一期一会

日々是好日な身辺雑記

ランニング&リスニング

2013年06月23日 | 日記



今日は休日の土曜日。休日と言ってもいつも通り5時に起きる。早起きは昔からの習慣である。
台風4号の影響で雨の土曜日かと思っていたが、思いがけず快晴だった。
そういえば昨日が夏至で一番昼が長い日だった。日の出が4時半頃なので、5時には既に明るい。
早速ジョギング用のナイキの短パンとTシャツに着替え、歩いて15分位の航空公園に向かう。
今日は久し振りのジョギングなので1周2キロの周回コースを5周10キロを走ることにする。

いくら緑が綺麗な季節とはいえ、見慣れた景色のコースを5周するのは退屈なのでiPodで
音楽を聴きながら、ということにする。
収められている54のアルバムの中から「TWENTY-TWO HITS OF THE BEE GEES」を選び、
5時半にジョギングスタート。
題名の通りビー・ジーズの代表的ヒット22曲が収録されたアルバムなので10キロ62、3分の
ジョギング中に聴くのには丁度良い。ビー・ジーズは今の若い人達には馴染みが無いかもしれないが、
我々の世代には懐かしいグループである。
「若葉のころ」から始まり「ニューヨーク炭鉱の悲劇」「マサチューセッツ」「ホリデイ」とバリーとロビンの
透明感のある唄声のハーモニーを聴きながら走っていると、4周目辺りから「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」「愛はきらめきの中に」「ステイン・アライブ」と、映画「サタデイ・ナイト・フィーバー」のダンスミュージックが続き、「ナイトフィーバー」で10キロのゴールになるという、良い具合?の曲の編成になっている。

まぁ~アップテンポの曲を聴きながら走ってもスピードが上がるわけでもないがテンションは上がる。
この走りながら iPodで音楽を聴くというのは、集中出来てなかなか良い。
ジョギングというのが単純な運動なのと、公園の中なので車などの雑音も入らない環境だからだろう。



このiPodに収められている54のアルバムは比較的懐かしのメロディー(懐メロ)が多く、
小田和正の「自己ベスト」やABBAの「Gold」のような代表的なヒット曲で編成されたアルバムだ。
その他にもKenny Gの2枚組アルバム「TneEssential Kenny G」やサラ・ブライトマンの「CLASSICS」、
Yo-YoMa 、フジ子・へミング、キース・ジャレット等のアルバムが脈絡なく収められている。

最近良く聴くのがMichael BubleとNorah Jonesのアルバムで、Michael Bubleの「Cry Me A River」と
「Georgia On My Mind」はジュリー・ロンドンやレイ・チャールズとは別の味わいがあって非常に良い。
因みにオリジナルはどちらもYou Tubeで聴けます、見れます。

これらのCDがリビングにあるがONKYOのCDプレーヤーで聴くことは殆どない。たまにCDを持ち、
寝室にあるBOSEのCDプレーヤーで聴くことはあるが、音楽を聴くのはiPod touchがメインである。
音楽は一人で静かに聴くのが良いのである。

そういう面ではiPod touchは有効活用している。
Wifiルーターでテザリングしてインターネットに繋ぎ、You tubeで音楽が聴けるし、Gmailも使える。
You tubeさえあれば海外一人旅での夜も退屈することがない。エディット・ピアフが見れて、聴けるのだ!

そのiPad mini、iPod touchのテザリング用の日本最小、最軽量のスマートフォン Sony Ericson miniが
来年1月には2年間の年季奉公が終わるので、その時には今年秋に発売されるというiPhoneの新機種に替えようと思っている。新機能のアナウンスが噂されているが、それほどの新機能は必要ないが
現在のiPhone5でもカメラの解像力はiPod touchより数段良いようである。
今回のブログに挿入されている写真はそのiPod touchで撮ったものである。

