一期一会

日々是好日な身辺雑記

川越一番街

2020年06月28日 | 日記
26日(金)は2ヶ月に1回の整髪に川越に行ってきた。40年くらい通っている理髪店は時の鐘の近くにあり、前回はコロナウィルス休業明けで、予約制となっていたが通常営業に戻っていた。ただ、いつもは貸衣装の和服姿の中国人観光客で賑わう蔵造りの一番街も人出は少なかった。
整髪の後は、旧市街をぶらり歩きしながら、お茶をしたり我が町にはない書店の紀伊国屋書店やブックファーストで本探しをしながら、川越在住の山友達との待合せ時間まで過ごした。
今月は自粛明けで、4回目の花金外飲みとなった。活動自粛での巣籠もりは読書などで過ごすので全く苦にならないが、人との付き合いが途絶えるのは、日常生活の楽しみが減る。

(時の鐘)
江戸時代の川越藩主・酒井忠勝により建設されたのが始めで、度々の火災で焼失し、現在の鐘は元禄7年(1694)に鋳造されたものだ。川越一番街はその火災から守る意味で、蔵造りの街並みになった。



(埼玉りそな銀行)
大正7年(1918年)建築の国の登録有形文化財。



(川越商工会議所)
昭和3年(1928年)建築の国の登録有形文化財。



(うなぎ専門店 小川菊)
江戸後期の文化4年(1807年)創業のうなぎ専門店で、現在の店舗は大正初期建築の木造3階建て。



仕事が休みだった山行きの相棒とは居酒屋がオープンする17時に待合せていた。
12月末の夫婦での忘年会以来だったので半年ぶりだった。50年以上の付き合いとなる相棒は、1部上場の通信工事会社に勤め、20代の頃はイランやイラクでの工事にも従事していた。通信技術は進歩しており、現在でも5Gの中継局の仕事などがあり、60歳の定年前に子会社に転籍して、仕事を続けている。海外バックパック旅行がしたくて60歳で働くのを辞めた私とは違う。

古い付き合いで家族連れでキャンプへ行ったり、息子の結婚式にはお祝いを頂いたりした仲なので、当然の流れで初孫のことを聞かれたので、ジジ馬鹿にならない程度に、
息子夫婦がアップする家族アルバムアプリみてねの写真を披露する。





その後も10万円給付話やウィルス話と続き、この日は30度と暑かったので、生ビールの後は夏の飲み物として好きなモヒートを調子良く空けていたが、相棒は一杯の焼酎の水割りをちびりちびりと呑んでいた。

いつものベースとは違うなと思っていたら、話しは一転して病気話となり、相棒は手の痺れがあると言うので、脳梗塞じゃないのと素人診断をしたら、MRF検査をしたとの事だった。結果は何でもないとの診断だったというので、念のために大学病院で再検査をしたらと勧める。

そんな身体の変化に弱気になったのか、(お前はまだ山登りは続けるの?)とのお尋ね。
(槍や穂高のような岩稜ルートは登らないけど、特に悪いとこもないし、体力も落ちた気もしないし、鍛えてもいるので続けるよ)と答える。
そんなことでこれからの山登りは単独行になりそうだ。
山登りは20代の頃からの趣味で、相棒を誘い込むまでは単独行で登っていた。
テニスもそうだが若い頃からの趣味は長続きするものだが、60の手習いで始めた囲碁も今の楽しみの一つだ。
今月から再開された囲碁対局戦は3段の上段者3人に白星という幸先の良いスタートだ。
このリーグ戦が9月まで続く。
ただ一つ申し添えておくと、囲碁は置碁というハンディーを貰っての対戦なので、3段の人に勝ったと言っても、その実力があるわけではない。
 

米国株

2020年06月25日 | 雑記
一時日本株以外に豪ドル建て債券や投資信託などでも運用していたが、現在は100%日本株の個別銘柄で運用している。従って3月第2週から第3週にかけての急落・暴落での評価損も大きく、中でもコロナウィルス騒動でモロに影響を受けた貸会議室大手のTKPを損切りしたので、評価損だけでなく実損も大きかった。Web会議の広がりなどで難しい業態になったと判断して思い切った。

