一期一会

日々是好日な身辺雑記

マネックス証券お客様感謝Day2019

2019年02月24日 | 日記


昨日は例年この時期に開催される(マネックス証券お客様感謝Day2019)と題したセミナーに出席してきた。
この数年水道橋の東京ドームシティホールで行われてきたが、今回はベルサール高田馬場で13:00〜16:30に開催され、
3部構成で第1部が「2019年 日本株相場展望」というマネックス証券のチーフ・ストラジテスト広木氏の講演、
第2部が参院議員藤巻氏の「2019年経済予想」、第3部がパネルディスカッションとなっていた。
マネックス証券は2017年11月にハウスビュー(会社見通し)として、2018年度中に日経平均3万円の予想を発表し市場での話題になったが、
流石にこの話題に触れる事はなかった。
このようにアナリストレポートで掲げられる株価予想も大きく外れる事があるし、TVや新聞でよく見る証券会社のアナリストは
大和証券/木野内氏、野村証券/若生氏、三菱UFJモルガンスタンレー/藤戸氏など広木氏も含め株価予想の強気派が多いが、
そんな中で2018年末日経平均19,500円を予想していたのが大川智宏氏で、日経プラス10などテレビ東京系の経済情報番組に出演している。
一方向の予想だけでなく、逆の予想分析も参考にしつつ、会社四季報などでの各種数値情報から判断するのが良いのだろう。

そんな事で第1部と第3部は参考的に聞かせてもらったが、恒例の年末までの日経平均株価27,000円〜28,000円の予想を聞いても、
現在の経済状況と企業業績からすると半信半疑だった。
第2部藤巻氏の「2019年経済予想」は副題が〜避難通貨はドルと仮想通貨〜で、この講演は参院議員としての立場ではなく、
JPモルガンでのトレーダー経験とフジマキジャパンの社長としての話だった。
黒田日銀の異次元金融緩和政策を批判して、日本の財政赤字1062兆円から円の信認が失われ、将来的にハイパーインフレになる可能性について言及し、
今のベネズエラの札束でパンを買うような状況を連想する様な話だった。
氏は膨大な国の借金から国債の下落、長期金利の上昇、日本経済破綻というシナリオの本を何年も前から出しており、
その経済理論が正しいかどうかは分からないが、今回のセミナーでは一番興味深い話しだった。
氏自身の資産運用は、低金利下で借金をしてワンルームマンションなどの不動産に投資し、ドル買いでヘッジしていると言い、
円下落時の避難通貨として仮想通貨を、というのは為替トレーダーとしての経験からなのだろが、韓国の2度にわたる通貨危機からすると、
あながち日本では起こり得ない話とも言えない。
今週のテレビ東京のモーニングサテライトに投資家ジム・ロジャースが出演して日本株の見通しを聞かれ、
巨額の財政赤字から日本株を昨年全株売却したと言っていたが、そのインタビュー記事が今日の日経新聞に載っている。
その読みが当たっているかどうかは分からないが、債務がGDP比236%で世界1位というのは有難くない首位だ。

いづれにしても60兆円台の税収に100兆円台の予算で、毎年30兆円台の財政赤字は正常ではない。
75歳からの年金受給にすると倍額になるとかの話が出るのは、この巨額の財政赤字からだろう。
藤巻氏の講演を聞き、帰宅して本棚を見たら、氏の同じ本が2冊あった。私が買った覚えはないので娘と息子の本だろう。
藤巻氏は息子の大学、学部で13年間講師として教鞭を取っていたので、その講義を受けていたのだろう。
そう言えば、昔息子に(株取引は経済の知識が無いと・・・)と言われた事があるが、マクロ経済の知識はともかく、
FPの資格も持っているので、株取引に必要な最低限の知識はあるつもりなのだが。

そんな興味深かった藤巻氏の講演は、内容的には仮想通貨以外はマネックス証券のセミナーに合わないものだったからか、
マネックスのCEO松本氏のパネルディスカッションにおける藤巻氏の話に否定的なニュアンスのコメントだった。
外資証券会社でのトレーダーというキャリアは一緒でも、日本経済と市場に対する見方は違うようだ。



先週で保有株式銘柄のQ3の決算が出揃ったが、増収増益となった会社、減収減益となった会社とまちまちだった。
その内容を決算説明資料などで細かく見てみると、その決算の中身もそれぞれで、来期業績予想の参考になる。
通期で10期連続増益の医療情報サービス会社、アメリカ子会社の268億円の減損処理で今期の純利益64%減予想の食品メーカー、
最高益予想が中国経済減速で一転減益予想となった半導体製造装置メーカー、経常利益がQ3で既に113%の進捗率に関わらず
通期予想据え置きとした電子部品メーカーと色々だった。

