『デフレの正体』(藻谷浩介著、角川oneテーマ21)を読む。
第4講(章)までは、じゃっかん読みにくかったが、第5講で、現在、大都市でも地方でも同時に起こっている少子高齢化の状況、第6講で過去半世紀、すなわち戦後から、今後半世紀の日本の人口動向を示すあたりから興味深く読めた。
人口ピラミッドグラフを10年ずつズラしながら、「人口の波」を見てみると、日本の経済動向が一目瞭然。
生産年齢人口(現役世代の人口)は縮小し、消費が伸びない。一方、1400兆円もの個人資産を保有する高齢者層は、将来に不安を感じ消費しない。加えて、現在の年金制度や医療保険制度では、高齢者にさらにお金が流れ込み、かつ使わないで済むようになっている。これらの社会保障制度は、半世紀以上前、多数の現役世代が、少数の社会的弱者である高齢者を支えるために設計されたものである。それが今日までほぼ同じフレームで継続していることに無理がある。
こういった生産年齢人口減少に伴う内需縮小への対策として、経済成長率アップ、生産性アップ、公共工事、インフレ誘導、技術開発が挙げられがちだが、それらは実効性に欠ける、と述べる。
代わりに
・生産年齢人口が減るペースを少しでも弱める
・生産年齢人口に該当する世代の個人所得の総額を維持し増やす
・個人消費の総額を維持し増やす
という三つの目標を挙げ、そのための具体策も示している。
非常によく書けている。筆者自身、「読んだ方がいいと、誰にでも薦められる本は、そうそうないが、本書は読んだ方がいいと、心から薦められる」と言っているが、それだけの自信作だということが納得できる。
第4講(章)までは、じゃっかん読みにくかったが、第5講で、現在、大都市でも地方でも同時に起こっている少子高齢化の状況、第6講で過去半世紀、すなわち戦後から、今後半世紀の日本の人口動向を示すあたりから興味深く読めた。
人口ピラミッドグラフを10年ずつズラしながら、「人口の波」を見てみると、日本の経済動向が一目瞭然。
生産年齢人口(現役世代の人口)は縮小し、消費が伸びない。一方、1400兆円もの個人資産を保有する高齢者層は、将来に不安を感じ消費しない。加えて、現在の年金制度や医療保険制度では、高齢者にさらにお金が流れ込み、かつ使わないで済むようになっている。これらの社会保障制度は、半世紀以上前、多数の現役世代が、少数の社会的弱者である高齢者を支えるために設計されたものである。それが今日までほぼ同じフレームで継続していることに無理がある。
こういった生産年齢人口減少に伴う内需縮小への対策として、経済成長率アップ、生産性アップ、公共工事、インフレ誘導、技術開発が挙げられがちだが、それらは実効性に欠ける、と述べる。
代わりに
・生産年齢人口が減るペースを少しでも弱める
・生産年齢人口に該当する世代の個人所得の総額を維持し増やす
・個人消費の総額を維持し増やす
という三つの目標を挙げ、そのための具体策も示している。
非常によく書けている。筆者自身、「読んだ方がいいと、誰にでも薦められる本は、そうそうないが、本書は読んだ方がいいと、心から薦められる」と言っているが、それだけの自信作だということが納得できる。