一期一会

日々是好日な身辺雑記

Facebook上場から一週間

2012年05月24日 | 日記

ようやくトレイルランの脚の痛みもなくなり、今日は休みだったので
9時から久方ぶりに航空公園で10キロのジョギングをした。
新緑の公園の中を一時間位走って汗をかくと、北島康介ではないが
(気持ち良い!)という感じである。
走った後は入念なストレッチをし、10時半から2時間テニスをする。
先週はコートに足が貼りついた状態だったが今日は快調に球を追えた。

さて鳴り物入りでNASDAQに上場したFacebookの株価下落が止まらず23日まで15%下げた。
それに伴い、色々な事が明るみになってきて、興味深い。
今朝のBS1のワールドニュースでやっていたのはFacebookが上場前の情報開示が
不十分でザッカーバーグ他幹部が提訴されるらしいということ。

*主幹事証券会社であるモルガンスタンレーが一部の投資家にのみ業績情報を
 流していた疑い
*GMがFacebookのサイトでの有料広告の効果を疑問視し取り止めた
*NASDAQに上場したばかりだがNYSE(ニューヨーク証券取引所)に移す話があること
*Facebookの2011年12月期の実績からすると上場時の38ドルはPER(株価収益率)67倍
 という割高であること。

NASDAQからNYSEへ移行の話は本当に実現するのだろうか?
上場初日当日システム障害があったらしく、それが理由なのか?
それは株価下落と因果関係はないので八つ当りというものだろう。
そのシステム運用会社も提訴されたらしい。


鐘や太鼓でFacebookのIPOを囃し立てたモルガンスタンレーが株価を下支えしてる
らしいが、まぁ~正に「ウォール街の懲りない面々」である。

Facebook以上に関心があるのは前期大幅赤字決算になったパナソニック、ソニー、
シャープの再建である。日本を代表する電機メーカーだったが厳しい局面に立たされ、
いづれも新社長で再建を期すことになる。
現在、日経新聞で「迫真 シャープの決断」という記事が連載されており、
シャープの筆頭株主になった台湾の鴻海精密工業との企業文化、
意思決定のスピードの違い等が書かれ読み応えがある。
パナソニックは今期黒字決算を目指し技術畑からの津賀新社長の下で
再建を期すことになる。個人的にはパナソニックの株主なので日立のような
事業構造の変革でV字回復をしてほしいものである。
ソニーには革新企業としての世界的なSONYのブランドを取り戻してほしい。

事業構造の変革ということでは富士フィルムは凄い!
同じ生業のKODAKのようにはならなかった。
矢張りTOPのリーダーシップなのだろう。

HPが27,000人のリストラを正式発表した。リストラの詳細は未だ発表されていないが
プリンター事業とITサービス事業の不振が原因とか。
HW主体の事業構造からIBMに倣いITサービス事業の拡大ということでEDSを買収したが
その部門の縮小も報じられている。CEOもマーク・ハード氏から3年で3人目?
CEOが変わる度に会社の大きな方針が変わるというのもどうなのだろう?
HPはここ数年リストラが続いているが短期的な施策で行っているからだろうか?
どちらにしてもリストラが続くと社員のモチベーションが下がりマイナスであることは
確かである。コスト削減だけでは論じられない。


とうとう日本の国債も格下げされた。消費税増税論議の結果次第で更なる格下げも
あるという。そんな状況でも政治は何も決められず、政局で動いている。
四国や東京湾に橋を架けるなどして現在の財政赤字を作った自民党にはその責任を
感じての対応を求めたいし、民主党は政権与党の体をなしてなく、
同じ党内で、あれだけ意見が違うのだから二つに分かれてほしい。
総理と元代表の会談のセッティングというのも何なんだろう。
あの子泣き爺いのような幹事長もなぁ~。
この爺さん達は世代間格差の問題とか真剣に考えているのだろか!
若い人たちにツケは回せないだろうに!

このブログには政治向きの事は書かないと決めているのだが、それを守るほうが難しい。
でも止めよう、書き始めると罵詈雑言を浴びせそうだし、
落語の(長屋の八っつぁん、熊さん)路線になってしまうので。
このブログは毒にも薬にもならない椎名誠の(赤マント)のようなものを・・・と
思っているので。こんな事を書いたら椎名誠に怒られるか(苦笑)
でも週間文春に連載されているエッセイ(赤マント)シリーズは長年読んでいて、
(最近は読んでいない)その文章の軽妙さのファンだった。