そして3月第3週には初めて評価損が評価益を上回ったが、FRBや日銀の株価下支え策もあり持ち直してきた。先月はSell in Mayで3銘柄を利益確定売りが出来てMRFに待機資金となっているが、現在の上昇相場でも順張りはしないので、様子見にしている。実体経済とはかけ離れての上昇だ。
今の信用買い残増からすると9月頃には一旦下げ相場になると思っているがどうなるか。感染第2波も気になるし。

そんな中でカミさんが3月末で65歳の定年退職となった。結婚以来ずうっと専業主婦で来たが、私が48歳で外資コンピューター会社をリストラになった時に、厚労省の外郭団体で働き始め、その縁で52歳から今の医療機関に勤めてきた。今のと言うのは定年退職後も週3日の契約社員として、コロナウィルス状況下でも働いているのだ。60歳で退職願いを出し、娘と息子からご苦労さま食事会をしてもらい、有給休暇処理で1ヶ月のスペイン旅行に行ってきたが、戻ってきてから慰留されると退職願いを撤回し勤め続けた。あと1年だけと言っているがどうなのか、社会的な繋がりを持っていたいのだろう。

13年間の勤務で退職金が出たので、その運用を考えてほしいと言われたので、ファイナンシャルプランナーとして検討してきた。カミさんの退職金という性格上、日本株の運用資金に組入れるわけにもいかず、リスクのある金融商品で運用するわけにもいかない。
しかし色々検討してもリスクのないものは、コーヒー一杯分くらいの利息しか付かない。

それで外貨建て債券やNASDAQ、S&P、FANGのETF(上場投資信託)などを検討してみた。同じETFでもそれぞれ特徴があるが、アメリカを代表する30社で構成されているNYダウのETFが、過去3年間のトータルリターンで安定していると思った。ただ投資信託は日本株の(さわかみファンド)と(ひふみプラス)を持っていたので、プロが運用する投資信託は貴方任せの運用で張り合いがないのと、平均化した投資は個別銘柄投資よりパフォーマンスが悪いと思っている。
ETFに続いては(米国会社四季報)を買って個別銘柄の検討をしてきた。同じく東洋経済から出版されているが3300円と会社四季報より1000円高い。個別銘柄以外にアメリカのファンドが発行している300本近いETFも載っている。

個別銘柄はアメリカの代表的な企業やIT企業は分かるが、成長が期待される新興企業は殆ど知らない。そんな中で35歳まで勤め、カミさんも勤めていた3Mを改めて検討してみた。
NYダウ30社でもあり、一般的にはポストイットが馴染み深いだろうが、ニューヨーク証券取引所での業種は資本財として定義されている。
色々な指標を見ても、流石にNYダウ30種銘柄でエクセレントカンパニーと言われるだけあってズバ抜けた数字だと思った。
S&P格付ではA +、営業利益率は22%と高収益、株価は今日現在158ドルで、凄いのは62年連続増配という安定性だ。コカ•コーラやジョンソン&ジョンソンという同じNYダウ銘柄より年数が長い。
一株配当が5ドル76セントというのも他の優良会社と比較しても高配当だ。
純利益から配当金をどのくらい支払っているかを%で示す配当性向は、直近の配当で76%である。この配当政策からすると成長性というより、優良安定企業と言うことだろう。株主構成を見ても70%が機関投資家だ。また15%ルールという、業務時間の15%は自分で自由に使って良いという、社内カルチャーからポストイットが生まれと言われ、イノベーションカンパニーとも評価されている。

