行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

確定申告 今年もセーフ?

2015-03-16 22:23:36 | 日記・エッセイ・コラム
 確定申告の期限も終わり。今日が締切。毎年の事だし、たいした売り上げもない。士業と言うのは仕入れがある訳でもないので簡単。売り上げと領収書の整理だけをしておけばいいものを、これが毎年なかなかやらない。
真面目にやるのは確定申告が終わったこの時期だけ。すぐに領収書はクリアファイルに挟むだけになってしまう。
そして毎年3月の10日頃になって、全部整理しようとするからヒッチャカメッチャカになってしまう。さすがに請求書と領収書は出すし、入金はなるべく銀行振り込み、出来なければ集金にいった帰りに自分で銀行に入金して、通帳に鉛筆で明細を書いておくから、売り上げは間違いようがないが、経費の仕分けと記入と決算書の作成に時間がかかる。しかして、今年も出来上がったのはついさっき8時過ぎ。
 間に合ってないじゃないかって?大丈夫。今日の消印有効だもの。午前0時までに郵便局の本局へ行って、今日の消印でお願いします。
 もう11回確定申告をしているが、このパターンは5回あったと思う。
 期限の一週間くらい前に郵便局から送ったのが2回。
 昼間普通に税務署に持っていったのが2回。
 では後の2回はというと、締切日の真夜中に税務署のポスト?(時間外書類受付ボックスと書いてある)に投函してきた。書類の出来上がりが午前0時を過ぎて消印が間に合わなくなり、なら郵便で送るより、直接ポストに入れてきた方が早いと思った。車で10分もかからない。
 真っ暗な税務署の玄関の塀に取り付けられた頑丈な大きなポストに書類を入れるのは何となく落ち着かない。私の事務所の管轄税務署は繁華街にはない。だから真っ暗な上に静かである。コソ泥にでもなったような気がして、こっそり入れる。ポストが大きいものだから、中に入れるとポストの底に落ちてドスっと音がする。周りが静かだから、わずかな音もよく響く。唇に指をあてて、シーッと言ったりする。
 但し、この方法は正しいかどうかはわからない。何故かというと、締切日までに税務署に提出しなければいけないが、郵送の場合締切日に提出したことを消印で確認するというのが原則だとすると、直接ポストに入れてくるのはその趣旨に合わないような気がする。とりあえず、そのことで税務署から注意を受けたことはないが、お勧めはしない。同じことをするなら、自己責任でお願いします。
 というより、自分の事だが、もっと早くちゃんとやれよ、と毎年思う。

胃のレントゲン検査

2015-03-09 12:13:41 | 日記・エッセイ・コラム
 先週、国民健康保険の健康診断へ行った。
 自宅近く、駅前のビルの健診センター。
 通常の健診の合間に肺と胃の癌検診。
私はこのバリュウムを飲む胃のレントゲン検査が苦手だ。あの硬い台の上でぐるぐる回れだの、横を向けだの殆どアクロバットのような姿勢を強いられる。挙句のはて、逆立ちのように頭を下にむけられて
 「はい、危ないですからしっかりバーを握ってそのまま我慢して」
 などと言われる。結構つらい。歳食って腕力がなくなると無理になるのではと思う。
 「お前がやれ!」
 と言いたくなる。
 加えて、発泡剤とバリュウムを飲んでいる。今にも吹き出しそうで気持ちがわるい。
 一番最初にこの検査をしたのは25年ほど前、35歳の時だったか?その頃勤めていた会社の健保組合の健診センターだった。
 その初めての健診の時、検査台に乗って待っていると、若い美人の検査技師がやって来て、発泡剤と水を渡され、
 「一気に飲んでください」と優しく言われた。
 そしてえらい目にあった。飲んですぐ腹の中でブクブクと炭酸らしきものが吹き上がって来るのがわかる。
 「胃を膨らませてますので、げっぷが出そうになりますが我慢してください」
 その途端、ブッフッと少し吹き出した。
 「我慢してくださいっーて言ってますー」
 と可愛い口調。
 聞こえているのだそんな事。でも出るものは仕方ない。懸命に我慢した。
 美人技師は器械を操作する部屋に移って、マイクを通して指示してくる。
 「はい、バリュウムを一口だけ飲んでください」
 口を閉じて一所懸命げっぷを我慢している。無理なのだ。辛うじて我慢している。バリュウムを飲むために口を開けると、確実に吹き出すと思った。
 「どうしました?飲んで下さい」
 私は彼女の方をむいて、眼で訴えた。駄目なんだよ。
 「飲んでいただかないと検査できませんよ」
 美人技師は私の視線を無視する。
 決意して、バリュウムを飲もうと口をあけた。そして、私は吹き出した。今度は、少しではない。ブッファ、ゲフォー。多分胃の中にたまった炭酸の殆ど全部を吹き出した。
 「駄目ですね。検査する前に胃がしぼんじゃいました。一寸そのまま待ってて下さい」
 そして、マイクが切れる刹那、チッと舌うちが聞こえた。美人ではあるが性格は悪いようだ。
 ドアが開いて、その性格の悪い美人技師がまた入ってきた。舌うちなどした気配はみじんも見せない。手には発泡剤と水の入ったコップを持っている。
 「もう一度飲んでください。今度はげっぷしないで下さいね」
 という。
 「そんな無理なこと言ったって!わざとげっぷしてしている訳ではない」
 すこし抗議口調になる。
 「でも、みなさんやって頂いてます。初めてですか?」
 「初めてだよ。まあ、努力はしてみよう」
 と言うところで妥協した。

