一期一会

日々是好日な身辺雑記

見納めの桜

2023年03月30日 | 日記
昨日は日課のジム通いが休館日だったので、低山ハイクでの桜花見に行こうかと思い、ネットで調べてみたが、適当な山が無かった。紅葉と違い桜と登山はマッチしないのだ。高尾山が桜の名所らしいが、ポピュラー過ぎるかと思った。

安倍元総理のドキュメンタリー映画(妖怪の孫)を見に行こうかとも思ったが、近場の花見は今が見納めだろうと、花見がてらのジョギングをしようと、小平グリーンロードを小金井公園まで走ってきた。
このジョギングコースは長年走っているので、どの辺りが桜の見所なのか知っている。いつもは小平から野火止用水緑道、玉川上水緑道を走るが、昨日は小平グリーンロードを逆方向の、1番の見所だと思う花小金井に向かって走る。

桜を眺めながらのんびり走り、見所があれば止まって写真を撮る。その度に腕時計のストップウォッチを止めるという事を繰り返し、小金井公園まで30分くらいのジョギングだった。

(小平グリーンロード)

(小金井公園)





(散り始めの桜)


小金井公園は朝の9時頃という事もあり、花見の人達も少なかった。桜の開花状況は既に散り始め、青葉が出ている樹もあった。

散る桜 残る桜も 散る桜   だ。

今年の桜は満開の声が聞こえてから、春雨が続き晴天の下での花見が出来なかった。

桜が終わると次は新緑のブナ林などの低山山歩きの季節だ。北アルプスは5月はまだ冬山なので、奥多摩か奥秩父の日帰り登山になる。

「安倍晋三回顧録」

2023年03月26日 | 雑記
「安倍晋三回顧録」を一週間かけて読み終えた。先週日曜日に日経新聞の広告でこの本を知り、早速ネットで図書館の検索をしたら未だ蔵書になっていなかった。丁度図書館に返却する本があったので、家に置いてある予約票に書き込み受付に出したら、現在注文中だという事と、既に15人の予約が入っているという事だった。これでは手元に来るまで半年近くかかるだろうと思った。
元々安倍政権というか、その基盤支持層である保守右派というものに対し抵抗感が強い。
毎月25日頃に出版される月刊誌「Hanada」や「Will」の広告が日経新聞に載るが、その攻撃的な目次を見ただけで不愉快になる。その執筆陣もセクハラ訴訟で賠償が最高裁で確定された山口某や、問題発言が多い杉田某とか筋が悪過ぎる。
今月号は両誌とも捏造発言で話題の高市大臣の援護記事がメインである。そして河野太郎攻撃記事なので、自民党寄りというよりネトウヨ的雑誌で論壇誌と言えるものではない。

こんな事を書いていると私が左派系の人間かと思われるかも知れないが、新聞は日経、テレビはNHK,テレビ東京、週刊誌は東洋経済などなので中道だと自負している。
そんな立場ではあるが、広告のキャッチコピーが(あまりに機微に触れると、一度は刊行が見送られた)とあったので興味を持ち、書店で手に取り読んでみた。

大体回顧録というのは、ゴーストライターによる自画自賛的な物が多いが、この本はインタビュー本となっており、聞き手が読売新聞編集委員の橋本五郎氏となっていた。
氏はテレビ番組や首相会見の幹事役として見ていて、ジャーナリストとしてバランス感覚と公平性があると思っていたので、図書館予約本を待たずに書店で購入した。

この本は36時間にわたるインタビューを394ページにまとめたもので、監修は安倍内閣で国家安全保障局長を勤めた北村滋氏があたっているが、出版社が中央公論なので、「Hanada」や「Will」のような単純な安倍礼讃本ではないだろうと思った。

プロローグが2020年のダイヤモンド・プリンセスの新型コロナウィルスから始まり、
第1章ではアベノマスク、一律10万円給付、黒川検事長長の定年延長、河井夫妻の逮捕など当時批判的に見ていた問題が取り上げられている。当時の岸田政調会長の広島選挙区2人区に河井安里氏を立てたり、低所得世帯への30万円の岸田案を一旦了承したが、それを覆した事などが安倍氏の理屈で語られている。岸田氏は安倍後継を期待していたかもしれないが、安倍氏にその考えは無かったのだろう。それにしても自民党本部から安里氏側に提供された1億5000万円の使途は明らかになっていない。

そして第2章から2003年の第1次安倍内閣発足、退陣。第3章から第10章まで安倍長期政権の元での政治的出来事が語られている。全てが興味深いものだが、それらは安倍氏自身の立場から語られるので、違和感を覚える事もある。ただインタビューする橋本五郎氏が予想通り、公平且つ客観的立場で質問しているのが良い。安倍氏が野党議員に(早く質問しろよ)と繰り返しヤジを飛ばした事を例に、野党との問答が荒くなっていると思いませんかとの質問があった。いわゆる御用聞き質問ではない。

