もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

WOWOW鑑賞のお芝居Part2

2012-11-08 16:01:44 | お芝居
先週の土日は、秋の花粉なのか風邪なのか、、、体調があまりよくなかったため、ひたすら録画していたものを見てました。
みんな出払ってて一人だったしね~

WOWOWで撮りだめた芝居・・・3本見ましたよ~どれもなかなか面白かった。
とりあえず、簡単な感想を。



ヨーロッパ企画「サーフィンUSB」

最近、よく評判を聞く、ヨーロッパ企画。京都の劇団なんですよね。
よく聞くんで一度見てみたいな~と思ってたら、年末に本多劇場で公演があるので、チケットをゲット!!
なので、予習(笑い)にと、昨年の公演を見てみました。

なかなか、面白いというか、ある意味シュールですね。
この芝居は好き嫌いが分かれそうだなって思いました。緩めのテイストなんだけど、でもちょっと風刺というかスパイスが効いてますよね。


水位があがって街が水没してしまい、ビルの屋上から海に飛び込むサーファたち。そこに自殺しに来た女が加わり・・・
サーフィンの話でどう転がっていくのかと思ったら、そこにゲームの営業マンがあわわれ、彼らがサーフィンする様子をデータ化して、他の人が
疑似体験できるようなゲームを作るから、サーフィンしてくれという。そこで渡すのが板にUSBがついたサーフィンUSB。
最初は嫌がっていた彼らだが、それを使ってサーフィンするようになり、自分のデータのダウンロード数を気にするようになっていく・・・

ダウンロード数を競うあまりに、もっと過激なことをってエスカレートしていく様は、テレビ番組の作り方とか、いろいろ現代の様子を
風刺しているようで、とても興味深かったです。

とはいうものの、これらがゆるーい会話から成り立っている芝居なので、見る方も、ゆるーい感じで見れるのは面白い。
特に有名な役者さんが客演しているわけでもないので、この雰囲気がなりたっているんだな~って。

ことしの12月の公演を見るのが楽しみです。

そうそう、WOWOWでは本広さんとの対談があったけど、「サマータイムマシンブルース」「曲がれ!スプーン!」という映画はヨーロッパ企画の作品だそうで。
名前だけは聞いたことあったから、、、この映画、今度借りてきてみようと思いました。





「8人の女たち」

これは、すごく見に行きたかったんだけど、日程が合わず断念した芝居で、WOWOWで見れてうれしかったです。
出演者は女性だけの8人。
浅野温子さん、荻野目慶子さん、加賀まりこさん、大地真央さん、戸田恵子さん、マイコさん、牧瀬里穂さん、南沢奈央さん(五十音順)
フランスの戯曲で映画化もされているし、日本でも以前に上演されていて、有名なものらしいです。

雪で閉ざされた豪邸で起きた密室殺人事件がベースなんだけど、
誰が犯人かわからず、登場人物みんなが怪しいし、さらにみんな秘密を抱えているわけで。
秘密がひとつひとつ暴露されていく経過もテンポよく、2時間以上の芝居を真剣に見入ってしまいました。
あ~劇場で見たかったな。
芸達者な役者さんたちばかりだし、とても迫力あっただろうなって思いました。

南沢奈央さん、一番若いんだけど、このそうそうたるキャストの中に入っても負けてなかったですね。今「高校入試」に出てるけど
今後が楽しみかもしれないです。

場も豪邸の居間の1つだけ。登場人物は、殺された主人の妻、娘二人、妻の母親と妹、それから殺された主人の妹、メイドが二人。
お互いに詮索し、疑いあうんだけど、秘密な関係が複雑にあって、面白いです。

結局、この主人っていうのが、またとんでもないやつで。8人の女たちの裏切りや本音やいがみ合いを全部知ったうえで自殺してしまうんだよね。
でも同情の余地なし。妻を裏切って、妻の妹やメイドに手をだし、妻の連れ子(血のつながりはなし)も妊娠させ、さらに事業にも失敗し・・・妻の母の証券を奪おうとし・・・小っちゃい奴だ!!

こんな主人だから金持ちの家とはいっても、陰でどうなっているかわからないような家なんだろう。

キャストがホントにうまいし、役にぴったりはまっているから、ホントに面白い芝居だった。





NODA・MAP番外編「表に出ろいっ!」

これも見に行きたかったけど行けなかった芝居。野田さんと中村勘三郎さんですからね。面白いこと間違いなしですよね。
小さな劇場で上演したみたいですが、ある意味今年の「BEE」と近いのかもしれないですね。

キャストは野田さんと勘三郎さん、そして太田緑ロランスさん(Wキャストでしたが、WOWOWでは彼女の日でした)の3人だけ。
勘三郎さん演じる父と、野田さん演じる母、そして娘。この3人が「留守番を押し付けあう」という芝居です。

今夜出かける用事が各自あるんだけど、飼い犬の面倒をみないといけないから、誰かが留守番をしなくてはいけない。
でもみんな自分の用事は重要だからと、言い合いをするという状況。

・・・あ~なんかちょっと状況は違うけど、自分のことを思い出した。
留守番ではないけど、子供が熱を出したときとか、どっちが休むかでダンナとよく、こういうシチュエーションあったな。
会議があるから休めない。出張だから休めないって、主張しあったな~(遠い目)


さてさて、この家族は、どんな重要な要件かと思ったら、だんだんぼろが出始め
実は父は、ディスティニーランドのパレードを見たいためだし、母は、ジャパニーズのコンサート、そして娘はハンバーガーショップの限定のおまけがほしいからということだとわかってくる。

そういう秘密が明らかになるにつれ、この家族は、二人が結託して2対1の状況を作りだし、一人を留守番させようと試み、状況がかわると、
また組み合わせが変わる2対1になりと、めまぐるしく変わっていくのが面白い。こういうことって、どの家族でもあるよな~って思わせるところがすごい。
普通の家族の日常をデフォルメした形だから、見ていて引き込まれていくんだよね~

野田さんの芝居だから、言葉のシャワーもすごくて。。。勘三郎さんとか汗かきながらの大熱演。


そして。。。この3人が犬用の鎖で相手の足をつないで、お互いが外出できないようにしてしまったことから、、、、
3人ともどこにも動けなくなる。

そんな中、娘が、書道教室にかよっていて、その先生の言う、「今夜9時に世界が終わる」という話をし出す。
ここでNODA・MAPの「ザ・キャラクター」の書道教室とつながってくるんですね。
「ザ・キャラクター」は見てます。この娘は、あの教室に通ってた若者の一人なんですね

3人はこのままどうなってしまうのか、娘は、書道教室の先生からもらったという「生まれ変わる」薬を飲もうとする。当然父も母もそれを止めようとするのだが、結局父と娘と言い争いになり、娘は飲んでしまう。
救急車を呼ぼうとするが、外とつながる手段である携帯や家の電話は破壊されていて、このまま助けを呼ぶこともできない。

3人がどうすることもできず弱っていく・・・のだが、最後に戸をあけたのが泥棒で、「助けてくれるなら泥棒でも構わない」というセリフが痛々しい。

前半のドタバタに近い形の芝居から、後半はぐっと考えさせられる芝居になる。
どちらも野田さんらしい芝居。メリハリが聞いてて、とても面白かった。

NODA・MAPは難しいけど、番外編だと短くテーマもわかりやすいので、私はぐっと楽しめる気がしました。

で、WOWOWでその難しかった「ザ・キャラクター」や「南へ」も録画してあるので、
また時間があるときに、ゆっくりと見ようと思いました
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