 今度はげっぷしないぞという決意と、1回げっぷしつくしたという経験もあって、暫くは我慢できた。とにかく空気だろうが、唾だろうが、なんでもかんでも飲み込むようにすると少しは我慢できるようだ。
 ポチではあるまいに3回まわれと言われ、横を向けと言われ、深呼吸しろ、息を止めろ。こんな事を立った姿勢、寝た姿勢、逆さまになった姿勢で繰り返す。挙句、うつ伏せやや頭が下がった状態で、お腹を引っ込めろと言われた時、ゲホッとげっぷがでた。しまったと思ったが、出ちまった物はどうにもならない。ガラスの向こうからは美人検査技師の慌てた声がする。
 「もう一寸、あと少し、少し我慢して」
 我慢できない。ゲホッ。
 アーッという吐息が聞こえた。同時に私も再びゲホッゲホッと大きく吹き出した。
 機械がゆっくりと最初の立った姿勢にもどる。
 「そのままですよ。お待ちください」
 声が一段冷たくなっている。
 再びあの美人検査技師登場。手にはまた発泡剤と水の入ったコップを持っている。笑顔ではあるが、さすがにもう好意的なぶりっ子の笑顔ではない。 声こそ出さないが、明らかに嘲笑の笑みである。
 「もう一度だけ飲んでください。量は半分です。あと少しですから、絶対我慢してください。3回飲んだ人は初めてですー!もうー!今度吹いたら知りませんよー」
 と口調だけは可愛く語尾をのばす。
 「だからね、精一杯前向きに努力します!」
 と答えた。
 その日、四回目の発砲剤はまぬがれた。でも、以来この検査は苦手になった。

昨日は桃の節句

2015-03-04 16:18:18 | 日記・エッセイ・コラム
ひな祭りには縁がない。男ばかりの兄弟で育った。
自分の子供も男。
「おい、お前のひな人形はないの?」
と女房に訊いた事がある。
「実家に小さいのがあったと思うけど」
「持ってこないの?」
「なんで?」
で、会話は終わってしまった。何言ってんのよという感じ。
 私とすれば、自分の家にお雛様が飾られたことが無いので、一度くらいいいかなと思ったのだが・・・・・・・・。結婚した大人が自分のために飾る物ではないらしい。

 息子には爺・婆から武者人形だの鐘馗様だのを買ってもらった。狭い家では飾る所に困る位大きい。鯉のぼりは親が買ってやった。大きいのは無理なのでそれでも150㎝くらいのもの。竿だけ別に買って来て、ベランダの柱に縛り付けて泳がせた。両方ともいつまで飾ったか?小学校二年までは覚えているが、それ以後ははっきりした記憶がない。
 息子も自分から飾ってくれとは言わなかったから、いつの間にか飾らなくなった。今も倉庫代わりの屋根裏部屋、気取っていうとロフトに仕舞ってある。

 ところで、私は似合わないものが好物だが、雛あられもその一つ。好きだ。今日スーパーへ行ったら売れ残りが三割引きで売っていた。二袋買ってきた。少し大き目の袋だったが、一袋はおやつ代わりにすぐ食った。もう一袋は夕食後に食う。明日もスーパーにあったら、また買って来よう。尚、家人はだれも食べない。
 「食べないの?」とは訊かない。
 「なんで?」と挑戦的に返事されると、柱に縛って後ろからくすぐってやりたくなる。それも荷だもの。