2回にわたる消費税増税延期についても語られているが、増税延期の政治経済的理由は置いておくとして、その導き方が(国民経済にとって重い決断をする以上、信を問うべきだ)と、増税延期という国民受けする政策変更で解散をしたのは、狡猾な手法で当時強い違和感を覚え、政治の事は書かないポリシーにしていたが、何回かこのブログに書いた。
伊勢志摩G7サミットでリーマンショック級の世界経済の危機にあると言って、当時のIMFラガルド専務理事に、(そうは思わない)とやんわり否定された。

アベノミクスを支えてくれた経済学者として、浜田宏一エール大名誉教授、本田悦朗静岡県立大学教授、高橋洋一嘉悦大教授のいわゆリフレ派の名を挙げているが、エコノミストとしての評価はどうなのだろう?
高橋洋一氏は「Hanada」や「Will」によく寄稿している。
いづれにしてもアベノミクスの評価は、日銀の大量のETFや国債保有の中で、金融緩和の出口段階の長期金利上昇により、その評価は定まるだろう。

第1章から第10章までトランプ、プーチン評や各国リーダーとのエピソードも語られているが、全章にわたり財務省や外務省の官僚への不信感が感じられる。それが内閣人事局発足となったのだろう。また最も興味深かったのは終章での(私は小泉首相にいくつものポストに就けてもらいましたが、育てられたとは思っていない。〜中略〜小泉さんが私を幹事長にしたのは、自民党支持者の中で私の人気があったから選挙目当てで利用しようと考えたわけでしょう)と語っている。
退陣前までの小泉首相の支持率の高さからすると、これは思い上がりだろう。この辺が広告にあった(あまりに機微に触れる・・・)部分か。

プーチンのクリミア併合に対する意見など疑問符がつくが、とにかく長期政権下での政治的出来事が語られているので、興味深い内容だった。反安倍、親安倍に関わらず読み応えのある本だと思う。安倍元首相関連では「妖怪の孫」というドキュメンタリー映画が3月17日から公開されている。
プロデューサーが元経産省官僚の古賀茂明氏なので興味があるが、上映館が新宿ピカデリーなのでどうするか。

「べリングキャット」に次いで、図書館の予約待ちが長く購入したが、4月13日には村上春樹の6年ぶりの長編が発売される。村上春樹の本は殆ど持っているのと、現在読みかけの本もないので、
4月13日に買うつもりだ。


WBC世界一

2023年03月23日 | 日記
昨日のWBC決勝戦は前日のメキシコ戦に続いて緊迫したゲーム展開で、久しぶりに興奮しながらテレビ観戦した。思わず叩いた拍手👏が何回あったか、力の入るゲームだった。いくつもの印象の強い名場面があったが、その中でも先発今永の後を、3回から継いだ戸郷が2イニング無失点に押さえ、2点リードの5回からは高橋宏、伊藤、大勢と1イニングずつの無失点リレーが凄かった。あの錚々たるメジャーリーガーの強力打線を、20代前半の若手投手陣が抑えた!
そして大谷の感情爆発も普段見れないシーンで、メキシコ戦での二塁打での雄叫びと、トラウトを空振り三振に取り優勝を決めた瞬間の帽子とグローブを投げつけて、歓喜の雄叫びと、その喜びがストレートに伝わってきた。

そして2度のファインプレーを見せたヌードバーの子供の頃の、田中将大、斎藤佑樹とのエピソードも、夢を実現させたというのも、なかなか凄い話だ。

そんな緊迫したゲームの他にサイドストーリーとしと考えさせられたのは、3月11日の韓国戦に先発した佐々木朗希だ。
3月11日といえば、2011年の東日本大震災の日で、彼はこの日に父親と祖父母を亡くしたのだ。9歳の子供がどんな気持ちでこれを受け止め、育ったのだろうと思った。
その彼が一月に震災の地を訪ね、同級生との交流や小中学生時代のエピソードを紹介する番組を見た。

吉田の勝負強さ、源田の職人技とか、とにかくWBCは色々な面で熱狂できるイベントだった。



そして今朝ヨガをする為にYouTubeを見たら、髙木豊のサイトのダルビッシュとの対談が推しで出てきた。ヨガはジムで月、金、土とやっているが、まだまだ身体が固いので、ジムでのヨガがある日以外はYouTubeで30分くらいやっている。
大谷や佐々木のピッチングフォームを見ていると、ボールのリリースの後の右脚の動きで、股関節がいかに柔らかいかが分かる。開脚して上半身がペタッとつくようになるかどうか分からないが、そうなる為に毎朝それを中心にしたヨガをやっている。

