行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

レッドキャビアとトビッコ

2013-10-30 18:11:38 | 日記・エッセイ・コラム

あっという間にもうすぐ10月も終り。年を喰うと本当に時間が早く過ぎる。

 この一週間程、何となく身体の具合が悪く元気がでない。食欲もない。まあ、少し太り気味なのでダイエットには丁度いい。  

 ところで今騒がれているレッドキャビアとトビッコの話。ありえるのかなあ?

 だって、レッドキャビアなんてのは見たことも食ったこともないが、トビッコは珍しくない。何処にでも売ってる。あまり好きではないが、何度も食べている。プチプチと粒が小さい。レッドキャビアというのをパソコンで画像を見てみたが、イクラ位の大きさの粒だろうか?トビッコとはずいぶん違うと思うが、私のようにレッドキャビアを知らない客は騙されたのか。そうだとしても、プロは、たとえばコックさんや、ウエイターさんは絶対に間違えないと思う。やっぱり、連絡不足だの、誤表示だのはありえないだろう。

 十年以上前だが、北海道旅行に行ったことがある。そんなに安くないパック旅行だったが、出てくる食事には次々にがっかりさせられた。みんな期待外れ。特に、知床近くのドライブインで出された昼食。旅行会社のパンフレットには三色丼と書いてあった。私の常識では、北海道の三色丼というのは、ウニ、イクラ、カニの三色だった。私も女房もこの三色は大好物だったので楽しみにしていた。
 さて、待ちに待った昼食、私たちの前に出てきた三色は、ほぐし鮭、金糸卵、トビッコの三色。それは確かに三色だが、違うだろう、と思って旅行会社の添乗員を見た。客は目の前の三色丼を見て口々に文句を言っている。

女房などは

「あなた!あげる」

と、私に丼を回してきた。

添乗員は申し訳ないというような顔で、客と視線を合わせないようにうつむいて、自分も同じ三色丼を食べていた。

 この添乗員、帰りの飛行機の中で、四十人位いた団体客の一人一人にカップアイスを配って歩いた。

 「これはサービスです」


エッチビデオの話

2013-10-09 11:02:44 | 日記・エッセイ・コラム

独身身時代は、まだDVDではなく、ビデオの時代。しかも高価で、買うよりもレンタルが普通だった。もっともエッチビデオなんて何回か見たら飽きるので、わざわざ買う物でもないと思っていた。

結婚してからは、別に見たいとも思わなくなったし、子供が出来てからは狭い家で、家の中で見る訳にも行かなかった。

出張にでることが多かったが、40歳を過ぎると、同じビジネスホテルでも、少し設備の良いホテルに泊まった。そうしないと疲れが取れない。少し高めのホテルだと、部屋も広く、サウナがついていたり、プールがついてしたりする。ところが、そういうホテルは家族で泊まる客も多いので、部屋のテレビにエッチ系の有料チャンネルが無い。したがってエッチビデオとは長い間遠ざかっていた。

何時も大阪出張の時に泊まっていたホテルが取れないときがあった。仕方なく、やはり大阪出張の多い友人に教えて貰った大阪の北部の市にあるビジネスホテルに泊まった。宿泊料金はいつものホテルより安かった。普通のビジネスホテルだ。少し狭いだけで、綺麗だ。特に文句はない。でも客は男のビジネス客中心なので、テレビにはエッチチャンネルがあった。

普通のテレビ放送を見る分には無料だが、エッチチャンネルに合わせて一分位経つと有料になり、後は何時間見ても千円という奴だった。有料チャンネルは他に名作映画のチャンネルもあった。

久し振りにエッチ映画でも見ようかと思って、考えた。こういうシステムの場合、朝チェックアウトの時に清算する。会社はホテルの領収書を出さなくても宿泊費は支給されるから良いとして、問題はフロントだ。若くて美しいフロントのお姉さんだったりすると、

