そばにいるからね。

2011-10-13 | from m/b

この一年間、色々考えて、でも焦ることなくゆっくり決めた父の納骨場所。
どう考えても、今の私たちのそばにいて欲しく、近くのお寺に決めました。

四季があり、いつでも木々や花の美しい温かいこのお寺は、鳥や花が好きだった父の永遠の居場所として、しっくりきましたし、何より一度は父が自分で選んだ地なのです。

三九九段の登廊を上がったところにある本堂で丁寧に供養していただいて、観音様の足元に触れ、どうかどうか…と父の平安をお願いする。法要中、「ここが、これからの父の住処なのだなあ」と感慨深く見入る。

 



全て終え、ホッと安心感に包まれながら境内を歩いていると、可愛らしいピンクのフジバカマに淡い瑠璃色の蝶がフワリフワリ、そこらじゅうに何十匹飛び回っていて、一瞬別世界に来たみたいな夢心地に。
何とも言えず優しい世界。

あぁ、これは父だなって思いました。
ここに眠るたくさんの他の人たちといっしょに、私たちを見送りに出てきてくれたと感じずにはいられませんでした。

触れても逃げず、ふわふわとなんとも自由に宙に浮かぶ不思議な蝶たちを見ていたら、ここはきっと心穏やかに過ごせる安住の地なのだと確信。