8日(金)引け後の決算発表だったこの電子部品メーカーは、決算短信がホームページ上にアップされたのが11日(月)の場が開く直前だった。
決算予定はスマホのカレンダーに記入してあり、通常は即ホームページ上にアップされその日に確認出来るのだが、
土・日を挟んだとはいえ3日後のアップは遅すぎる。
経常利益113%の進捗率での据え置き理由を聞く為に9:00に電話し、為替損益を想定しての据置との回答は予想通りであったが、
電話に出た方にIR資料が決算短信だけという事で、IRに対する意見を言わせて頂いた。
会社四季報をベースに銘柄選定しているが、小型株はホームページや経営者経歴なども参考にしているのでIRは株式投資に重要だ。

保有株式の最後の決算は13日(水)引け後発表のITサービス会社(じげん)で、Q3、通期予想ともに増収増益で自社株買いの発表もあり、
翌日は100円高(17%)のストップ高となったが、その後は利益確定売りに押され一進一退の推移だ。
この銘柄は昨年1月には20日で利益確定売りが出来たが今回は11月からの下げで、15%の利幅にはもう少し時間がかかりそうだ。
通期増収減益決算予想となった半導体装置メーカーは、受注生産型で台湾の半導体メーカーTSMCに600億円の受注残があるらしく、
日経ヴェリタスの(来期に市場が増益を見込む主な企業)の記事で、純利益54%増とあり、
これは現在の株価からするとPER(株価収益率)13.7倍になるので上昇余地が大きい。
いづれにしても今期業績予想は折り込み済みで、来期の業績予想が出る5月が一つの節目だろうから、
利益確定での(Sell in May)となってほしいものだ。

村治佳織コンサート

2019年02月18日 | 日記


昨日は戸田市文化会館での村治佳織&村治泰一姉弟のギター・デュオコンサートに行ってきた。
村治佳織のコンサートは昨年10月の川越以来だが、この人のギター演奏が好きでCDやYouTube でよく聴いており、
時々オフィシャルホームページでコンサートスケジュールをチェックして、今回のコンサートも12月にチケットを購入していた。
4/27(土)に横浜での日本フィルの定期演奏会への出演スケジュールがアップされているが、この日は西穂高への登山を予定しているので行けない。

今回のプログラムはクラシックの曲と映画音楽が交互に演奏され、デュオからそれぞれのソロ演奏となり、
最後にデュオで、さくら・花などの7曲の日本の懐かしのメロディーのメドレーという構成だ。
市が主催する公共施設でのコンサートという事もあり、一般的なプログラムとなっていたのだろう。
特に印象的だったのがエンニオ・モリコーネの映画(ニュー・シネマ・パラダイス)のテーマ曲で、
この曲は娘からプレゼントされたトランペット奏者クリス・ボッティのアルバム(CHRIS BOTTI IN BOSTON)に収録されている。
このアルバムはDVDとCDがセットになっており、ボストン・ポップス・オーケストラをバックに様々な有名ミュージシャンとの共演で
グラミー賞を受賞しており、その中にヨーヨー・マーとの(CINEMA PARADISO)が入っており、
トランペット、チェロ、オーケストラの何とも言えない名演奏でよく聴いている。
そんな馴染みの(CINEMA PARADISO)の村治姉弟によるギター・デュオも別の味わいがあって良かった。

デュオと村治泰一のソロでの50分位の演奏の第1部が終わり、20分間のトイレ休憩を挟んで第2部は村治佳織のソロになり、
スタジオジブリの長編アプリ「ハウルの動く城」のテーマ曲(人生のメリーゴーランド)から始まり、
(ボッケリー二讃歌)の第1楽章と第3楽章の間に、映画(シンドラーのリスト)のジョン・ウィリアムズのテーマ曲を挟み、
ソロ4曲とラプソディー・ジャパンと題したデュオでのメドレーで2時間のコンサートが終了した。

アンコールはギターを太鼓のように叩くタンボーラという奏法で、ブラジルの曲(ジャンボ)が演奏された。
このアンコールではジョン・ウィリアムズの(カヴァティーナ)を演ってもらえないかと期待していたが、叶わなかった。
この曲は、ロバート・デニーロ主演の映画「ディア・ハンター」のテーマ曲としてクラシックギター奏者ジョン・ウィリアムズの
叙情的な演奏が有名で、YouTubeにも村治佳織のソロや沖仁とのデュオなどと共にアップされている。
因みに前述の(CRIS BOTTI IN BOSTON)もYouTubeにアップされている、2時間のコンサートが無料で見れるからGoogleは凄い。
Gmail、Googleフォトと無料で使わせてもらっているので、少々の個人情報を握られても仕方ない。

