。
プラットフォーマーとしてフリーマーケット以外のサービスを提供出来るかがキーとなるだろう。
歳のせいで感覚が古いのか、自分自身をフリーマーケットの利用者として考えると、買いたい物、売りたい物もない。

2012年にフェイスブックが上場した時には、FANGと言われグーグル、アップルと肩を並べるIT会社になる事は予想出来なかった。
自分が利用しないからといって、その事業の成長性は測れないという事だろう。



台湾旅行の前に

2018年06月06日 | 雑記


この前の投稿で思いがけずANAのマイレージ期限切れの予告メールから、台湾への一人旅が決まった事を書いた。
この2、3年JALのワンワールドアライアンスの航空会社を利用してきたのでANAを利用した事がなかった。
スターアライアンスの航空会社を調べたらトルコ航空があったので、3年前のスペイン旅行でのマイレージなのだろう。
この時はオープンジョーチケットでバルセロナ、リスボン、イスタンブールと廻った。

ANAのマイレージでLCCバニラエアの成田↔︎台北のチケットを購入したので、先ずは行程を組む為に旅情報本を
図書館から数冊借り、(地球の歩き方)の中古本をアマゾンで買った。
今回の台湾旅行は、台北や台中の近代都市はスルーして、桃園空港からは鉄道を使って反時計回りで一周し,
台湾南部と東部を重点的に1週間で廻ろうと思い、成田発6/29、台北発7/6のチケットを購入した。
それが旅情報本からの見所をリストアップして行程を組んでみると、1週間では足りないと思いバニラエアに電話をして、
帰りの便を7/10に変更してもらった。この変更には手数料が4000円かかり、残っていたのが深夜2:55発の便となった。

その行程から7泊分のホテルをBooking.com で予約したが、3泊はフリーにして予約していない。
ガチガチに予定を組んでも旅の面白さが半減するし、気に入った所があれば逗留出来る。一人旅の時は何とでもなる。
いつ頃からだろうか、一人旅でもインターネット予約サイトでホテルの予約をしていたのは。
バリ島やトルコ・ギリシャの1ヶ月のバックパック旅行の時は、(地球の歩き方)に載っている所に、
その日に飛び込んで泊まっていたし、それもドミトリーやゲストハウスでホテル宿泊はなかった。
そんな非日常的な旅そのものが面白かった。
スマホも無かったので、家族への連絡はインターネットカフェからしていたし、日本語フォントが無いのでローマ字でメールしていた。

そして旅情報本以外にその国の歴史に関する本を読み、前知識を入れて旅をしている。
台湾に関しては日清戦争後の1895年に日本が統治して以降の本しかなかった。
本以外には台湾映画があり、日本でも公開された(KANO 1931海の向こうの甲子園)をTUTAYAから借りて見た。
KANOとは日本統治時代の嘉義市にあった嘉義農林学校の事で、1931年の甲子園で準優勝するという実話の映画化で、
当時の時代背景から日本語のセリフが多く、野球部監督を永瀬正敏が演じている良い映画だった。
もう一本の台湾映画(非情城市)は九份を舞台に二・二八事件(2・26事件ではない)を描いた作品で、
1989年にベネチア国際映画祭で受賞しており、旅情報本の九份の紹介で必ずこの映画の事が触れられている。
我が町のTUTAYA、インターネットでTUTAYA東京店舗の在庫確認をしたが無くて、図書館のDVD在庫にも無く、
もしやと思いYoutubeを検索したらアップされていた。やった!と思ったが、日本語字幕なしの台湾語版だった。

トップ写真の(台湾人生)と(トオサンの桜)は図書館から借りたもので、日本の統治時代に教育を受けた80代の台湾の人達への
インタビューから構成されており、当時の日本人の教師と生徒との人間的関係からの親日感やその後の交流、
1895年から1945年の50年間の統治時代に日本人として生きてきた世代の愛憎交じる複雑な心情が語られている。
中国共産党との戦いに敗れ、台湾に中華民国政府を移した蒋介石政権への思いも複雑で、旅情報本では得られない日本統治時代の評価や、
台湾現代史の背景が分かり、高砂族で日本人兵士として出征し1974年にインドネシアのモロタイ島で発見された
民族名スニヨン、日本名中村輝夫氏の話しなど考えさせられる。

白色テロとも言われる二・ニ八事件以降の政府による反体制派弾圧は過酷を極め、多くの国民が投獄・処刑されたという歴史は
2冊の本を読んで知った。親日派と言われる日本統治時代に教育を受けた人達への迫害は酷かったという。
そんなことから国に対する思いが世代間で大きなギャップがあるのだろう。





5月は宮部みゆきの「ソロモンの偽証」「名もなき毒」「ペテロの葬列」と読み続けてきたが、
今月は暫く中断して、台湾の歴史・文化に関する本を読んでいこうと思っており、次は乃南アサの
「台湾 統治五十年」「美麗島紀行」を読み、その後に本棚にあった息子の本で司馬遼太郎の
「街道をゆく」シリーズの「台湾紀行」を読もうと思っている。

台湾の文化的な興味として客家に関することがあるが、関連する本は未だ図書館で探せていない。
台湾の人口の11%を占めているこの民族は独自の言語と文化を持つており、シンガポールの建国の父
リ・クアンユーや鄧小平も客家出身と言われており、香港で客家の人達が住む所に行ったが、城壁の様な
閉ざされた中に住居があり、出入り口は一ヶ所で独特の帽子を被った老婆が見張りのように座っており、
カメラを向けたらお金を要求された。
一人旅の面白さは非日常と異文化体験なので、今回の行程の中にも客家の町を入れてある。