私の父親は糖尿病を患っていましたので健康管理には大変気を使っていましたが、20年位前に75歳で亡くなりました。糖尿病を患っていたために春夏秋冬欠かさず健康検査を受けていました。
あるときの定期検査で肺癌である事が分かり急遽入院治療に当たりました。
その際、医師に対して父本人も家族も一切の延命治療はしないことを要望しました。ただし、痛み止めの治療に関してはどんな処置(麻薬の投与も含む)をしてもかまわないことも要望し、病院宛に書面で承諾書を書きました。
その後父は肺炎を併発し、それが直接的原因で死亡しました。
私は20年前には私達家族が医師や病院に対して要望したことが尊厳死(積極的安楽死)と呼ぶのだことは知りませんでした。ただ本人や家族の気持ちを素直に医師に伝えただけでした。
日本では日本尊厳死協会が消極的安楽死を「尊厳死」と言い、尊厳死の宣言書を普及している関係もあって、尊厳死と言えば消極的安楽死という意味でマスコミも使っています。
しかし、アメリカでは消極的安楽死は「自然死」といい、各州に「安楽死法」ができて認めています。アメリカでは「尊厳死」という言葉は「積極的安楽死」または「医師による自殺幇助」という意味内容で使っています。
参考
>>「尊厳死の意思表示カード 住民主導で発行へ」『長野日報』2005/01/19
【尊厳死の宣言書】 生きている本人による生きた遺言書を意味する。同会では▽不治かつ死期が近いと診断された時、自分の意思で延命処置をやめる▽その際、苦痛を和らげる最大限の処置を望む▽植物状態に陥り、意識回復の見込みがないと二人以上の医師が診断した時は、家族の同意を条件に生命維持装置を止める-の三点を掲げ、人間が尊厳を保って死を迎えることを目的としている。」
<<
尊厳死の法制化反対を唱える人たちもいます。
この方たちの主張も理解できないわけではありませんが、私は尊厳死とは厳しい原則(本人の宣言・家族の宣言・複数の医師の診断など)をもって法制化してこれに係わった医師や家族が処罰の対象にならないように願っています。
今年米寿を迎える母も延命治療は拒否しています。家族も承諾しています。
母が元気なうちに尊厳死宣言書を書いておいてもらおうと思っています。
参考
[日本尊厳死協会]
>>「尊厳死宣言の例
私は死に際して、自然に逆らわず、安らかな死に方を自分自身で選び人間らしく死ぬことを主張致します。 私の病が治る見込みがなく、死期が迫っている場合には、ただ延命の目的だけの延命措置は一切行わないで下さい。 また、苦痛を和らげるための治療は、最大限実施して下さい。このことで、死期が早まっても構いません。
私が植物状態に移行した場合は、生命維持装置を取り外して下さい。
この宣言に従って実施された行為の責任はすべて私自身にあります。
この宣言書は、私の精神が健全な状態にあるときに自署し、署名捺印したものであることを証します。
○○○○年○月○日
住所 東京都00区00町0丁目00番地00号
氏名 00 00 印
昭和00年0月00日生」
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家族もこの例に倣って宣言書を書いておく必要がある。
あるときの定期検査で肺癌である事が分かり急遽入院治療に当たりました。
その際、医師に対して父本人も家族も一切の延命治療はしないことを要望しました。ただし、痛み止めの治療に関してはどんな処置(麻薬の投与も含む)をしてもかまわないことも要望し、病院宛に書面で承諾書を書きました。
その後父は肺炎を併発し、それが直接的原因で死亡しました。
私は20年前には私達家族が医師や病院に対して要望したことが尊厳死(積極的安楽死)と呼ぶのだことは知りませんでした。ただ本人や家族の気持ちを素直に医師に伝えただけでした。
日本では日本尊厳死協会が消極的安楽死を「尊厳死」と言い、尊厳死の宣言書を普及している関係もあって、尊厳死と言えば消極的安楽死という意味でマスコミも使っています。
しかし、アメリカでは消極的安楽死は「自然死」といい、各州に「安楽死法」ができて認めています。アメリカでは「尊厳死」という言葉は「積極的安楽死」または「医師による自殺幇助」という意味内容で使っています。
参考
>>「尊厳死の意思表示カード 住民主導で発行へ」『長野日報』2005/01/19
【尊厳死の宣言書】 生きている本人による生きた遺言書を意味する。同会では▽不治かつ死期が近いと診断された時、自分の意思で延命処置をやめる▽その際、苦痛を和らげる最大限の処置を望む▽植物状態に陥り、意識回復の見込みがないと二人以上の医師が診断した時は、家族の同意を条件に生命維持装置を止める-の三点を掲げ、人間が尊厳を保って死を迎えることを目的としている。」
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尊厳死の法制化反対を唱える人たちもいます。
この方たちの主張も理解できないわけではありませんが、私は尊厳死とは厳しい原則(本人の宣言・家族の宣言・複数の医師の診断など)をもって法制化してこれに係わった医師や家族が処罰の対象にならないように願っています。
今年米寿を迎える母も延命治療は拒否しています。家族も承諾しています。
母が元気なうちに尊厳死宣言書を書いておいてもらおうと思っています。
参考
[日本尊厳死協会]
>>「尊厳死宣言の例
私は死に際して、自然に逆らわず、安らかな死に方を自分自身で選び人間らしく死ぬことを主張致します。 私の病が治る見込みがなく、死期が迫っている場合には、ただ延命の目的だけの延命措置は一切行わないで下さい。 また、苦痛を和らげるための治療は、最大限実施して下さい。このことで、死期が早まっても構いません。
私が植物状態に移行した場合は、生命維持装置を取り外して下さい。
この宣言に従って実施された行為の責任はすべて私自身にあります。
この宣言書は、私の精神が健全な状態にあるときに自署し、署名捺印したものであることを証します。
○○○○年○月○日
住所 東京都00区00町0丁目00番地00号
氏名 00 00 印
昭和00年0月00日生」
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家族もこの例に倣って宣言書を書いておく必要がある。
私の父は入院すら拒否しましたが、この問題は今後の重要な課題です。もっと議論があってよいと思います。
何事も新しく法的整備を進めるときには反対意見があります。これを黙殺する事は民主主義に反するからいけませんが、あまり大げさに考えすぎてもダメだと思います。