一期一会

日々是好日な身辺雑記

「ピルグリム」

2015年01月25日 | 日記



今週の月曜日(19日)から木曜日(22日)までは殆んど本を読んで過ごした。
知人から12月中旬にジェフリー・ディヴァーの(ゴースト・スナイパー)と一緒に借りたこの本(ピルグリム)は文庫本で3巻だった。
月曜日の段階で1巻の半分位だったが、この本が面白いのと水・木が雨予報だったので走れないし、テニスも中止だろうから、
金曜日には読み終えられるだろうと思い、知人に(金曜日に返すので一杯どう?)のメールを月曜日に出す。
返すのを急いでいたわけではないが、金曜日はカミさんが食事会で遅いのと、来週は別の飲み会があるので、
というこちらの都合でのメールだったが、 知人からはOKの返事があった。
そんな事で返却日が決まったので、それからは図書館やスターバックスで集中して読む。

(ピルグリム)はニューヨークのホテルで起きた若い女性の殺人事件から始まる。
その現場にはニューヨーク市警の警部補ベン・ブラッドリーと、的確に事件を推理するもう一人の男がいた。
この警部補ベン・ブラッドリーがワールドトレードセンターへのテロ9.11で身体と心に大きな傷を負い、
もう一人の男が同時多発テロ事件を防げなかった事の無力感で、若くして引退した諜報員、暗号名(ピルグリム)というのが分かる。

この二人がどういうことで繋がり、復帰するのかということから話が展開する。
その展開にスピード感があるのと、人物描写が深い。
この後にサウジアラビア生まれのテロリスト(サラセン)が出てくる。
14歳の時に父親が王室批判とその廃止を唱えた罪で、公開斬首の刑にされるという
我々には信じられないイスラム世界が描かれている。

この(サラセン)の天然痘ウィルスによるテロ計画を、(ピルグリム)が阻止出来るのか、という話が
ニューヨーク、パリ、サウジアラビア、トルコと壮大なスケールで展開されるサスペンス巨編である。

2013年にオーストラリアとイギリスで出版され、昨年にはアメリカでも出版され ベストセラー入りし、
MGMが映画化権を獲得した本で、20ヶ国で翻訳出版される予定らしい。

ここ数年で読んだサスペンス本では「ミレニアム」が一番だと思っているのだが、
この本を先に読んだカミさんが(ミレニアムより面白いかも)と言ってたが、
確かに深みはともかく、面白さという点では遜色がなかった。
ニューヨーク・ポストの書評が(ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女の次はこれだ)というものらしい。
他の書評には( 2014年で最高の一冊)や(ジャッカルの日以来の最高のデビュー作)というのが
あったらしいが、確かにスリリングな息をつかせぬ展開ということでは(ジャッカルの日)
と同じ。衛星での通話 傍受やイスラム世界の戒律やテロリストの話など今まさに起きている話だ。

金曜日の午前中に読み終え、あとがきを読んでいたら作者テリー・ヘイズが
映画( マッド マックス2 )の脚本家であり、初の長編小説とあった。
なるほどなぁ~と納得、話の展開にスピード感があるのは脚本家のものだ。
(ピルグリム)、 (サラセン)、ベン・ブラッドリー以外の登場人物、
ベンの妻マーシー、アメリカ国家情報長官、トルコの女性捜査官レイラ・ジョマリー等の個性豊かで人間味のある人物像は映画的だ、

ニューヨーク市警の警部補ベン・ブラッドリーは黒人なのだが、映画化した場合のキャストはデンゼル・ワシントンが適役か、
とか金曜日に会った知人とはワインを飲みながらそんな話をした。

年末から「ゴースト・スナイパー」「北京から来た男」「ピルグリム」と読んできて、待機本は無くなった。
丸善オアゾやリブロ池袋で面白いと思われる本を探しリストにしてあるが、
これから5月まではスペイン関係の本を読もうと思い、インターネットで探してみる。

