行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

要精密検査 ② 大腸内視鏡検査 病院選び

2015-04-29 20:33:57 | 健康・病気

生まれて初めての大腸内視鏡検査。

 まず病院選び。以前の胃の検査では外見で選んだ病院で不愉快な思いをした。病院宛の紹介状を持って行って内視鏡検査の予約を取るだけで2時間以上も待たされ、あげく納得できない検査料を請求されて、消火器内科医も内視鏡担当医も驚く程無愛想。嫌なら仕事辞めろよというくらい不機嫌。少なくとも医療をサービス業だとは思っていないような連中だった。特に内視鏡担当医は無愛想な上に下手。それまでも何回か胃の内視鏡検査は受けたが、比べようもない位痛くて不快だった。おまけに痛いと訴えても返事もしない。あんな病院は御免。

 今度はネットと本で病院をさがして、信頼できそうなところを選んだ。もっともネットの情報など所詮は無料の情報、百%信用しているわけではない。それ以外に多くの情報を集める方法がないだけだが、無いよりまし。いくつか選んだ中で友人知人がかかったことがあって、良くないと言うところを消して残った中からひとつに決めた。

 消化器内科と消化器外科が中心の総合病院。ウイークデイの午前中行った。ネットで調べたところ初診は予約不要という。少し遅くなって11時頃着いた。自宅から車で15分程。

 受付を済ませて待合室へ。20人前後は待っているがそんなに混んでいない。まあ、一時間位は待つかなと思ったら15分ほどで消化器内科の部屋の中の待合スペースへ。更に10分程で診察室。こうスムーズだとかえって心配になる。予約も無しにこんなに速いのでは暇な病院か?だとすると患者が来ない病院?やぶ医者?と連想する。悪い予感。

 

 医者は30歳を少し出た位。やぶかどうかは別にして私の既往症を聞いて、検査日の打ち合わせ。

 「今回は検査だけ、なにか有っても取りません。検査は15分程ですが、腸のなかを空っぽにする準備がたいへんなので、その方法は看護師が説明します。血液検査のあと説明を聞いて帰って下さい」

 この時、何故検査だけなのか?ポリープや癌が見つかったらその場で取れるとネットに書いてあったが違うのか?等、訊けば良かったのだが気おくれして訊かなかった。後で思いついてしまったと思った。

  血液検査の血を取られて、事前準備の説明。

 要するに前日から食事制限をして当日は絶食。その間に下剤を飲む。そんなところ。

 会計を済ませて、いくらかなと思ったら2,470円。下剤を二種類と他に一種類薬を貰って、やはり前の胃の内視鏡検査をした病院より安い。不思議だ。

 ともあれ安い分には文句ない。全部終わった段階で調べてみよう。

 気がかりは、下剤と検査の内容。経験のある友人に聞いたら検査前の下剤が辛い。肛門から内視鏡を入れる検査自体はたいていどこでも軽い麻酔をかけてやってくれるので違和感がある程度で苦しく無い。あとは腸に空気を入れて膨らませるそうで、その空気が抜けてしまうまで丸一日下腹がゴロゴロして不快だという。

 まあ、何事も経験、経験。そういう意味では楽しみでもある。


おかしな日本語

2015-04-28 00:06:27 | 日記・エッセイ・コラム

「カネを積まれても使いたくない日本語」という本を読んだ。

 ラジオでタレントが面白いと紹介していた。図書館をのぞいたらあったので借りてきて読んだ。面白いかどうかは主観の問題もあるので人に押し付けるつもりはない。私はとりあえず最後まで読んだ。それなりに面白かった。(この本によるとこの「それなりに」などという言葉も曖昧な表現だと叱られそうだ)

 マイナビニュースというところで調べたアンケートの結果が出ている。新入社員に言われて腹が立つ言葉。

 1位 チッ(舌打ち)

 2位 わかってますけど

 3位 それで

 4位 超○○なんですけど

 5位 ぶっちゃけ

など、12位まで書いてあった。なるほど、もっともだ。新入社員が先輩社員に向かってと同時に、私生活でも目上の人には言ってはけないのが常識という言葉が並ぶ。

 私のいた会社は自由な雰囲気の面白い会社だった。だた自由であることが礼儀を守らなくてもいいということにはならないと思うのだが、社員のことばづかいに驚かされることがままあった。

