今度はめまい。
本当に色々なところが悪くなる。めまいは多分耳のせいである。耳鳴りもある。前に総合病院の耳鼻科に行っていたので電話すると、二年経ってるからまた初診料の他に三千いくらか選定医療費というのを取るというし、少し遠い上に、予約を取ってもたっぷり待たせるので、その病院は止して、自宅近くで探すことにした。そこで病院検索。評判の良い病院をさがす。一つ見つかった病院の近くに知人がいたので訊いてみると、近隣の評判はいい。実際はどうなんだろう?行ってみた。
受付は驚く程無愛想である。自動ドアが開いて中に入っても、人が前に立っても、挨拶もない。何だという感じで目を向けるだけ。
「初診ですが?いいですか?」とこちらから下手に出て声をかける。
「保険証を出して、座っていいですから問診票を書いて下さい」
椅子は空いている。座っていいのは当たり前だろう。変な奴と思ったが、この程度の無礼、最近の病院ではよくあるので腹は立たない。でもその後、診察が終り、会計して病院から出るまで、その受付にたむろする2~3人の事務員は何をするにもずっと怒ったような仏頂面だったのにはおどろいた。普通の会社や客商売だったら許されない無愛想さ。一日でもいいからハンバーガー屋か、浦安にある西洋ネズミの夢の国でアルバイトでもしてくればいいのに。
医者と、検査担当の技師は普通か普通以上だった。それは良いのだが、3~4人いる看護師の一人が信じられない位変な奴。
診察室の中に呼ばれても、もう一つ待合室があって、そこで待っていると。その看護師が私の名前を呼んだ。私が立ち上がると、斜め前に来て、この女、仏頂面でいきなりこうのたまう。
「検査してほしいんですか」
私は患者。しかも初めての患者に向かって、いきなり「検査してほしいんですか」とはどういうことなのか?意味が分からなくて
「はあ?」と訊き返した。
「だから、検査して欲しいんですか?」
女の看護師君、あくまで上から目線できいてくる。
「検査って?」と私。
耳鼻科に検査は付き物とはいえ、私とすれば、診察も無しに、全く説明もなく、検査と言われても意味が分からない。
すると看護師君実にふてぶてしく「何をして欲しいんですか?」ときた。
此処にきて、さすがの私もムッとした。でもここで怒っては損である。医者などペン先ひとつで適当な理由を付けて検査項目を増やせばこちらの支払いが高くなる。そこで感情を押さえて、でも最後の方は少し大声になって
「何をして欲しいんですか?って・・・・・・治して欲しいんだよ」
まわりの視線が集まった。
でも、これってどうなの?私が悪いの?その看護師が悪いの?まわりの視線は私を非難する視線ではなかったような気がするが・・・・・。
此処が近辺では評判の耳鼻科だという。患者も多い。まあ、この看護師と受付以外は良い方だと思うが。
最後に金を払って帰ろうとしたとき、実に事務的に、全く感情のない声で「お大事に」と挨拶された日にゃあ、かえって驚いて尻のあたりがくすぐったくなった。