スペインの歴史を知るには中公新書の「海洋帝国の黄金時代」「カタルーニャの歴史」
「バルセロナ 地中海都市の歴史と文化」「スペインの歴史 人物編」の4冊がある。
エッセイでは中丸明の「スペインうたたね旅行」など3冊、
そして同じ中丸明の「ロルカ スペインの魂」「絵画で読むグレコのスペイン」「プラド美術館」などがある。

いづれも図書館にあったので、手始めに軽めのものをと思いエッセイ「スペインうたたね旅行」を借りこの週末に読んだが、
その語り口が合わないので残り2冊のエッセイは読まない。
他には逢坂剛「カディスの赤い星」、ジョージ・オーウェルの「カタロニア賛歌」の9冊だ。
5月12日の出発までには全部読めるだろう。


そして今日イスラム国に拘束されていた湯川氏が殺害されたとのニュースが流れた。
後藤氏は同じく拘束されているヨルダンのパイロットと一緒に、人質交換で解放される可能性も感じられるがどうなるのだろう。

明朝にはギリシャ選挙の結果も判明する。急進左派が過半数を獲得するか、その結果によって市場がどう動くか。
緊縮財政反対の急進左派の優位は前から報じられていたが、混乱は避けられないだろう。
今後ギリシャのEU離脱というところまで進むのか。

テロの拡散と世界には絶えることなく様々なリスクが存在する。




第34回フロストバイトロードレースに出場。

2015年01月21日 | 日記



囲碁三昧旅行の翌日18日(日)には、米軍横田基地で行われるハーフマラソン(21.5km)
第34回フロストバイトロードレースにランナー仲間二人と出場した。
11時スタートであるが、会場が混み合うので早めに・・・ということで、8時半に拝島駅で待ち合わせる。
拝島駅から歩いて15分の横田基地に入ると3つのチェックポイントがある。
一つ目はエントリー葉書と身分証明書(運転免許証かパスポート)の確認、二つ目はボデーチェック 、三つ目は手荷物検査だ。
これが普通のマラソン大会と違うところだ。



基地内に入りテントの受付でゼッケン番号と参加賞のトレーナーをもらう。
この大会のトレーナーは家に5枚位あるが、真っ赤や真っ青の色で外には着ていけない。
家の中でパジャマ代わりに着ている。今年は黒で今までの中では大人しいほうだ。



シャツにゼッケン番号を付け、シューズに計測タグを付け、着替えを終え準備万端 (ここまでは)。
時間に余裕があったのでダウンを着たまま、デイパックを背負って会場を観て廻る。
米軍兵士なのだろう揃いのTシャツ姿でハンバーガーを焼いていた所には20人位の列が出来ていた。
この大会は事前に申請していれば同行者一名に限り入場出来る、列に並んでいたのはその人達だろう。
ランニングウェアやネックウォーマー、関連グッズを販売するテントが出ていて、グッズの種類も多くそれを見て廻るだけでも楽しい。



この大会はハーフマラソンの前に2kmファミリーマラソンと5kmマラソンがある。
ゴール近くで小さなお子さんと親のペアでのゴールインを見ていたら、
大音響とともに5kmの準備体操のエアロビックダンスが始まった。
一番前の台上には米軍女性兵士なのだろうタンクトップ姿の若い女性3人が エアロビックダンスをリードしていた。
下の写真がそうなのだがシュプレヒコールをやってるようで躍動感が伝わってこないが、それは私の写真を撮る腕のせい。



一回りした後はiPhoneでダウンロードしてある椎名林檎の「NIPPON」を聴いて気分を盛り上げる。
(ふれ!ふれ!日本晴れ ♪ ♪ )と続くワールドカップの公式テーマ曲であるこの曲が
歌詞が右翼的という批判があったようだが、そんなことは関係なく、音楽は文字通り音として楽しめるかどうかだけ。
それにあのリズムで歌詞を深く咀嚼することはない。
一緒に走ったランナー仲間二人も気分盛り上げ曲をプレイリストにして聴きながら走ったらしいが、
私はイヤホーンが気になるのでジョギングの時には聴くが、マラソンでは聴かない。