そしてアンコールは1曲だけかと思っていたら、2曲目がありそれが(カヴァティーナ)だった!
2年前から(アルハンブラの思い出)と(カヴァティーナ)がギターで弾けるようになりたいと思い、個人レッスンを受けているが、
いつになったら弾けるようになるのか目処が立たないが、指先を使う事でのボケ防止の効用はあるかもしれない。
10月の川越でのコンサートでは(アルハンブラの思い出)、そして今回が(カヴァティーナ)が聴けて満足のコンサートだった。


一般教書演説

2019年02月09日 | 日記




6日(水)は雨降りで日課のジョギングが出来なかったので、11:00からNHK BSで実況放送されたトランプの一般教書演説を見ていた。
昨年も見たが、今回も世界のトップリーダーであるアメリカ大統領としての理念や格調の高さも無く、自画自賛と我田引水の演説だった。
1時間20分の演説の半分近くは、好調な経済などの自分の実績を誇り、ドヤ顔をして演説を中断すると、
それを合図のように共和党議員が立ち上がり拍手し、また10人以上の招待した一般市民のエピソード紹介に費やされた。
その一般市民も不法移民に殺害された遺族とか、それに絡めて壁建設の必要性を語るという見え透いたものだ。
歴代大統領の一般教書演説でも招待された一般市民は4,5名だったらしいが、今回は10人以上のゲストとそのエピソード紹介があり、
演説の内容の無さと時間をそのエピソード紹介で埋め合わせた感じだ。
度々繰り返されるスタンディングオベーションは、えっ!そんなに称賛するような話か、という時にも起きて、演奏会などで起きるものとは異質なものだった。
トランプが演説の節目で顎を突き出し、スタンディングオベーションを促すようにドヤ顔をするのを見ていると腹が立ってくる。

そんな演説の中でトランプらしかったのは、(自分が大統領でなかったら北朝鮮との間で大きな戦争が起きていただろう)とドヤ顔だったのと、
民主党を牽制するように(好調な経済に、馬鹿げた党派的な捜査はマイナスだ)と、この二つが今一番の関心事なのだろう。
そして中国製品への関税で、数十億ドルの収入が入ってきていると得意げだったが、その関税分を支払っているのは
アメリカ国民であり企業であるという基本的な事が分かってないようだ。

演説の内容はTVや新聞で報じられているが、TVから見えてくる映像は今のアメリカ政治の分断がよく分かるものだった。
中間選挙で当選した民主党の女性議員達が白い服で多数の議席を占め、共和党側のスタンディングオベーションにも座ったままだったが、
まぁ立ち上がって拍手する程の内容でもなかったので当然だろう。
白い服は女性参政権運動を象徴し、女性蔑視の発言をしてきたトランプへの抗議の姿勢だ。
トランプの後ろの下院議長席に白い服で座ったナンシー・ペロシのトランプ演説への反応は冷やかなものだった。
そして演説中にクローズアップで映されていたのが女性上院議員のエリザベス・ウォーレンとカマラ・ハリスだった。
これは2人とも民主党の有力な大統領候補として注目されている証なのだろう。
2人とも民主党の左派に位置する政治的立場だが、今のアメリカの行きすぎた金融資本主義からの格差や矛盾を解決するには適任だろう。
それぞれ国民皆保険や富裕層への増税を政策に掲げており、タフさもカバノー最高裁判事の議会証言で証明済みだ。
それと(決して社会主義国にはならない)と言った時に、バーニー・サンダースがクローズアップされたが、その表情が印象的だった。
このように当てつけがましい事を言うのが、この男の底意地の悪さでリーダーとしての品位に欠けるところだ。
一般教書演説も施政方針演説というより、一つの政治的ショーなのだろう。国連ではその自画自賛ぶりに失笑されていたが、
アメリカ議会ではさすがに失笑はされていなかったが、多くの議員は呆れていたのだろう。