 プライベートで年下の社員と話をしていて、会話の途中で「だからさあー」と言われたことがある。こいつ一回殴ってやる、と思った。

 また、部下の社員から仕事終わりに「ご苦労様です」と言われたこともある。

 どちらも、言った本人は言葉遣いが間違ってるという自覚はない。だから悪気はない。

 「だからさあー」の場合は口癖になっていて、「ご苦労様」の場合はそれが正しい使い方だと信じていたようだ。

  また、昼休みに同僚と5人で食事のあと喫茶店にいた。

 私は初めての子供が歩き始めたころで、話題がそのことになった。

 「子供がおきてる時間に家帰るとさあ、玄関のドア開けた途端にトコトコふらふらしながらかけてきてさあ、喜んで飛び付いて来んだぜ。本当可愛いよ」

 と言った。

 すると部下の一人で入社したばかりの社員が

「うちの犬もそうです」

悪気はないのだ。


要精密検査 ① 便に潜血反応

2015-04-22 23:10:56 | 健康・病気

潜血反応


 区の健康診断。持病と軽度肥満の指摘。それ以外は問題ない。まあ、持病と軽度肥満は問題なのかもしれないが、それは以前からなので新しく悪くなったところはない。良好と思っていた。
 ところが、少し遅れて受診した大腸癌の健診、つまり便の検査で潜血陽性反応というのが出たので要精密検査という通知が来た。
 結果についての説明会を開くので来いという。以前3年程前の胃のバリュウム検査で異常があるという事でこの類の説明会に呼ばれた。要するに癌は早期発見が大事なので、すぐどこかの病院へ精密検査に行くようにというもの。国民健康保険での説明会は初めてだったので行ってみたが、医者の説明自体は全体的なものが中心なのであまり必要だとも思えない。紹介状を貰えば自分で検査を受けに行くので、ウイークデイの昼間に呼びつけて一時間近くも時間をとられるのは迷惑だ。往復の時間を入れれば二時間をこえる。通知をくれれば紹介状とレントゲン写真は自分の都合の良い時間に取りに来る。どうせ検査には行くのだから説明会は必要ないのにと苦情を言ったことがある。
 そのせいではないだろうが、今回の大腸の精密検査の説明会は、都合の悪い人は紹介状を送るので出席しなくていいと書いてあった。
 ところがいい歳をしてあまのじゃくの私は、指定された日時は暇だったせいもあり、今回も説明会に出席した。
 これが要するに江戸川区では精密検査の受診率が他の区に比べて悪い。今回の結果で精密検査を受けて癌が見つかる可能性は数%(一桁)だが、早期に発見されると簡単に治療出来るので必ず受診して下さい。強制はできないが、受診した方が身のためだよという事。
 3年前の胃の精密検査の説明会は、多分大丈夫だと安心させながら、精密検査は受けてくださいという感じだったが、今回は違う。発見が遅れて転移した段階で見つかると治療が大変になる。便から潜血反応があったという事は癌かポリープか痔かは別にして必ず何処かから出血しているという事だ。大腸癌は日本人の死因の上位になっている。こういう機会を逃して後で後悔した人を何人か知っている。等、繰り返し脅される。
 実は3年前に指摘された胃の精密検査は受けていない。それまでにも何度か通常の健康診断で要精密検査の結果を貰って、その度に胃の内視鏡検査をして異常無いと言われていた。加えて前に病院で精密検査を受けた時、えらく高いなあと思った。後で気付いたのだが、同じような精密検査を受けた友人よりもかなり高かった。納得できない。そんな事もあって、医者が信用できず、無駄な検査は真っ平だと思ったのだ。その後の健康診断では胃の異常を指摘された事はない。
 でも今回の大腸は初めてだ。病院を選んで、高額の検査費を取られた病院は止めて他の病院で精密検査をうける事にした。