知らない企業が多いと言っても、(米国会社四季報)を見ているとアメリカ企業の栄枯盛衰が分かり興味深い。今話題のZOOMやテスラ、時価総額ベスト5にはアップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル(アルファベット)、アリババがランクされている。
ジャック・ウェルチの経営で隆盛を誇ったたGEの業績は惨憺たるもので、NYダウからも除外されている。
長年IT業界で働いてきたが、IBMや2度出張でシリコンバレーの本社やデンバーの工場に行ったHPも、超優良会社という輝きは失っている。

検討の中でNYダウのETFは大和アセットの(iFreeNYダウ・インデックス)に絞り、個別銘柄は3Mに絞った。どちらもマネックス証券で売買出来るし、カミさんの退職金という性格上、別枠で比較的安定した運用をという要件に適っている。
MRFに資金を入れ、米国取引口座も開設したので、しばらくiFreeNYダウと3Mの値動きと、為替のレートをウォッチしながらどちらにするか決めようと思っている。

「モスクワの伯爵」/ エイモア・トールズ

2020年06月19日 | 雑記
先週13日(土)から読み始めた「モスクワの伯爵」を昨日読み終えた。読書アプリ(読書メーター)で読んだ本を振り返ってみると、この1年間で読んだ本の中で一番面白かった。その面白さはミステリーやサスペンスではないので、(ミレニアム)のような面白さではないが、心に残るという点ではカズオ・イシグロの(日の名残り)のような読後感だ。

ロシア革命により長きにわたった帝政時代が終わり、レーニンのポリシェヴィキが主導権を握り、後に共産党となり階級闘争の中から1922年にソヴィエト社会主義共和国連邦が成立する。この時期にロシアの貴族は階級闘争の末に、亡命、流刑、投獄、銃殺刑などの運命をたどる。物語は主人公アレクサンドル・イリイチ・ロストフ伯爵が裁判にかけられ、銃殺刑は逃れるが、住んでいたホテルのスイートルームから屋根裏部屋へ移され、生涯軟禁の判決を受けるところから始まる。この軟禁状態は32年間続き、1954年にそこから脱出するまでの半生が描かれている。スターリン時代の話で、この物語を構成する重要な逸話として最後にフルシチョフが出てくる。

こう書くと暗くて艱難辛苦なストーリーを連想されると思うが、そんな状況下における生き方の示唆に富んだ楽しい物語になっている。その楽しさの核になっているのがロストフ伯爵のめげない、諦めない人物像と、貴族として培われた優雅さと知性だ。軟禁状態におかれるモスクワのメトロポール・ホテルは、パリのリッツ、ニューヨークのプラザと並び称される現存するホテルで、そこを舞台に、伯爵を取り巻くユニークな登場人物との多様なエピソードの物語になっている。軟禁と言いながらホテル内では自由に動けるので、レストランでの食事やバーでブランデーを飲んだり、理髪店での整髪という日常が料理長、レストランのマネージャーやバーテンダーなどとの交流の中で描かれている。
勿論スターリン時代の軟禁生活なので、楽しいだけではなく暗いエピソードもあるが、それがこの物語を読み応えのある文芸書にしている。

ロストフ伯爵の32歳から64歳までのメトロポール・ホテルでの半生の物語になっているが、冒頭の裁判で裁判官から職業はと尋ねられ、(紳士は職業は持ちません)と答え、どのように時間を過ごしている?との尋ねには(食事、議論。読書や考察。当たり前のよしなしごとです)と答える。徒然草を想い浮かばせるような場面だ。
ロシア革命ではこのような貴族の生活が有閑階級として糾弾されるのだが、そんな時間にゆとりのある生活がロストフ伯爵を知識豊富な教養人としたのだろう。

メトロポール・ホテルでロストフ伯爵に関わる登場人物がユニークな人物像として描かれており、特にホテルに長期滞在している少女ニーナと、その娘ソフィアとの関わりが物語の核になっているが、ネタバレになるのでこれ以上は書かない。
最後の一行まで結末が分からないという読み応えのある本だった。