それにしても、よく言われる(日本は経済は一流、政治は二流)は本当だなぁ。



株価大幅下落とFacebook上場

2012年05月20日 | 日記



昨日土曜日は気温24度、湿度20%で五月晴れの爽やかな気持ちの良い天気だった。
今が一番過ごしやすい、良い季節なのだろう。
あまり手をかけていない君子蘭も開花した。
残念ながら脚の状態が完全ではないのでジョギングは出来ず、
昼からは日本棋院で囲碁を17時までやる。

今週はギリシャ不安を受けての株価大幅下落とFacebookの上場と、
今、一番関心のあることが重なってあった。
後で振り返る為に、この二つの事について、備忘録的に書いておこうと思う。

昨日の株価の下落について、それ自体に関心が強いというわけではなく、
今回の背景にあるギリシャの債務危機について興味がある。

●国民の8割がEU残留を望んでいるが、緊縮財政は嫌だという、
 矛盾する選択肢に国民が再選挙を通してどういう結着をつけるのか?
●6月17日の再選挙で緊縮財政撤回を掲げ、連立協議も拒んだ第二党の急進左派連合は
 予想通り第一党に躍進するのか?
●急進左派連合が第一党になり緊縮財政を反古にしたらEUはどうするのか?
 それとも急進左派が従来の主張を撤回するという事があるのか?
 双方に何らかの妥協案があるのか?
●EUを離脱し自国通貨「ドラクマ」に切り替えたら、通貨も暴落しインフレになり
 大混乱するだろう。

スペインの銀行も 危うくなってきたが、ワシントンで開かれているG8では
(財政再建、成長と両立)というメッセージが発せられるようなので、妥協案が出るのか?

そういえば、1年半前にギリシャに行ったが、日中からカードゲームにこうじている
男達が多かった。あれは働き口がなかったからか?それとも働かなくても良いほど
年金があったからだろうか?年金が高いとも聞いた。
まぁ~正直なところギリシャで起きている事の関心は、自分で保有している株への
影響という事からも来ているのだが、暫くは目をつぶっているしかない。
でもギリシャとEUの動向は目が離せない。

Facebookへの関心は、IT企業として成功し続けられるか?ということ。
SNSというツール自体も含め、解らない事が多い。

●SNSというコミュニケーションツールで9億人という利用者がいるという事は
 驚くべき事だがインカムが利用者会費ではなく広告収入だけというビジネスモデルが
 成り立つのか?
●「友達の友達は皆友達だ!」 というFacebookのコンセプトは本当に利用者を
  増やし続けていけるのだろうか?本当に中身の濃いコミュニケーションが
 出来るツールなのだろうか?
●Facebookのクライアントとして広告費を払う企業は、その効果の検証が
 出来ているのだろうか?
●FacebookはIT企業なのだろうか?ITテクノロジーは何も生み出していないが?
●上場で38ドルという値がついたようだが、ここから株価が上がるのだろうか?
●SNSから進化し別なサービスを生み出すのか?等々関心というか、解らない事が多い。

私が株式のアナリストなら中期的評価としてはお薦めしないと思うが、
どうなるのだろう?

広告収入という同じビジネスモデルでもGoogleはITのインフラであり、
プラットフォームだから利用頻度が圧倒的に違う。
またGoogleは検索エンジンとAndroidというITテクノロジーを生み出したが
Facebookはどうなのだろう?Netscaoe、AOL,Yahooような運命を辿らないのだろうか?

変化の激しいIT業界の年数を、成長の速い犬の一年は人間の七年に相当する
という事で(Dog year)とも称されるが、そのIT業界で50年以上永らえているのは
IBMとHPだけである。
そのHPも今週は全社員の一割にあたる25,000人のリストラが報じられていた。
IT業界におけるあの名企業が!である。
シリコンバレーにあるHPの本社には2度行ったことがあり、
創業者のHewlettさんとPackardさんのオフィスだった部屋にも入れてもらった。
「HP Way」に代表される素晴しい企業文化を持った会社だった。

Facebookについては、そのツールとしても、また企業としての将来性も
解らない事だらけだが古い企業が廃れても、また新しい企業、産業が生まれてくるのが
アメリカのダイナミズムなのだろう。





フジコ・ヘミング ピアノソロリサイタル

2012年05月19日 | 日記



昨日はカミさんと我が町のコンサートホール「Muse」にフジコ・ヘミングの
リサイタルを聴きに行ってきた。ここ「Muse」は埼玉県下では有数の
コンサートホールでパイプオルガンも設置され、なかなか音響効果も良い。
年間を通して各種演奏会が開催されており、過去に村治香織、清水和音、
川井郁子、中村紘子等の演奏を、ここ「Muse」で聴いてきた。

昨日のリサイタルは19時に開演され、途中20分の休憩を挟み、
終演が21時20分、2時間に亘る熱演だった。
前半はショパン、後半はムソグルスキー、リストの曲という構成。

