行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

要精密検査 ④ 大腸内視鏡検査 当日

2015-05-05 23:44:32 | 健康・病気

 大腸内視鏡検査事前準備

 当日

 7時起床。持病の心臓の薬は飲んでおくようにと言われていたので、すぐ多めの水で飲む。便意あり。量は何時もより少ないが普通に出た。一度出ると昨日の下剤のせいか30分位で再度お通じがあった。

 私は休み。やることも無いので出勤する息子を横目にTVで朝のニュースを見る。

 9時少し前になって、いよいよメインの下剤の準備。これが厄介だと知人から聞いている。厚めのビニール袋に白い粉が一握り程入っている。そこに水を2リットル入れて粉を溶かす。これを飲むのだ。

 ところでこの下剤に名前がふざけている。「ムーベン」という。初めて見た時は苦笑いしてしまった。だって便が無くなるから「ムーベン」か?まさかとは思うが、もっと違う名前にすればいいのに。

 準備をして9時を待つ。9時から2時間かけて飲むように言われている。

 9時になった。200cc程はいるコップに一杯、少し口に含むとスポーツ飲料のような味だが、やや不味い。鼻から息をしないようにして一気に飲んだ。さて、2時間かけて飲むとすると、一杯200ccで12分に一杯と思いながら、薬の説明書を読む。しまった。飲み方が違う。

 1 最初の一杯は15分以上かけ、ゆっくり飲んでください。

   (私はこれを約3秒で飲んでしまった)

 2 2杯目まではゆっくりと飲んでください。

 3 あとは2時間以上かけて全部飲んで下さい

 4 1時間経過後くらいから便意があります

 飲み方の所に以上のような説明が書いてある。

 でも飲んでしまったものはしょうがない。15分待って、2杯目に口をつけて、今度はゆっくり15分かけて飲んだ。その後は10分間隔で軽く1杯ずつ。

 10時を過ぎたころから便意あり。1度トイレに行くと、後は度々行くようになる。コップ1杯飲むと、すぐその分以上に下から出てくる感じ。凄い。出るのが激しくなってくるのに比例してだんだん飲むのが辛くなってくる。やや気分が悪い。胃から胸にかけて不快。軽い吐き気がある。でも飲まなければならない。最後の3杯くらいは特に辛かった。11時に最後の100cc程を飲んでやっとおしまい。 

 でも、下痢は続く。ほぼ10分間隔でトイレに駆け込む。面倒だから文庫本でも持ってトイレに座ってようかと思ったが、私の場合、それも痔に悪いので止す。リビングとトイレの往復。せわしない。

 12時半に病院へ来るように言われている。少し余裕を持って、11時45分には家を出なければいけない。それまでにこの下痢がおさまれば良いが、おさまらないと動けない。検査で軽い麻酔薬を使うので、検査後車の運転はできない。だから自分で運転して来てはいけないとも指示されている。バスかタクシーで行くことになるが、どちらにしろ還暦を過ぎた男が乗り物の中で漏らすわけにはいかない。

 考えているうちに40分。絶対に漏らさないという自信はないが、下痢はおさまっている。出掛ける準備は済んでいるが、ふと気が付いて予備の下着をカバンにいれた。ところが、出ようとしたらまた便意。都合がいいと言えばいいかもしれない。出るならここで全部出しておいたほうがいい。もう一度踏ん張ってから出かけよう。結局50分に家をでた。

 バス停まで3分程、少し待って12時のバス。病院最寄のバス停まで15分。さらに病院までは10分歩く。概ね良好。うまく行ったと思ったのだか、最後の歩きのところで便意が来た。少しずつきつくなる。病院手前で僅かに漏らしてしまった。でもそれ以上はぎりぎりで堪えている。今にも出そうだが走る訳には行かない。走れば出る。お尻の筋肉を総動員して肛門を絞めて、なるべく足早に歩く。随分と妙な歩き方になった。

 病院の自動ドアを通り、受付など後回しにてトイレに直行。便座に座って大きく溜息をついた。お通じといっても、もう殆ど水である。色も付いていない。臭いもない。ほぼ大腸は空っぽなのだろう。

 受付を済ませて、処置室の看護師のところへ。少し待っているように言われたあと、この看護師さんからもう一度トイレに行くように言われる。そんな無茶な、いま出してきたところだ。多分もう出ないというのに、もう一度出してもらって、そのお通じの状態を確認するから、流さないで見せてくれという。殆ど水のような状態であることを確認しないと検査に応じない。

「それならハナからそう言ってくれればいいのに。第一さっきのお通じも殆ど水でしたよ。大丈夫ですよ」と抗議するが、らちがあかない。

「暫く待ちます。お通じがあれば言って下さい。トイレで座ってれば、少し出るかも知れませんよ」

というところで妥協する。

 20分位して便意もないがとりあえず踏ん張ってみたら少しでたので、看護師を読んで確認。少ししか出ない上に、さっきも言ったように殆ど水なので、参考になるのかなと思ったら、大丈夫です、という。マニュアル通り、形式だけの確認か?

再び待合室で待機。

 15分程で再びさっきの看護師さん。処置室の隅の方にロッカーが幾つかある所のカーテンを引いて、その中で着替えてくれという。随分簡易。裸になって、お尻の方が開いているパンツをはく。

 カーテン越しに

 「開いている方が後ろですからね」

 と念を押される。

 後ろから内視鏡を入れられるという実感がある。

 上半身はよくある頭からすっぽりかぶるタイプの検査着。丈は膝くらいまである。靴下は履いたままでいいと言う。変な感じ。

 さて、着替え終わったら点滴の針の挿入。入れるのはただの生理的食塩水。腕の関節の所に針を刺そうとするので、

 「余計なお世話ですが、点滴の針は普通関節が使えるように、関節のまわりははずして血管確保しませんか?」

 と、ホントに余計な事をたずねる。嫌われると面倒なのに。でもこのところ3年足らずで5回も入院している小生としては詳しいのだ。

 暫くやっていたが、良い血管が見つからないようだ。担当看護師が代わって、少しベテランの看護師が関節を避けて血管確保。

 これで準備は全部終わった様子。何処で検査をするのかと思ったら、自分で点滴ホルダーを押しながら検査室まで歩いて行けという。それは別にかまわないが検査着に靴下革靴というまぬけな姿で病院の中を、しかも待合室の前を歩かなければならない。これは何とかして欲しかった。

 いよいよ検査室到着。

 



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