著者エイモア・トールズはスタンフォード大学で英語学の修士号を取得した後、20年以上投資家として働いたのち、現在はマンハッタンに住み専業作家となっている。
もしコロナウィルスの第2波が来てステイホームになったら、この本を買ってじっくりまた読んでみたい。3600円という価格は別にして蔵書にしておきたい本だ。
(ワイルド•スワン)や(日の名残り)のような位置付けの良書だ。

梅雨入り

2020年06月13日 | 日記
関東地方も梅雨入りとなり、今日は一日中雨降りで、先週3ヶ月振りで再開した囲碁対局も休み、家にこもって「モスクワの伯爵」を読みふけっていた。
ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに1年以上にわたって掲載され、ワシントン・ポストやシカゴ・トリビューンなどで年間ベストブックに選ばれ、全米で140万部を突破して、日本では昨年早川書房から出版された小説だ。
まだ1/4ほどしか読み進めてないが、久方ぶりにのめり込める文芸書だ。

昨日は越ヶ谷で半年ぶりとなる同じ歳のメンバー3人での飲み会があった。
昨年12/20、21と一泊での温泉旅行以来で、2ヶ月に1回のペースだった飲み会が、自粛ムードの中で半年のご無沙汰となった。これで3週連続での花金(死語か?)の飲み会だった。
先週は新宿での飲み会だったが、ちょうど歌舞伎町のホストクラブでのパーティーで、感染者が10人近く出たという事で、小池知事が(新宿で・・、夜の街で・・)と記者会見で語った間が悪い日だった。歌舞伎町でもなく、西新宿の居酒屋だったが、そんなムードのせいかウィルス感染対策のアルコール消毒液、6人席の3人での利用、隣の席の間はビニールシートが張られているという万全な?対策ぶりだった。

昨日の越ヶ谷のお店は何回か行っている地元の居酒屋だが、緊急事態宣言下でも営業を続けていたらしく、特にウィルス感染対策もしていなかった。17時に入ったので5人席が空いており誕生日席があったので、自主対応での三角形座席配置となった。

半年ぶりの飲み会は自粛期間中の過ごし方や、読んだ本の話など、いつもながら話が途切れることもなく、また店の女性がグラスが空くとすかさず(お代わりは)と聞いてくるので、ついつい飲み過ぎてしまった。おススメ上手というか、もう少し放っておいてくれても良いのにと思うくらいだ。この店には19:30までいて、2軒目はいつものBARでウィスキーを2杯ずつ飲み、次回はSさんの貸別荘クライトガルテン八ッ場へ、7月か8月に行くことを確認して21:00にお開きとなった。




今週は特別定額給付金10万円が市からの葉書での通知が届き振り込まれた。
元々当初案の減収世帯に限った30万円支給が理に適っていると思っていたので、一律10万円支給は天下の愚策だと思った。緊急事態宣言で特に経済的なダメージを受けたわけでもなく(株の損切りは自己責任)、逆に活動自粛で小使いも使わないので、へそくり残高は増えるだけだ。
そうかと言って、辞退もしなかったので、せいぜい休業要請で1番ダメージを受けた飲食業で使わないといけない。普通より1,2杯多く、ツマミも1,2品多くして。

旅行で使うのが一番なのだが、熊野古道、能登・永平寺などへの一人旅を検討しているが、カミさんの反対が強い。旅行と言えば政府が1.3兆円の予算を計上した(GO TOトラベル)。国が宿泊費を援助するというがこれも天下の愚策で、とてつもない財政赤字を抱えた国がそこまでする必要があるのか。抗体検査で自分の身体状況を確認できれば、自然と人は動き出す。
一民間企業であるソフトバンクが、4万人の社員への抗体検査を実施できたのだから、国が出来ないわけがない。

これからの若い世代へのツケという形で支給された10万円なので、これ以上ツケを廻さないようにしなければならない。増え続ける財政赤字は医療費負担が一因でもあるので、積極的な運動などで健康を維持し、極力医療費は使わないようにしたいものだ。