前半はショパンの遺した「練習曲(エチュード)」と名のつく27曲の内、
作品25の12曲と作品10の「黒鍵」「別れの曲」だった。
練習曲ということで、ピアノ演奏の為の指の技術習得を目的として
作られたものだから、力強い旋律から軽やかなものまで多彩である。
その中で一番馴染み深いということもあり、流れるような旋律の
「別れの曲」が良かった。これが前半最後の曲。

ここで20分の休憩、飲食カウンターでカミさんがホットコーヒー、
私がグラスでのビールを飲む。下の写真は開演前に座席から写したもの。
舞台後方2階の正面席だったのでピアノを弾くフジコ・ヘミングの手元が見えた。



後半はムソグルスキーのピアノ組曲「展覧会の絵」で始まり、リストの「愛の夢」、
「ため息」「ラ・カンパネッラ」の三曲という構成だった。
この三曲はクラシックでは珍しくミリオンセラーになったCD「ラ・カンパネッラ」に
収録されており、レコードなら(擦り切れる程・・・)という表現が使える程
何回も聴いてきた。
題名そのもののような淡麗な旋律の「愛の夢」、「ため息」と続き、
最後が「ラ・カンパネッラ」。この人のこの曲の演奏は凄い!
満員の聴衆からの拍手が鳴り止まず、アンコールに応える。
そしてショパンの「ノクターン」を。これも心に沁みるような名演奏だった。

名演奏の余韻にしたりながら航空公園を横切り、駅近くのイタリアンレストラン?
モアクッチーナへ。レストランというより、もっとカジュアルな感じの店。
ラストオーダーが22時でその10分前に入ったが、店は満員で二人用のテーブルが
一つだけ空いていた。店の中はざわついているが、味はなかなか良い。

生ハムとサラミの盛り合わせ、シーザーサラダ、シーフードのリゾット、
ヤリ烏賊のジェノベーゼソーススパゲッティに赤ワインのデキャンタで
遅い夕食をとる。

良い音楽と美味しい食事にワイン、なかなかの(はな金)だった。


トレイルラン後の筋肉痛

2012年05月17日 | 日記

日曜日に初めてトレイルランの大会に出場したことは前の記事の通りである。
昨年の武相マラソンの後の松葉杖に懲り、今回はアップ後の入念なストレッチ、
入浴後のバンテリン塗り等に務めたが、やはり2日後の火曜日に太腿が痛みだし、
階段の昇り降りに支障をきたしている有様である。
駅の階段は手摺に捕まりながら、蟹の横這いような格好で昇り降りしている。
知っている人には見せられない。
唯、アキレス腱や踵ではないので平坦な道を歩くのには支障がなく
仕事には影響がない。

第二の職場は週4日勤務で毎週木曜日は休みで午前中はテニスをしている。
今日現在、太腿の痛みは良くなっておらず、休もうかと思ったが、
少し運動した方が治りも・・・と思い出かける。
ボレーやゲーム形式の練習を一時間位し、その後のゲームには参加せず
他のメンバー人達より1時間早く失礼した。
平坦なコートでも流石に厳しいコースの球は追えず、
自慢の球際の強さを発揮出来なかった。
帰宅してから「Born to run」を読み返したら、次のように書かれた所に
マーキングがしてあった。

バスケットをやめてマラソンランナーを目指すようになってからの5年間、
私はハムストリングの断裂、アキレス腱の損傷、土踏まずの痛みなどに苦しみ、
踵が痛くて階段を下りる時は後ろ向きにつま先で歩かなければならなかったりした。
他のスポーツだったら、私のような頻度でけがをすれば身体に欠陥があると
みなされるだろう。ところがランニングの場合は、これで当たり前。
むしろ負傷しないランナーのほうが突然変異なのだ。
10人中8人が毎年けがをする。太っていようが痩せていようが、
俊足だろうが鈍足だろうが、マラソン王者だろうが週末ランナーだろうが関係ない。
誰もが等しく膝や向う脛 、ハムストリング、臀部、あるいは踵を虐待している。
走ることはさしずめ、飲酒運転のフィットネス版だ。しばらくは無事でいられるし、
楽しくさえあるだろうが、角を曲がれば破滅が待っている。
アメリカの整形外科医会の報告では長距離走は「膝の健康に対するとてつもない
脅威である」と結論づけられている。

まぁ~確かに整形外科的にはマイナス面もあるのだろうが、
内科的にはプラス面も多いだろうと思う。特に成人病予防の面などでは。
勿論、病気予防の為に走っているのではなく単純にスポーツで汗をかくのが
好きなのである。