そして3年間使い充分償却したこのiPod touchは現在ipod nanoを使っているカミさんに払い下げてやろう。




ジョン・ル・カレ「われらが背きし者」

2013年06月09日 | 日記



二週間前に我が町の図書館よりメールが届く。昨年12月末に予約していたジョン・ル・カレの
「われらが背きし者」を受け取り場所のファミリーマートに送ったとの知らせだ。
予約した時点では15人待ちだったので、手元に届くまでに5ヶ月かかった事になる。
同じ日に予約した村上龍の「55歳のハローライフ」は35人待ちだったので、待ち切れず購入し読んだ。

「われらが背きし者」は昨年12月に出版されたジョン・ル・カレの500ページを超える最新作である。
「寒い国から帰ってきたスパイ」などのスパイ小説で知られるこの人の本はプロットが複雑で、
ページを行きつ戻りつしながら読み進むことになる。この本はそれほどのプロットの複雑さはなかったが、
全頁の半分位まで時間軸が前後し、複数の登場人物の回想により話が展開するという、
いかにもル・カレらしく,楽には読ませてくれない。

あらすじは、オックスフォード大学で英文学のTutor(個別指導教師として訳)として勤めていた
ペリー・メイクピースが、公立中学の教師として赴任する前に、恋人で弁護士のゲイル・パーキンズと
カリブ海のアンティグア島で生涯一度の贅沢な休暇を取ることにする。
その島でロシアの富豪で、犯罪組織ヴォリーの幹部であるディマと知り合う。
ディマから国際的なマネーロンダリングに関わる情報の英国諜報部への提供と引き換えに、
家族全員でのイギリスへの亡命する為に、英国諜報部の橋渡しを依頼される。
ディマには裏切りを予想しての犯罪組織ヴォリーの監視役が付いている。
その監視を掻い潜り、どのように英国諜報部と接触し、そして亡命できるのかという展開なのだが
最後の4ページ位まで結末が分からない。その結末も事故なのか仕組まれたものなのかの謎が残る。

スパイ小説の第一人者のル・カレ自身が英国秘密情報部MI6の勤務経験があるらしいが、
この人の本での諜報部員の会話には深い意味と裏があり、そこに面白さがあるのだが、
それを理解する為にページを行きつ戻りつするので、読み進めるのに時間がかかる。

この本を読んでいくうちに、話の全体の構図が同じル・カレの「ロシア・ハウス」に似ていると思う。
これは本を読んだのではなく、映画化されたものをレンタルビデオで見たのだ。
本で読みこなすのが難しいル・カレの原作を映画化し、それを字幕スーパーで見るのだから
細部のところが分からず、AmazonでDVDを購入し、再度見直した。本を読んでみれば良かったのだが
あらすじを知った後で本読むことに抵抗があったのと、この映画には好きな俳優だったロイ・シャイダーが
CIAの上層部として出演していたので保存版としてDVDを買ったのだ。

ショーン・コネリー扮するイギリスの出版会社社長バリーが、ミシェル・ファイファー扮する
カーチャと名乗るロシア人女性からソ連の核兵器システムの欠陥を書いた文書の出版を依頼される。
それを書いたソ連の作家ダンテとバリーは交流があったことから英国諜報部からにわかスパイに
仕立て上げられモスクワに送られる。
CIA、KGBとの三つ巴のスパイ戦争の中で、ダンテはソ連当局に捕まる。
バリーと愛し合うことになるカーチャは最後にバリーが待つポルトガルのリスボンに亡命出来るのだが
この辺のバリーとKGBのやり取りで、どのようにしてカーチャの亡命を勝ち取ったのかが
映画では解らなかった。もう一度DVDを見てみれば解るだろうか。

ル・カレの本の面白さを説明するのは、その本を読むのと同じ位難しい。
読んだことのない方は是非読んでその面白さを解ってほしい。

家のリフォームもようやく昨日終わった。工事中は部屋がごった返して、ゆっくり本を読めるような環境ではなかった。
今度は琉球畳の和室が出来たので、今度はここで寝転んで本を読もう。
風鈴はあるので夏用として竹枕でも買おうかな。