「ビデオ、ご覧になりましたね!」

と確認されるのは恥ずかしい。

テレビの前で、チェックインした時のフロントを思い出してみた。三人いたが、みんな男だった。フロントの周辺に若い女の影は無かった。よし、と思ってエッチな方の有料チャンネルのスイッチを入れた。

翌朝、チェックアウトのためにフロントの前に立って驚いた。やはり従業員は三人いたが、みんな女性だった。多分朝は女性、夜は男性というシフトだったのだ。初めてのホテルでそんな事は知る由もない。しかもみんな若かった。おまけに私の清算の相手をしたのは中でも一番の美人だった。そして、可愛い声でしっかり確認された。

「ビデオ、ご覧になりましたね」

ここで、私は何を焦ったのか、訊かれもしないのに、かすれた声で、言わなくてもいいことを言った。

「ああ、懐かしい西部劇をやってたから」


豆苗は育つか  その②

2013-10-07 14:30:49 | 日記・エッセイ・コラム

両端の茎が伸びた豆苗は、次々と他の茎も伸びて、アッと言う間に10㎝になり15㎝になり、成長を続けた。但し、色が薄い。買ってきた豆苗はもっと青々していたが、育てた豆苗は薄い緑に近い。野生児と過保護のもやしっ子の違いか。試に、日当たりの良いところにおいてみた。すると色は変わらないのだが、面白い事に豆苗の先にある葉っぱが全体に日差しの方に傾く。加えてスッ、スッ、と二日で10㎝程伸びた。茎はもう30㎝を超えて、もはや自分で自分の身を支えられなくなり、無念!と言う感じで根元から外側へ傾くものが出てきた。

どこまで育つのかやってみようとも思ったが、食べるのなら今という気もして、結局食べた。やや、ひょろひょろとした感じは否めなかったが、味は変わらなかった。美味い。
  

もう一度育つのかどうかの興味もあり、インターネットで調べてみた。同じことを考える奴はいるのである。三度目は駄目だったと書いてあった。


豆苗は育つか? その①

2013-10-02 09:55:35 | 日記・エッセイ・コラム

 豆苗を買ってみた。あのカイワレのお父さんという風情の野菜だ。五年程まえから長年の不摂生が祟り、身体のあちこちにガタがきて、健康のため野菜を食べなければと思って、いろいろと食っている。食ったことのないものも食っている。豆苗もその一つで、挑戦してみた。

袋を取り、二、三本千切って生で食ってみた。不味い。青くさいような、薬のような臭いと苦みがある。私には無理だと思った。一個というか一株というか、兎に角96円だ。安い。でも、そのまま捨ててしまうのはもったいない。私の主義に反する。

袋を見るとお勧めの調理法が載っていた。ベーコンと一緒に炒めろと書いてある。やってみた。ベーコンがしょっぱいのと、塩分を制限されているため、塩はほんの少し、後は胡椒をやや多め。まあ、このあたりは好みで。

食ってみた。美味い。臭みが消えて、歯触りも悪くない。さすがにお勧めの調理法だ。

ところで、この豆苗という奴、自分で育ててもう一回収穫できると書いてある。一回目茎を二、三センチ残して切り取って食べて、残った根と茎のかたまり、厚さ五、六センチ幅10センチ長さ15センチ程度の板状の物を四角い適当な容器に入れて、水をはって、その水を一日一回か二回取り換えておけば10日程でもう一度収穫して食べられるという。

 やってみた。二日、三日と経つが殆ど変化が見られない。袋の能書きには、うまく育たないこともある、と書いてあった。私の家は植物の育たない家だ。別に呪われてる訳ではないと思うが、シクラメンだろうが、他の観葉植物だろうが、家の中に置いたものはすぐに枯れてしまう。いつの間にか家の中に鉢植えの植物は置かなくなった。

豆苗よお前もか!と思った。ところが四日目の朝見てみると、両端っこの方の茎が二本、するすると五センチ程伸びていた。他の芽も僅かに伸びている様子。これは希望が持てるかも知れない。