それでダルビッシュのYouTubeでの対談の話しだが、今回のWBCテレビ番組で見るダルビッシュとは違うというか、彼の賢さや人間性がよく分かるもので、絶対の推しでテレビ報道を超えている。
野球人であるより前に家庭人だと言うその人生感。サプリメントと食事に関する話。大谷の凄いところと語られるトレーニングと栄養に関する話。ダルビッシュの洞察力に基づく佐々木朗希評、村上評など興味深い内容だ。3編と髙木豊の対談を終えての感想編が載ってる。

そしてシャンペンファイトでの牧のダンスは最高だ。🤣



上の写真は毎日通る西武鉄道本社前の今日の満開の桜だ。近場の桜は週末までの雨で散ってしまうかもしれない。そうなったら桜の追っかけで奥多摩か奥武蔵の花見ハイキングでも行ってみるか。


墓参りとWBC

2023年03月21日 | 日記
今日は彼岸の墓参りに京王線仙川へ義妹と3人で行ってきた。祖師ヶ谷大蔵に住むカミさんの母親の妹にあたる叔母さん夫婦と11時にお寺で待合せていたので、9:00前には家を出たが、直前までWBC準決勝戦日本対メキシコ戦を観ていた。途中経過はスマホの速報で確認し、3ランホームランで3−0とリードされるところまで見ていた。

仙川駅から歩いて10分くらいの桐朋学園大学近くにある、菩提寺の浄土真宗西照寺にはカミさんの母方の祖父母のお墓がある。カミさんの祖父母は勿論会った事もないが、結婚以来、義父母と一緒に春と秋のお彼岸に墓参りに来ていた。義父母は義父の故郷である小諸の先祖代々のお墓に入っており、毎年お盆の時期に墓参りしている。

お墓に行ったら既に花立に花が生けてあり、線香皿には火のついた線香が置いてあった。西照寺には富山県生まれの明治の人である祖父母の一族七家の墓があり、両脇とも親族の墓であり、そこに花が生けてあったので、我々より先に来ていた親族が、96歳と91歳の高齢の叔母夫婦が墓参りに来れないかと気遣い、枯葉の掃除と一緒に花と線香を手向けてくれたのだろう。

叔母さんもいつも線香を持って親族の墓を廻っている。明治時代に富山県から出てきて、それぞれが商売を始めそれなりに成功して、太平洋戦争でそれも失い、そして同じ寺に墓を持ったという一族はどんな人生だったのだろう。
NHKのファミリーヒストリーのように興味深いものだ。カミさんも深いところは知らず、最近はよく叔母さんにその話を聞いている。

墓参りを終え、いつも通り近くのファミレスでランチを取る。高齢のお二人は叔母さんが杖を使っているが、明るく元気でとにかくよく喋る。我が家の子供達のこともよく知っているので、その近況を尋ねられ、上海に居る孫の動画を見せたら喜んでくれた。
そんな話の合間にWBCの途中経過を知らせ、村上の不信振りを投げていた叔母さんも、9回裏の逆転サヨナラ勝ち速報を伝えたら大喜びだった。
昔から野球ファンだったらしく、明日は病院通いの予定が入っているが、キャンセルしてアメリカとの決勝戦をテレビ観戦するという。この好奇心が長寿の秘訣かも知れない。
高齢の夫婦が誰のサポートも受けず、日常生活を自分達で出来て、病院や施設に入ることもなく、夫婦揃って仲良く日々過ごしているというのは、稀有な例だろう。
健康と長寿について考えさせられる一日だった。

帰宅して録画しておいたWBC戦を観たが、結果は分かっていても緊迫のゲーム展開で、9回裏の逆転サヨナラゲームは凄かった。明日は午前中の日課であるジム通いも休館日なので、8:00からの決勝戦も見れる。そして電撃訪問した岸田総理とゼレンスキー大統領の会談のニュースと、プーチンと習近平の会談と、録画設定してあるテレビ東京の(日経プラス9)(WBS)とNHK(国際報道2023)も観ないといけない。それとあの阿呆のトランプが(21日に逮捕される、抗議せよ)とのニュースも。
まぁこれはコミックを見るような野次馬的関心だが。
SVB、クレディ・スイスと銀行破綻が続き、明日の株式市場も気になる。東京市場は祝日休場だったが、NY市場はダウ平均382.60ドル高で終えているがどうなるか。
FOMCの結果発表とパウエル議長の会見は、日本時間23日午前3時にある。リーマンショックのようにはならないと思うが、連鎖破綻や株価急落の可能性も考えられる。
明日はスマホ片手にテレビを見る一日になるが、好きな事、関心のある事に時間が使える身は有り難い。

明後日は南越谷での定例飲み会があるが、酒の肴となる話のタネは盛り沢山だ。