「プログレッシブ キャピタリズム」/ジョセフ・スティグリッツ

2020年06月10日 | 雑記
いつの頃からか、アメリカ型の資本主義社会と言われるものが、ヨーロッパや日本とは違うものに感じ、それが現在のアメリカの格差社会を生んでいるのだろうと思っていた。
新型コロナウィルスでフードバンクに食料を求める人々の映像を見て、あのアメリカで!と思った。
金融資本主義や株主資本主義とも言われるアメリカ型資本主義の問題点を、世界の代表的な経済学者が論じた(欲望の資本主義)と題した番組が、2018年から正月三が日に毎年放送されていた。そのスピンオフ番組がジョセフ・スティグリッツとジャック・アタリという米仏を代表する経済学者で、4月にNHK BSで放送された。

2月に図書館に予約しておいたそのスティグリッツの(プログレッシブ キャピタリズム)が図書館の再開で手元に届いた。その他に(レオナルド・ダ・ヴィンチ)、(モスクワの伯爵)(教養としてのコンピューターサイエンス講義)を同時に受け取ったが、これを2週間で読むのは大変だが、(コンピュータサイエンス講義)は大部分が解っている事だったので、部分読みをしたら2時間ほどで読めた。35年前のコンピュータはオペレーティングシステム、ネットワーク、データベース、3D CADなどのアプリも全て自社製品だったので、全て勉強する必要があった。





進歩的資本主義と訳するのだろう(プログレッシブ キャピタリズム)の著者ジョセフ・スティグリッツはコロンビア大学教授のノーベル経済学者で、クリントン政権で経済諮問委員会委員長、世界銀行の副総裁と、自ら提唱する経済政策を遂行する立場にいた実践学者だ。
350ページのこの本は第1部が迷走する資本主義として、成長の鈍化や格差の拡大として、人種・民族・性における格差、医療における格差、資産の格差、チャンスの格差を上げている。またGAFAなどの市場支配力の問題が提起されている。第2部では政治と経済を再建するためにとして、不公平な選挙制度の改革などを上げている。ゲリマンダーと言われる選挙区割りの問題で、アル・ゴアやヒラリー・クリントンのように得票数で上回っても、ブッシュやトランプに負けたという、一票の重みの違いの不公平の是正などを提起している。
そして最高裁判事の選定経緯などにも触れられている。

差別解消の取り組みとして、「アメリカ社会をむしばむガンと言えるのが、人種・民族・性による差別である。最近の警察による暴行事件や大量収監などが示すように、こうした差別はいまだに根強く蔓延している」としているが、この本は昨年出版されたものだ。
そして長年経済格差に取組んできた学者らしく「所得階層の最下層の家庭に生まれた人、特にマイノリティに属する人にとって、アメリカンドリームはもはや神話でしかない。人種・民族・性による差別は、経済的格差の拡大、機会の喪失、経済的・社会的分断をもたらす重要な要因となっている」としている。この本を読んでいてマーキングしたい部分が何ヶ所もあったが、図書館の本ではそうもいかない。

当然この本ではトランプについてもページを割いているが、ここで紹介するまでもないだろう。4/17に放送されたNHK BS(欲望の資本主義2020スピンオフ スティグリッツ)では、トランプの減税政策や保護主義政策について(よくここまで悪い政策が作れるものだと思った)と一刀両断だった。まぁトランプは政策以前の問題として、教会の前で聖書を掲げて写真を撮るより、聖書を開いて博愛・平等というものを学ぶべきだろう。

(プログレッシブキャピタリズム)ではアメリカ型資本主義の問題が語られているが、先週土曜日にはNHK BSの映像の世紀で「グレートファミリー 巨大財閥の100年」というドキュメンタリーの放送があり、そこで資本家の元祖とも言うべき、石油王ジョン・ロックフェラーがその苛烈な事業展開から、悪魔の男と称される要因が描かれている。その晩年の病床のロックフェラーを見舞った自動車王ヘンリー・フォードに(天国で会おう)と言ったら、(天国に行けたらね)と返されたエピソードが描かれている。資本家という人のある一面なのだろう。