飯泥棒

2015-04-19 23:36:56 | 日記・エッセイ・コラム

 飯泥棒
 四国の田舎に住んでいた頃、魚をよく食べた。
 特に貧しくもないが、豊かでもなかったので食べ盛りの男の子が二人もいる家の食卓に上るのは安い魚が多かった。鰯だの鯖だのである。鮭となるといい方だった。
 鯖と鮭は塩漬けが多かった。鯖はそれでも煮物で出てくることもあったが、鮭は塩に漬けたものが焼いた状態で出てくること以外は絶対と言っていいほどなかった。しかもそれがひどくしょっぱい。時に塩のかたまりが魚の表面にふいていたりする。そんな鮭は小さな切り身の半分もあればご飯が二杯も三杯も食べられた。箸の先に少しつまんだ程度を口に入れると、白いご飯を目いっぱい頬張らないとしょっぱくてたまらない。
「飯泥棒いうてね、ご飯がすぐなくなるから、ケチな人は塩鮭をおかずにせんかった」
と母はいったが、ごく幼いころは別にして少し成長してからは、おかずを少なく済ませるほうがケチではないかと思っていた。
 上京して、寮の食事や学食の焼き魚の塩鮭はしょっぱくなかった。甘塩というのを初めて知った。美味かった。塩の味ではなく魚の味がした。塩だらけの鮭は、なにか田舎臭く野暮でしみったれという感じがした。
 何年かして帰省した時、おかずに鮭が出て、久しぶりに舌のしびれる程しょっぱい鮭を食べた。
 「しょっぱくて食えねえよ。第一血圧に良くないよこんなにしょっぱいの」
 と言ったら
 「甘い塩鮭なんか食べられんがね。塩鮭はしょっぱいけん塩鮭じゃがね」
 母は相変わらず美味しそうに食べている。最後は骨を茶碗に入れて、お茶をかけて飲み干した。

 東京での1人暮らしでも鮭は食べたが、塩がふいているようなのは食べなかった。結婚してからの食卓の鮭はムニエルだのホイル包だの名前もしらない何とか焼きだのが出て来て、それはそれで美味かったが、塩鮭はたまに朝食に出るくらいだった。
 暫く前から事情があって自炊することになり、別に離婚しただの何だの深刻な話ではないが、自分でスーパーに買い出しに行っている。子供はもう勤めている。外で自分で好きな物を食ってくる。夜中に腹がすけば冷蔵庫をあさって勝手に残り物を食べる。私は自分の物だけ用意すればいい。
 先日スーパーの魚売り場で鮭(辛口)と言うのを見つけた。鮭売り場の隅の方に少しだけ置いてある。やはり甘塩か生がメインなのだろう。生は料理の仕方を知らない。調べるのも面倒だ。塩鮭なら焼けばいい。久しぶりに鮭(辛口)というのを買った。甘塩の反対が辛口という表現は納得できない気もしたが文句を言っても始まらない。黙って買ってきた。
 息子も食べると思って二切れ焼いた。夜食べなければ朝食べればいい。
 私は歳のせいか太りやすいので炭水化物は少なくしている。ご飯は毎晩小さい茶碗に半分位しか食べない。独身が長かったので料理は苦にしない。鮭がメインでも味噌汁も作れば、お浸し、煮物、サラダ程度は用意する。梅干し、昆布の佃煮、豆腐、納豆は常備している。つまり主食を少なくして、健康の為になるべく色々なものを食べる。
 でも、その日の夕食は違った。鮭は田舎で食べた物のように焼いても塩こそふかなかったが、確かにしょっぱかった。少し口に入れるだけでご飯が止まらない。一切れの三分の一も食べないうちに何時もの量のご飯は綺麗に胃の中へ落ちていった。しかも美味い。しょっぱいのに噛みしめるとしっかり魚の味がして食欲を刺激する。他のおかずに箸が行かない。
 仕方ないもう少しだけ食べようと思ってお代わりをよそった。それもすぐなくなる。これ以上食ったら身体によくない。でも止まらない。もう一杯よそう。結局何年振りかで三杯も食ってしまった。鮭は一切れの半分しか食べていない。
 母の言った通り、本当に飯泥棒だ。


60歳は老人か?

2015-04-08 22:57:23 | 日記・エッセイ・コラム
 先日小説を読んでいたら、まあ両方とも江戸時代を舞台にした小説なのでそのせいかとも思うが、60歳前後の主人公を形容して
 「60には届いていない。老人と呼ぶには早い」
 或いは
 「60を過ぎた老人である」
 とかの表現があって、61歳で決して老人とは思っていない私としては少し傷ついた。
 眼だの歯だの耳だの心臓だの身体は悪い所だらけだが、筋力、腕力、体力ともまだまだ若いと思っている。毎日筋トレとストレッチ、30分程度の速歩は欠かさない。タバコも酒も止めた。夜も11時には寝る。身体を悪くする前よりは元気になったと感じる位だ。
 ちなみに、政府統計などでは老人は65歳以上だそうだ。
 私としては70歳くらいまで現在の体力は維持したいと思っている。せめてそれまでは老人とは呼ばれたくない。