2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」 赤坂ACTシアター 2021.09.26 13:00~ &10.06 16:30~
いのうえ歌舞伎だ!!もう楽しみ~ということで、チケット何とかゲット。
っていうか、主演が中村倫也くんっていうだけで、争奪戦すごいんですけど。
で、舞台が平安時代の陰陽師なんて、最高ではないですか・・・
橋本じゅんさんや古田新太さんは不在ですが、基本新感線のメンバーは出演ということで、楽しみしかないです。
赤坂ACTの新感線も久しぶりだな~
ということで、とりあえずの公式よりあらすじ
「ときは平安時代の中頃。貴族たちが雅な宮廷生活を送る京の都。
そこで宮廷陰陽師として仕える(あべのせいめい/中村倫也)。人並み外れた陰陽道の才能ゆえに「人と狐の間に生まれた」と噂され、“狐晴明”と呼ばれている。
ある夜、九つの尾を持つ凶星が流れるのを見た彼は急いで参内する。それは唐の滅亡以降、大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。
しかし、宮廷からうとましく思われている彼は退けられ、九尾の妖狐退治は大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂利風(かものとしかぜ/向井 理)に命じられる。
だが、すでに九尾の妖狐は利風を倒し、その身体を乗っ取り内裏に侵入していた。
それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒さんと動き出す。 しかし妖狐も利風の記憶や術を利用して、晴明の息の根を止めようとする。 晴明には大陸から妖狐を追ってきた狐霊のタオ(吉岡里帆)たちが加勢。 だが、タオとの因縁を逆手に取った妖狐の策略に翻弄されてしまう。 混沌とする戦いは逆転、また逆転の連続に……!
狩られるのは妖狐か、それとも晴明か。
術と頭脳、そして陰陽師の誇りを懸けた死闘が今、幕を開ける――!」
いや~面白かったです。
そして「モフモフ」・・・私、キーホルダー買っちゃいました。可愛いんだもん。
ほとんど直人がらみの芝居以外では、グッズ買わないのにさ。
で、カバンにつけてます。
話の内容は。。。もう大阪のおせんべい投げ(エアだったとのこと)終わったので、ネタバレも何もないよね。
舞台は平安時代の京都。陰陽師が活躍。安倍晴明は大陸から九尾の狐が来たと思い、それを帝に伝えようとするが、帝の母の元方院に阻まれる。元方院は、晴明の身分が低いことや、人と狐の間に生まれたという噂により、晴明をきらっていた。
元方院は、大陸への留学から戻ってきた、宗家の跡取りの陰陽師、賀茂利風を頼ることにする。
晴明と利風は旧友でライバルであり、利風が大陸に留学するときに送り出した仲だった。
晴明は利風の様子から、九尾の狐の乗っ取られていることに気づく。
九尾の狐は大陸の民族を滅ぼして、一大勢力となり、日本を乗っ取るためにやってきた。その九尾の狐を一族の敵として、大陸から渡ってきた「狐霊」のタオとランの兄弟。彼らは朝廷に潜り込むが、そこで逆に九尾の狐(利風)に捕まる。そこに現れたのは、妖かしたちと謎の陰陽師の道満。タオを救い、逃げることに成功するが、ランとはバラバラになってしまう。タオは、野武士の統領、悪兵太たちと出会い、一緒に晴明に会いに行く。
晴明の隠れ家にタオがやってきて出会えたが、そこに朝廷からの追手がやってきて、結局晴明とタオはつかまり、朝廷に連れていかれる。
九尾の狐(利風)はタオを使ってランをおびき出し、ランを味方につける。そして元方院の前で申し開きをする晴明を悪ものにし、晴明を追放する。
ここで1幕終了
晴明とタオたちは、都を逃れ、九尾の狐(利風)を倒す方法を画策していた。
九尾の狐(利風)は新しい銅銭を作ることを始めていた。銅山を掘り当てて、新しい銅銭を作り、市中に出回らせ、さらに税金として回収する。
晴明とタオは道満に力を貸してほしいと頼む。最初は断る道満だったが、モフモフが大好きな道満は、タオのしっぽのモフモフ、さらには巨大なモフモフに落ちて。。。力を貸すことに。道満への頼みは、山の民を紹介してほしいということだった。
都では税金に苦しめられている民を救おうと、悪兵太たちが暴れて、捕まり、銅山送りになってしまう。
銅山の作業が気に入った悪兵太たちは、楽し気に働いているが、そこに晴明もやってきて、新しい銅山に移って銅を掘ってくれと。
さて、九尾の狐(利風)は銅銭に人の邪気を集めて、自分が復活しようとしていた。そしてその時がきたと。
銅銭が朝廷に運ばれ、力を得ようとしたが、実はこの銅銭は晴明たちが作ったものだった。
九尾の狐(利風)は力をつけるどころか、力を奪われ、本性を現してしまう。
晴明たちと九尾の狐の戦いが始まる。道満たちも一緒に戦う。もちろんタオも。
タオは九尾の狐に刺され捕まり、さらにランも九尾の狐に裏切られ捕まってしまう。
晴明はなんとか、九尾の狐にとどめを刺すが、タオとランも一緒に封印されてしまった。
タオとランを助けたい晴明は、秘儀を行おうとするが、元方院が許してくれない。。。が師師がとりなしてくれて
何とか術をしかけ、タオとランが戻ってくる。。。が、晴明を襲ってくる。
よみがえった九尾に操られていたのだった。