そんな腹立ち紛れで見ていた演説も、午後からの囲碁に行くために1時間ほどで録画に切り替えた。
今年から囲碁は水曜日と土曜日の2回になった。テニスやジョギングで脚ばかり鍛えても、との考えからだ。
定年後に一から始めた囲碁は、今もっとも熱中しており、対局が無い日は勉強しているが、囲碁は奥が深く本当に面白い。
囲碁対局から戻り、録画しておいたNHK BS16:00からのPBSニュースアワーを見たらホワイトハウス担当のアルシンドア記者が
トランプ演説のFACT CHECKをしており、幾つかの間違いを嘘と指摘していた。
この演説の事実との整合性を問うFACT CHECKは、NYタイムズもLIVEでやっていたらしく、
一つ一つのトランプ発言をTRUEとFALSEでチェックしたら圧倒的にFALSEが多かったとの事だ。

トランプはよくフェイクニュースという言葉を使うが、トランプそのものがフェイクのような存在だ。
昨日の株式市場もトランプの今月中の習近平との会談は無いとの発言を受け、3月1日の追加関税の景気への影響懸念で大幅下落したが、
これも中国に対する交渉テクニックの一つなのかどうか分からないが、コロコロ変わるトランプ発言に市場は振り回される。
12月の(私はtariff manだ)という下らないツイートにも反応してしまう。
27日からの北朝鮮との交渉も、功を焦って安易な妥協をしそうだ。
いつまで世界はこの男と付き合わないといけないのか、早くペンス副大統領に代わってほしいものだ。

話は全く変わるが、このブログのスマホ版のデザインが7日から変わった。
プロフィールの写真と自己紹介が二重に表示されるという変なデザインなので、
メールで問い合わせたら(現在仕様となっており、個別の変更や非表示が出来かねます)との回答だった。

PC版の方は前のままのデザインで変わりないし、広告が入らない有料会員にもなっているが、
スマホ版にはそれが適用されなく、4ヶ所の広告が入ってしまう。
このブログは(見るだけブログ)の設定にしており、コメントやメール、リンク、フォローボタンが出来ないように設定してあるが
広告非表示に出来ないので、今のデザインでのお付き合いを。



立春

2019年02月04日 | 日記


今日は暦の上では春が始まる立春で、文字通り春が来たような陽気で、ジョギングするには絶好な日和だった。
幾つかのジョギングコースから多摩湖一周逆コースにして、西武園駅までバスで行き、多摩湖の堤防からスタートし、
西武ドーム球場の脇を通り多摩湖を一周し、狭山・境緑道を小平駅までの17kmをiPodでPodcast を聴きながらのんびりと走った。



1年前のVIXショックでの大幅下落の時に、このコースを走ろうと思ったら前に降った雪が溶けてなく、
多摩湖一周を止めた事を思い出し、戻ってからブログを見た。
ライフログとしてこのブログを書いているので、旅行、登山、株価変動などを読み返えす事がある。
この時のブログを見ると、2週間前に降った雪が溶けてなく、立春とは程遠い陽気だったようだ。
今年はまだ雪が降ってないので、暖冬でこれから梅が咲き、桜が咲くという春になるのだろうか。
株価変動の方は2日(金)211円安、5日(月)592円安、6日(火)1,071円安と下落し、その後下落前の23,486円を9月20日まで超える事はなかった。
また、この時期には北朝鮮リスクを考えていた事が分かり、有事の際の大暴落を予想してMRFに現金を残していたが、
あのシンガポールでの米朝会談実現でリスクオンの買いに入った。

大幅続落

一度大きく下げた株価はなかなか戻らず、FRBの利上げ停止や金曜日夜の米国雇用統計が予想以上に良かったが、
それでも戻り待ち売りなどで上値が重く、そんな売りをこなしていかないと、23,000円台には届かない。
株式投資には色々な格言があり、(節分天井、彼岸底)、節分に高値を付けて彼岸の3月中旬に安値を付けるという格言で、
昨日が節分だったが20,883円と天井にはまだまだ遠い終値だった。
アメリカには(Sell in May, and go away don't comeback untill Holloween)、5月に売ってハロウィンまで戻って来るなという格言だが、
これは日本の株式市場に置き換えても当たってるような気がする。
5月には3月末決算が確定するし、6月から9月は例年ボックス圏相場となり、値動きが少ない。
これも業績が予想以上に良かった場合の事だが、景気先行きにも明るい材料が予想出来ない。
先日の(モーニングサテライト20周年記念シンポジウム)でのNY在住のファンドマネジャー堀古氏の講演でも、
(リスクを取らないとリターンは得られない)という2016年のNYダウ18,000ドルと現在のNYダウを比較しての話だった。

確かにある面これは真理だが、現在の株式市場には先が見えずリスクがあるという事だろう。
ただMRFに資金があったら、買いたいと思う銘柄はある。

(冬来たりなば、春遠からじ)と言うが、株式市場の春はいつ来るのか。