ハーマラソンスタート40分ほど前になったところで、デイパックを預けトイレを済ませておこうと簡易トイレが設置してある所に向かう。
ところがそこには延々と続く長蛇の列が出来ていた。例年混み合うが今年はその比ではなかった。
マラソンブームにより参加者が増えたせいか、それとも簡易トイレの数が昨年より減ったのかは分からない。
明らかにスタート時間には間に合わないと分かったので諦める。
トイレは家を出る7時にしたきりで3時間半経っていたが、コース途中にあるトイレを使うしかないと観念する。

そんな不安を紛らわすように、スタート20分前にエアロビックダンスが始まったので、それに集中する。
そのノリノリのエアロビックダンスに、暫しトイレのことを忘れる。
エアロビックダンスは40代の頃に勤めていた外資コンピューター会社がドゥスポーツプラザの法人会員だったので、
オフィスのあるビルの前の新宿住友ビルのドゥスポーツプラザで、
よく泳ぎやマシーンとやっていたのでお手のもの、これも昔取った杵柄である。

そして11時にスタート、コースから簡易トイレが見えたが未だ列をなしていた。
そこから走りながらも右に左に視線を動かしトイレを探す。
1km位のところで前を走っていた男性がトイレを見つけたらしく、コースを外れたので後についていくが、
そこは鍵がかかっていて使えず。またトイレを探しながらの走りが続く。
ようやく2km過ぎた辺りで列ができてるトイレを発見!この時、腕時計は12分32秒を表示、
列が長いのでタイムロスは分かっていたが、そんなことは構っていられない。

トイレを済ませ、すっきりしてコースに戻ったら腕時計は23分18秒を表示、ランナーの集団もなく走る人もまばらな最後尾だった。
まぁ~この大会は青梅マラソン前のトレーニングの一環なので、遅れも気にせず再スタート。
この後も要所要所に屋外トイレがあったが、スタートから30分くらい我慢出来る人であれば、
6km辺りの(Passenger Terminal)を利用するのがオススメだ。多分屋内でトイレの数も多いだろう。

7km辺りでランナーの集団に追いつく。コースには軍関係者であるアメリカ人男女の声援があり、
8km辺りでは若い美人の金髪女性が(ホッホー! Good Job!GoodJob !)とサムズアップサインで声援をおくってくれる。
その女性とハイタッチをするランナーもいたが、私は全然Good Jobでは無かったのでハイタッチは無し。

その後も声援だけではなく、給水ポイントでのオレンジのサービスがあり、
和太鼓やゴール3km前ではロックバンドの生演奏での応援が あった。
この大会は全体的にアメリカ人らしいイベントの企画内容で、明るく楽しめた。
ゴールではゲーターレードのジュースとバナナの入った袋を渡される。

タイムはトイレ待ちでロスした分を引くとまずまずだった。
ランナー仲間二人とも話したが、例年になく天気も良く、早めに入場したお陰で
基地内でのアメリカらしいイベントも楽しめ、良い大会だった。



そして翌19日(月)には今回フロストバイトを走らなかった二人も含め、恵比寿で新年会というか飲み会があった。
ランナー仲間もそれぞれ齢を重ね、膝を痛めたり諸々の理由から5名全員揃っての大会出場が少なくなってきた。
それでも来月の青梅マラソンには全員出場するので、その決起飲み会のようなものだ。
このランナー仲間は殆んど飲めない人や、あまり飲めない人達なので、ちゃんこ鍋を食べてのヘルシー飲み会だった。




囲碁三昧旅行

2015年01月17日 | 旅行



昨日16日(金)から西武 秩父線吾野にある(休暇村 奥武蔵)に囲碁をしているメンバーと一泊旅行に行ってきた。
この旅行は日本棋院の支部で毎年1月中旬の金・土に行われている恒例行事である。
今年が8回目で、過去に定年になった翌年から2度参加しており、今年は3年振りの参加だ。
メンバーは支部の5段の女性の先生と 、対局する女性2名、男性8名の計10名で、級位者と初段のみの参加と限られている。
(休暇村 奥武蔵)に泊まり、金曜日の13時から17時まで対局し、その後は温泉に入り、
18時から宴会で、翌日は朝食後8時半から15時まで対局という囲碁三昧旅行である。
10名での総当たり制なので9回の対局が出来る。