晴明は九尾が作った銅銭で作った刀を使って、九尾とタオ・ランの間を断ち切る。
そして、最後は1対1の戦いに。
利風は体を乗っ取られながらも、少しは力を残しておいた。その結果、戦い方に利風のやり方が出ていたのだ。
そこを利用し、利風の力も借りながら、九尾を倒すことに成功した晴明。
だが・・・晴明は九尾にすべての感情を奪い取られていたのだった。
晴明はそれでも仲間とともに生きていくことを決める
そして、空に流れ星を見つけ。。。涙が流れていることに気づき「泣いていたのか・・・」とつぶやいて、幕。
やっぱり、いのうえ歌舞伎は新感線らしくて好きです。
最後の戦いのとき、一瞬だけ意識が戻った利風に「これで満足か?」と聞き、笑顔を浮かべながら
とどめをさす晴明。
この利風と晴明の本当の友情にホロっときました。このお芝居がすごく二人ともよかったんです。
ただ、ハッピーエンドとはいかず。。。
勝った晴明も、感情を奪われてしまい。。。
それでも都で仲間と生きていくという清明が好きだな~
そして最後の「泣いていたのか」というセリフに心を打たれました。倫也くん、うまいです。
展開が早くて、なかなか先が読めず。。あっという間の3時間でした。(新感線では短い)
でも、そのわりに、あれこれ最後に回収してくれたところはお見事。
晴明が悪兵太に「命を大切に」って言ったこととかね。
晴明が「僕と利風の知恵比べ」といったのも・・・そう。
晴明は、九尾の狐の中に残っていた(利風が最後に残した)利風の頭脳と戦っていたからなんですよね。
この芝居のキモは、ワタシ的にはやっぱり道満さん。。千葉さんがかわいいんだよね~
晴明の戦いが終わったあと、あつ森の世界で(笑い)、妖かしや、モフモフのタオやランと、
仲良く生きていく姿が目に浮かぶ。道満さん大好きです。
キャストの感想
主演、安倍晴明の中村倫也くん
思ったより、若い感じの声で、最初ちょっとびっくりしたけど、
さすがの演技力でした。
やっぱり倫也くんは舞台が一番映えるな~声がいいから特にね。
それと殺陣もうまい。そしてきれいな殺陣なんだよね~
なんというか、あの衣装だと大変だとは思うんだけど、それを感じさせない、
舞のような美しい殺陣。
で、やっぱりラストの「泣いていたのか・・・」につきる。この表現がすごいんだよね。震えました。
あ~歌も聞きたかったな。そういえば。ダンスはしてたけどさ。
またぜひぜひ新感線で見たいです。髑髏城でもいいんだけどな(もうやらないか!)
利風の向井理くん
正直、風髑髏がね。。。出来が悪いというか、特に殺陣がひどかったから、
え?また新感線?と思ったけど、
今回はそこまでの殺陣もなく。。。というか。最後はあの衣装だからそんな動かなくてもよいし。
無難にこなしていたのでは?
九十九尾で復活するときのあの衣装というか・・・誰かがツイッターで書いてたの見かけたけどさ。
ホントに紅白の小林幸子みたいだった・・・圧倒されたよね。向井くんの美しく小さいお顔が映えてたし。
タオの吉岡里帆ちゃん
かわいい~狐はやっぱりあってる(笑い)うどんが似合う。
殺陣もがんばってたし。。。モフモフもお耳もよかったよ。
実は九尾と付き合ってたって?
殺陣も結構上手。なかなか動けるでないか?という・・・
ランの早乙女友貴くん
殺陣は流れるような殺陣で、さすが。
そしてそのまんまの弟キャラ全開。
お姉ちゃんと九尾の狐が付き合ってた?うそだ~ってな感じが、いいんだよね。かわいいっす。
道満の千葉哲也さん
もう。。。この芝居の一番のお気に入りの役です。
なんですか、このカワイイおじさんは。。。。モフモフが好きだって?
妖かしを束ねている、すごい人なのに。。。
千葉さんってすごい色気あるし、貫禄あるから、いるだけでいいんですよね。
で、声としゃべり方がまたこの役にぴったり。
渦雅の浅利陽介さん
検非違使役で、まじめで普通の人間。この芝居で一番普通の人かも。
でも、いつでも全力でがんばる渦雅。浅利さんに合っててよかった
悪兵太の竜星涼さん
最初誰?って感じでしたね。びっくりしちゃった
「修羅天魔」からのふり幅すごし。
でも、これはいい役だよね~ちょっと兵庫みたいな役で。
声が意外とハスキーでかっこよかったよ。鉱山でのロックンロールよかったし。
このときは、コロナを憎んだよ。声出したかったな~
元方院の高田聖子さん
こういう役は、聖子さん以外にはできません!!貫禄がありすぎる。
途中の相撲取りの聖子さんもよかったけどさ。
最後は晴明を認めるってのもなんかホッとしました。
近頼の粟根まことさん
いい人と見せかけて裏切ったけど、また味方になるというか。。。相変わらず日和見ブレブレの役
こういう役は粟根さんの真骨頂ですよね。
師師の右近健一さん
右近さん大活躍です。そっかみかんの香りね。
こんなにいい人にキャラ変貌する右近さんも珍しいかも。
一幕の右近さんは、もう右近さん全開!!笑っちゃうくらい楽しかった
その他の劇団員の皆様も、妖かしとかいろいろと、適材適所で(笑い)
インディさんの貧乏ガニだっけ。。。なんてピッタリなの?
油ましましの逆木さんも・・・笑っちゃうよね。
あ~これも髑髏城みたいにシリーズ化してくれないかなあ
晴明と利風をいろんなキャストで見たいです。
小栗旬と生田斗真とかさ、考えたら楽しそうです。
久しぶりのフル新感線楽しかった・・・
来年も福士蒼汰くんの演目でスタート。去年できなかったののリベンジでね
チケットを確保しないと・・・・