香港3日目の19日(日)の朝食は飲茶の店「倫敦大酒樓」へ。
MTR旺角駅から歩いて2分位のネーザンロード沿いにこの店はある。
ビルの3Fから5Fを占めていて、50卓程ある3Fの店内はほぼ満員状態。
オーダーシートがテーブルに置いてありメニューを見ながらそこに書き込む。
またセイロを積んだワゴンが店内を廻っているので、そこからも注文する。
鮮蝦餃(海老入り蒸し餃子)2皿、椎茸入りのシュウマイとポークシュウマイを各一皿、
陂油鮮竹巻(エビのすり身のゆば巻、オイスターソース味)1皿、魚のすり身を蒸したモノと
玉子焼きが乗ったご飯一つで〆て125HK$。満腹になり安く、そして美味しかった。
そんな満足状態で歩いていたら下のような横断幕が目に入る。
尖閣諸島に上陸し逮捕された香港の活動家の件の影響なのだろう。
街を歩いていて全くその件の影響は感じられなかったが、
街頭で配られているフリーペーパーでは煽情的な扱いで
日本車への攻撃等中国本土のデモの写真が載っている。
メディアの報道により、それを見た民衆がある方向に増幅し流されるというのは、
過去の歴史が証明している。香港の人達の中国本土に対する感情は複雑で60%以上の人達が
悪感情を持っているというのを何かで読んだ事がある。
それでも領土問題は普通の市民をナショナリストにしてしまう。
香港返還後50年間は一国二体制を変えないというのが中国共産党のコミットであったが
さてどうなんだろう?少しづつ香港の政治体制に影響を及ぼしているのだろうし、
今回の件も活動家グループのスポンサーである香港の実業家は人民軍の幹部という経歴もあるらしい。
返還から15年経ち、あと35年現在の中国共産党の一党独裁体制が続くのだろうか?
共産党という巨大官僚組織の特権階級が13檍の民を非民主的体制で治めるというのが続くか疑問である。
それにしても日中韓による東アジア共同体構想をぶち上げ、普天間基地問題では
「腹案がある」と言った元総理、現在の竹島、尖閣諸島問題をどう思っているのだろう。
それと100名の議員団を率いて訪中し、胡錦濤主席と満面の笑みで握手し得意になっていた
「生活が第一党」の党首、こういう時こそ発言を聞いてみたいものである。
遺憾、遺憾、このブログでは政治向きの事は書かないと決めていたのをつい忘れてしまう。
2009年10月に定年退職し、その1週間後に香港1週間、バリ島3週間の一人旅に出た。
その時に行った所で未だカミさんが行ったことがない所が二つあり、
それが九龍城と赤柱(スタンレー)である。
その九龍城へは旺角からMTRで九龍塘へ行き、そこからミニバスで15分くらいである。
途中バスから見える景観は香港らしい色とりどりの看板もなく、
一戸建て住宅や大学等がある閑静な地域を通って行く。
目的の九龍城砦は「無法地帯」とも「魔の巣窟」とも言われ、
戦後大陸から来た人達が住みついた巨大な集合住宅があった所。
ある面もっとも「雑多、混沌」という香港らしさを象徴していた場所である。
1993年に住民は退去させられ、その集合住宅は取り壊された。
現在その跡地は公園になっており、ちょっとした小部屋があり、写真やビデオで当時の様子が見れる。
唯、ここはある種の香港の恥部なので、資料館というような大々的なものではない。
帰りは旺角までのミニバスがあり、それで戻る。
昼頃だったが朝食が9時半頃で夕食は18時頃にするので昼食は抜こうという事になる。
というのは、昨日ホテルの部屋からカミさんが予約しようと海鮮料理の店
「金山海鮮酒家」へ電話をしたら、話が通ぜずプツンと切られた。
改めて香港在住邦人のお奨めコピーを見たら英語、日本語不可とあった。
普通そこで別な店を探すのだろうと思うが、カミさんはホテルフロントへ中国語での予約を頼みに行く。
そこで言われたのが「あの店は人気があり、予約を受けないので早い時間にいかないと駄目」とのこと。
そこまで言われると余計行きたくなるのが人間の心理、そこで昼食抜きで早めの夕食に、となる。
昼食は抜いてスイーツを、とのカミさんの発案で、「許留山」へ行くことになる。
この店は真っ赤な看板が目印のチェーン店で、歩いていると良く見かける。
ここで定番のスイーツ「マンゴープリン」を食べる。
日本では殆どスイーツの店に入ることはないが、今回は何回も入る。
そういえば昨年カンボジアに行った時には市場でマンゴーが5個で100円位で
買え、それをホテルの部屋でシュムリアップ滞在3日間の間に食べた。
マンゴーは美味しい!
「許留山」を出て、女人街をぶらついた後、ショッピングとフットマッサージに行くというカミさんと別れ
ホテルに戻りプールへ。なにせ暑いので出歩いた後はプールに入り泳ぎたくなる。
そして「アソシエイト」を読み終える。やはりリーガルサスペンスの第一人者グリシャム
だけあり面白かった。この「アソシエイト」も映画化が決定されているとのこと。
3時間経っても戻ってこないカミさんに、変なフットマッサージの店に入り、
拉致でもされたかと心配していたら暫くして買い物袋をぶら下げ戻ってくる。
そこで早速荷物をおきMTRに乗り佐敦駅(ジョーダン)へ。
ネーザンロードを油麻地方向に進み、一本脇に入った道にその店があった。
店の前には水槽があり、そこに蝦蛄や海老が泳いでいる。
並ぶ必要はなかったが、既に店は満員で、幸運にも空いていた最後の一卓に座れた。
ここも香港在住邦人のお奨めの店でレストランというより食堂という感じ。
地元の人達で大賑わいで、味も「地元の人で賑っている店は美味しい」という言葉通りであった。
カミさんの持ってきたコピーのお奨めメニューに沿って、シャコを揚げ、塩、胡椒で味付けしたモノ、
あさり炒め、ニンニクと春雨をのせて蒸したホタテ、そして野菜が足りないということで、
隣のテーブルで食べていたモノをジェスチャーで注文したほうれん草と玉子の入った
スープのようなモノ、それと貝柱の入ったチャーハン、もちろん青島ビールの大瓶付きである。
昼食抜きだったせいか、昨夜より皿の数が多い。〆て540HK$。
食後は腹ごなしを兼ねて歩いてビクトリア湾に面する星光大道(アベニュー・オブ・スターズ)へ。
ここでは20時から「シンフォニー・オブ・ライツ」というビクトリア湾に面した
香港島側と九龍側の44棟のビルからサーチライトの光線が飛び交うショーが15分間行われる。
それを見てホテルに戻る。