(奥武蔵 休暇村)は 、文字通り奥武蔵の自然豊かな山間部にある良い所だ。
また吾野はハイキング程度の軽い山歩きに年に何回か来るのと、
毎年紅葉シーズンにはその見物に東郷神社に来る。



宿泊するのはホテルではなくコテージのログハウスで、ベッド数が6個の
所を4名で利用する。
部屋は広くリビングやダイニングキッチンがあり、バーベキューの出来る
ウッドデッキまである。







13時現地集合で、ホテルの広間で始まったこの日の対局は2勝2敗の成績だった。
参加者中、下から2番目の級位の私としては上々の滑り出しだ。
毎日が日曜日になってからの勉強の成果が出たか。

18時から日本酒やビールが付いた食事も20時には終わり、その後は部屋に戻り
持参した酒を呑みながらアジアカップを見る人達とカラオケ組とに分かれる。
カラオケも20年以上やってないので気乗りしなかったが、酒を呑むより健康的かと思いカラオケ組に入る。

最初は(いや~歌は苦手なんで・・)などと言っていたが 、こんな所でウジウジしても仕方がないと、
年長者が多かったのでウケ狙いで美空ひばりの(川の流れのように)を歌う。
当初気乗り薄だったカラオケも1曲歌えば、そこは昔取った杵柄で40代のバブル期には,
よく新宿ゴールデン街のスナックで歌っていたのを思い出し、調子が出てきた。
それからは中村雅俊(恋人も濡れる街角)、谷村新司(いい日旅たち)、小椋桂(夢芝居)と歌い、
最後はトリで長渕剛の(とんぼ)を熱唱してしまった(苦笑)





そして今朝は起きてから一人で近くの朝日稲荷神社に参拝する。
150段の急な石段を登る神社で、朝の散歩にちょうど良かった。



朝食はバイキング形式で、数種類の煮物や温野菜の蒸し煮、サラダ等野菜を中心にしたものでなかなか良かった。

2日目の対局は2勝3敗で、前日の成績と合わせ10人中6位だった。
囲碁は定年退職時の決意(身体と頭を鍛え直す)の頭の部分で、最近特に面白さが分かってきたので、
ジョギング、テニス、山登りの他に時間を割き、勉強しようと思っている。

それにしても囲碁三昧も面白かったが、20年振り位のカラオケも楽しかったなぁ~。
バブル期のサラリーマン生活を思い出した。



格安周遊航空券(バルセロナ、リスボン、イスタンブール)

2015年01月15日 | 旅行



9月のイギリス旅行より帰ってきた時から、次の旅行はスペインと決めていた。
そして二人とも仕事を辞めているはずなので、1ヶ月位の自由な旅をと。
その時から(地球の歩き方 スペイン)を買って読んだり、インターネットサイトの
(Trip Advisor)や(4travel.jp)の投稿旅行記を読んだりしていた。
本編前の予告編のようなもので、これも旅の楽しみの一つだ。

Trip Advisor

4travel.jp

それとイギリス旅行での航空券購入に利用したDeNAトラベルのネットサイトで各航空会社の価格を調べていた。
マドリードに入りスペインを廻り、その後ジブラルタル海峡を渡りモロッコへ。
そこから戻りアンダルシア地方からポルトガルのリスボンと廻り、マドリードに戻り帰国するというプランだった。
11月に調べた段階で安いのはエミレーツ航空やイギリス旅行で利用した カタール航空など中近東の航空会社が
二人で\203,260、\208,180という価格だった。ただ、どちらも総飛行時間が22時間30分~40分と長いので、
今回は北廻りの航空会社で総飛行時間が17時間時間台のヴァージンアトランティックやアエロフロート 、
19時間台のトルコ航空を検討してみようと思った。
価格はいづれも22万円5,000円~9,000円だった。これが11月の段階。

そして正月に娘とこの事を話していたら、リスボンからマドリードへ戻るとか、
スペイン国内もバルセロナからマドリードへ戻り、アンダルシアへ行くというのも
金額的に無駄なので、2都市以上廻れる周遊券(オープンジョー)が良いとの意見。
そこで色々ネットで検索・検討したらイスタンブール経由バルセロナ着でスペインに入り、
一筆書きでバスク地方からマドリード、アンダルシア、そしてモロッコと廻り、
リスボンからイスタンブール経由で帰国するという案になる。