日経新聞の夕刊は経済面以外にも幾つかのコラム等があり面白い。
今週は元マラソンランナーで現在スポーツジャーナリストとして活躍している
増田明美さんの「挫折あり マラソン人生」が連載されている。
よくテレビのマラソン中継も見るのだが、その時の彼女の解説が人柄を反映した
ような、ランナーに優しい解説でいつも感心して聞いている。
マラソン中継以外のラジオ番組で聞いた時にも、物事の受け止め方やその感じ方に
感心したことがある。人間は何事も肯定的に捉えたほうが幸せなのだろう。

好きな言葉に「吾唯足知/足るを知る」があるが、考え方次第かなぁとも思う。
唯、現実に「足らない」状態の若い人達が増えていることも実態なのだろう。

筋肉痛とは関係のない話ではあるが。



新緑の奥武蔵もろやまトレイルラン

2012年05月14日 | 日記



例年GWの4月29日に武相マラソンに出場していたが、今年はスタート・
フィニッシュ地点の町田陸上競技場が改修工事の為に中止になった。
それが11月から始るマラソンシーズンの最後の大会になるのだが中止となり、
それに替わる適当な大会がなかったので、トレイルランまで幅を広げ、
この奥武蔵もろやまトレイルランを見つけ出場申し込みをした。
いつも一緒に走るオッサンランナーズクラブのメンバーは出場せず
一人での参加となった。
トレイルランに出るのは初めてだが、この大会も第一回目の開催だった。

いつも通りの時間に起き、いつも通りの朝食を済ませ、
7時28分発の西武線、三峰口・長瀞行きの電車に乗る。
池袋発の快速急行であるがリュック姿のハイカーでいっぱいだった。
東飯能、高麗川と乗り換えJR八高線の毛呂駅で下車、
そこからシャトルバスで会場の毛呂山総合公園に向かい10分程で到着。

余談であるがJR八高線は八王子と高崎を結ぶ線で、車両も向かい合わせの
ボックス型の座席で、降りる時はボタンを押してドアをあけるというもの。
車窓から見える風景も大きな町もなく、緑が多くのどかなものである。
元々は明治時代に富国強兵・殖産興業の重点施策の為に作られた
群馬県の富岡製糸場で作られた生糸を横浜まで運ぶ鉄道だったらしい。
富岡製糸場は現在世界遺産への登録を推進中である。

今日は雲一つない五月晴れで、正に(風薫る新緑の季節)という感じで
絶好のアウトドア日和だった。ここ毛呂山町では夏には100キロのウルトラマラソン、
秋にはマラソン、冬には駅伝が開催されており、春にも・・・ということで
今年からトレイルランが開催されたらしい。
21キロと14キロの部があり、私は21キロの部に出場する。
出場者は21キロの部が510名、14キロの部が214名で青梅の2万名と比べ
圧倒的に少ない。トレイルランはまだまだ一部の愛好者のスポーツなのだろう。

初めてのトレイルランなので、どの位のタイムが目標なのかも分からず、
17キロの関門が4時間15分、21キロの制限時間が5時間だったので
3時間半から4時間位かと思っていたが大体そんなタイムだった。
年代別で18位、男子順位で354位だったが、
良いのか悪いのか判断基準がないので分からない。
いづれにしても下から数えた方が早いという順位ではある。

標高差600mなので、それ程でもないと思うが、登り坂は殆どのランナーが
歩きで、下り坂は前のめりにならないように、踵で着地し後ろに重心を残し、
スピードを抑えるように走らないといけない。コースは岩や、木の根っこ等で
足場が悪く、下り坂でスピードがつきすぎ転倒したら大変である。
一人しか通れない道もあり、下り坂でもなかなかタイムを稼げないコースだった。
でも鎌北湖で釣りをする人達を横目に、滝やツツジ山の風景を見ながら走る
初めてのトレイルランは楽しかった!
初めて走った感想は、マラソンとトレイルランは全く別物で、
痛む筋肉も太腿(トレイルラン)とふくらはぎ(マラソン)の違いがあり、
トレイルランは走りというより、山登りに近いというものだった。
コース全体を通して走ってる時間より、登り坂の歩きの時間の方が長かった感じである。

参加費は4000円で、参加賞のTシャツと西武バスのチャーター代等を考え、
734名の参加者という事を考え合わせると、良心的な運営だと思う。
コース内に五ヶ所あったエイドステーションにもオレンジジュース、コーラ、
ポカリスエット、パン、バナナと豊富であった。
この大会はNPO法人スポーツ・エイド・ジャパンが主催したものである。

これで11月の府中多摩川マラソンまで大会がないので、
ジョギングのモチベーションを保つのが大変であるが、
休むと脚力を戻すのが大変なので、夏に向かって熱中症に気をつけながらも
月間100キロの走りはしたいものである。