行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

財布がない

2017-09-27 18:07:22 | 日記・エッセイ・コラム

 たいしたことじゃないが、財布紛失事件。

 先日昼間は家で仕事。夕方少し買い物に出ようと思ったら、財布がない。仕事机、全ての引き出し、寝室のサイドテーブル等家中あらゆるところを探したが、無い。あり得ないが風呂場まで探した。

 ウーン!急に炭酸飲料が飲みたくなって、絶対欲しいのはそれだけ、歩いて二、三分のスーパーに行くだけなのに、50円でも(某大手スーパーのグループ会社?なのでプライベートブランドの缶の飲料なら一本50円でもお釣りがくる)あれば良いのに、とりあえずすぐ欲しいのはそれだけなのに。仕方なく財布は諦め、と言うか外で落とした可能性は殆ど無いはずなので、そしてこういう時は思ってもみない所から出てくるものなので、後で落ち着いて探す事にして、何時も御釣のばら銭を入れておく缶を開けた。ところがたいてい100~200円程度は入ってる缶になんと14円しか入っていない。そういえば、あまり溜まっても面倒なので最近少しずつ使っていたのだ。なんと間の悪い。まるで誰かの人生のよう。

 こうなったら仕方ない。兎に角、財布がないでは済まされない。現金はあまり入れてないが、色々なカードが入っている。財布を探すことを最優先としよう。

 ソファーに寝転んで、深呼吸を数回。昨日からの行動を思い出してみた。

最後に財布を見たのは?・・・・・・・・・

家の中は全て探した・・・・・・・・・・

最後の買い物をした後ポケットに入れた記憶がある

だから外で落とした可能性は少ない・・・・・・・

 

沈思黙考すること約たったの5分程

 そうだ、車の中を探していない。慌てて外へ飛び出して車を見た。

 あった。しかも外から丸見えの助手席のシートの上。

 駐車場とはいえ、ただの駐車スペース。道路に面している。当然普通に歩いている人が車を見れば財布が見える。

 まあ、盗難防止装置は付いているが、前に夜中のコンビニで誤って息子が作動させてしまって、その警告音にびっくりして、周りから大顰蹙をかって泡食ったことがあるが、だからと言って外から見える車の中は良くない。あぶねえ!あぶねえ!

 とりあえず良かった。

 ホント、歳食うと呆けてくる。


先日、ジャンヌモローが死んだ

2017-09-19 19:03:42 | 日記・エッセイ・コラム

 自分の歳を考えれば当然だが、ファンだった役者、監督、作家がポツリ、ポツリと死んでいく。

 若い頃、映画が好きだった。でも時間はあるが金はなく、何でも見るという訳にはいかなかった。それはせいぜいアメリカンニューシネマ以降のアメリカ映画が中心。色々観たが、イージーライダーのあの衝撃的な終わり方には驚いた。

 フランス映画は数える程しか見ていない。好みの問題だから許して欲しいが、アランドロンもカトリーヌドヌーブもどこが良いのか、と思っていた。

 ジャンヌモローを初めてみたのは「死刑台のエレベーター」。ジャズが好きでたまに聞いていたマイルスデイビスのトランペットのテーマ音楽を先に好きになって、そこからの興味で映画を見た。大学時代、何処かの名画座の深夜上映だったような気がする。その後TVでも何度か見たし、随分あとになって、レンタルビデオでも見た。生意気にもフランス映画もいいのがあるなあと思った。

 恋人と共謀して夫を殺す。完全犯罪と思えたのに、逃げようとした恋人は、ちょっとした手違いでエレベーターに閉じ込められてしまう。目論見が次々と破綻していく。

 最後の場面。刑事は一見無関係と思える二人の関係を証明する証拠が欲しい。男が持っていたカメラを見つけ、フィルムを現像する。女は暗室で自分を追っている刑事と二人、現像液のトレーを見つめている。夫を殺した恋人と自分が一緒に映っている画像が印画紙に浮かび上がってくる。楽しそうに笑顔で抱き合っている写真が何枚も。ジャンヌモロー演じる女の顔から全ての表情が消える。愛おしそうに写真を撫でる指先がアップになる。このシーンが見たくて、ビデオを借りてきた時は最後の5分程を繰り返し見た。

 始めてみた時、二十歳前の私はジャンヌモローを美人だとは思わなかった。すこし唇の厚い冷たい感じのおばさん。こういう顔の女がフランスではスターになるのかと思った程度。でも、何回も見ているうちに、だんだんその顔が魅力的に思えるようになった。

とびっきりの美人は案外魅力に乏しいと思う。そういえば誰とは言わないが、私の好きな女優に美女といわれる人はいない。