イスタンブールは乗換えではなく、入国し3日間過すという日程だ。それで価格が同じ!
やはりバックパッカーで30ヶ国以上廻り、あの大震災の時にもスペインを廻っていた娘の方が旅の仕方について1日の長があったようだ。
どちらにしても15日(木)の大学病院での定期検査を受けて、結果を確認してからとする。これが正月の段階。



定期検査を終えたら直ぐ予約しようと思い,2日前に残席の確認をしたら航空券が15,000円上がっていた。
二人で30,000円高くなった、10日ばかりの間に。原油安でサーチャージの引下げを期待をしていたのだが。
円安との関係からだろうか?やはり航空券は早得割のようだ。

そして今日15日(木)、新宿区にある大学病院に3ヶ月毎の定期検査に行く。
8時前に家を出て、9時から採血、10時からCT検査を受ける。
前回(10月)は超音波検査だったが、その使い分けの理由は分からない。
CT検査はより精密な検査ということなのだろうが。
その結果を受けての診断を、2年前の手術時の執刀医から聞くのだが、
10時半の予約でも、いつも1時間以上遅れる。
それを待っている間が審判を待っているようで嫌なものである。

12月に群馬大病院で同じ肝臓癌の腹腔鏡手術で8人が死亡、開腹手術で10人が死亡というのが新聞などで大きく報じられていた。
全て40代の一人の外科医の手術によるもので、一昨日の13日に厚生労働省が立ち入り検査に入ったことも報じられていた。
医療ミスなのか、他の要因なのか、どんな調査結果になるのだろう。

カミさんの仕事の関係から(この先生なら・・・)と紹介を受けた執刀医は50代前後のばりばりの外科医だ。
手術後も担当チームはあったのだが、それとは別に経過観察によく病室に来てくれた。
朝早くから夜遅くまでの仕事振りに感心したのと、その人柄は正に(医は仁術なり)とも思った。

予約時間より1時間遅れての面談で検査結果のデータを見ながら説明を受ける。
(再発なし)との結論でホッとする。次回の検査は4月23日と決まる。
このハードルがあるが、それを待っての購入では格安航空券が無くなってしまう。
最悪キャンセル料を払う覚悟でこの段階での航空券購入をすることにする。

早速帰宅してからインターネットのDeNAトラベルのサイトで航空券の手配をする。
前日に電話とメールで旅行代理店ともやり取りをしたが、到着時間とかイスタンブールでの
滞在日数等とか 、幾つかあるこちらの要求条件を的確に理解してもらうのが難しかった.。
その点インターネットの場合は条件設定を変えて再検索が出来る。

そんな事で 、5/12(火)22:30成田発イスタンブール乗換え5/13(水)バルセロナ11:25着、
リスボン6/7(日)11:30発イスタンブール18:05着、6/11(木)01:15イスタンブール発
18:30成田着という行程のトルコ航空の便を取った。
価格は二人で259,200円で、勿論日時変更不可、キャンセル料有りである。

上の写真は2010年9月~10月にトルコ・ギリシャを旅行した時のもので、トプカプ宮殿とアヤソフィアである。
下の写真はその時にイスタンブールの旅行会社のウィンドウで見かけたもので、
あまりに安いので思わずシャッターを押したものだ。
コペンハーゲンやベルリン、バルセロナへも40ユーロ以下で行けるのだ。



この旅行の時には出発前にトルコの歴史書や塩野七生の(コンスタティノーブルの陥落)を読んで行った。
建国の父ムスタファ・ケマル・アタテュルクに関する本も3冊を読んでいたが、
アタテュルク空港と名前が付いているように、トルコ各地に彼の名前のストリートや
彼の銅像が立っているのを知り、如何に大きな存在であったかが分かった。
そのイスタンブールにまた行けるようになったのが楽しみだ。特に船・屋台でのサバサンドが懐かしい。

スペインと聞いてフラメンコと闘牛以外に思い浮かぶのは、
俳優の天本英世(故人)、作家の逢坂剛(カディスの赤い星は読んでない)、
パブロカザルス(鳥の歌はMusic Tubeにダウンロードして聴いている)くらい。

そんな浅い知識なので、これから4ヶ月間でスペイン関連の本を読み漁り、 少しでも知識を深めよう。
知識があるのと無いのでは旅の楽しみが大きく違う。






新春初笑い

2015年01月12日 | 日記



今年最初の三連休初日となる10日(土)は、わが町の市民文化センターでの寄席「新春東西らくご特選」へ行く。
江戸落語が林家正蔵と古今亭菊之丞、上方落語が桂米團治と桂春蝶という顔ぶれだ。
13時からの開演前には獅子舞などの賑やかしがあり、正月らしい雰囲気だった。
因みに松の内は関東では7日、関西では15日ということらしい。

市民文化センターは大中小と三つのホールがあり、落語は中ホールで行われた。
イギリス・シェイクスピア劇場のスワン座を参考に設計されたという馬蹄形の
演劇ホールは二階席までお客がいっぱいで、入り口には満員御礼の札が出ていた。

この日、大ホールでは(ニューイヤーコンサート2015)と題してピアニスト中村紘子のコンサートが開かれていた。
この中村紘子のコンサートも毎年恒例で2度ほど行ったことがある。
その他には村治佳織、川井郁子、フジコ・ヘミングなどの コンサートへも。

落語の方は江戸落語と上方落語それぞれ面白かったが、特にトリをつとめた桂米團治の演目「掛取り」が面白かった。
人間国宝の桂米朝の長男である米團治は、その米朝の話をマクラに、本編「掛取り」での軽妙な語り口が、さすが米朝の・・・という感じだ。
この大晦日の借金取りの話「掛取り」は正月らしい演目だった。

この演劇ホールでの今年の落語の予定は4月17日が桂文治と林家たい平、
7月17日が落語三都巡りと題し三遊亭円丈と桂南光というラインナップになっている。
そして11月13日が柳家小三治一門会だ。これは行こうと思い、スマホの予定表に入力した。



昨日11日(日)はカミさんの誕生祝いが自宅であった。
その祝いの料理は自分が作るということで、スーツケースに材料に入れて前夜から娘がやってきた。
義妹と息子達も来るので何種類もの料理を作らないといけない。
そして娘が作った料理に、義妹が持ってきた肉料理一品と、私の近所の知人から年末に頂いた熊本県の馬刺し等で宴会が始まる。

この日は娘の発案で、全員赤い服を着てくること・・・ということで、それぞれ赤いセーターなどを着てくる。
さすがに赤いセーターは持ってないのでクリムゾンカラーというかエンジ色のブルックスブラザースの丸首セーターを着る。
17時から21時まで2回目の正月のような賑やかな宴会が続いた。
それでもワインを一定量呑むとカミさんと娘からはストップがかかる。
息子からは(お祝いだから良いじゃない)とグラスについでくれるが、それも力関係でそこまで。

そして今日は、朝から(北京から来た男)下巻を読み、10時には読み終える。
(ゴールド・スナイパー)の後、4日から読み始めたこの本、スウェーデンの過疎村での大量惨殺事件が、
百数十年前の祖先の復讐であるということが、その頃の中国からアメリカへと舞台が移るところで分かる。
これが上巻の半分位のところなので、いわゆる推理という謎解きは無くなるのと、
百数十年前の復讐という筋立てに 、この後どんな展開になるのだろうと思う。
それが惨殺された中の一族の一員という女性判事や現代の中国を舞台に話が展開され、一気に読むスピードが速くなる。
文化大革命や現代中国の格差問題、中国共産党の権力闘争などにも触れ、ミステリーというジャンルには収まらない本だ。
このての本としては(ミレニアム)以降では一番面白かった。絶対オススメの一冊だ。

次に読むのは(ゴールド・スナイパー)と同じく12月中旬に知人から借りた(ピルグリム)。
文庫版で三巻、先にこの本を読んでいたカミさん曰く(ミレニアムより面白いかも)と。