最初に断っておくが、猥褻な話ではない
先日夜居間に入ったら、風呂上りの息子が裸で汗を拭いていた。久しぶりに息子のケツを生で見た。当たり前だがまるで可愛くない。どちらかというと気持ち悪い。
「てめえ!パンツ位穿け!きたねえケツ見せんじゃねえ!」
20年程前、まだ幼い息子の尻は綺麗だった。食ってやろうかと思うくらい愛らしかった。
子供はみんなそうだろうが、なにかに自分にとって大事なことに一生懸命になると他の事を全て後回しにする。息子もそうで、スーパーで何か一つ御菓子買ってあげるよというと、御菓子選びに夢中になってトイレに行くのさえ後回し。御菓子の棚の前で足をクロスさせて必死で便意だか尿意だかを我慢しながら、御菓子選びを続ける。
「なにやってるの!早くトイレに行きなさい。御菓子はあと」
と言ってもきかない。尿意は無くならないから漏らしそうになってやっと行くが、便意はそのうち治まってしまう。でも何度もそんな事をしているうちに便秘になった。そうなるとますます出なくなって、最後には涙を流しながらトイレで踏ん張る事になる。
そして痔になってしまった。女房が医者に連れて行った。
「軽い切れ痔ですね。薬を出しますから、風呂上りに肛門に少し指の腹をおしこむ感じで軽く塗って下さい。子供はすぐ治りますよ」
夜、風呂上りの息子に薬を塗る。でもこれがなかなか塗らせない。痛いと思うのか逃げ回って駄目だ。仕方なく私がギュッと抱いて、お尻をひん剥いて女房の前に突きだす。下半身はがっちり固定した。息子は私の腕の中で手と頭をバタバタさせて暴れる。
「痛くないの。お薬塗るだけ。じっとしてなさい」
女房が指先で薬を塗った。肛門のまわりも軽く塗り伸ばしていく。
「ほら、もう終わったよ。いたくないでしょ」
息子はおとなしくなった。
「痛くなかったろ、明日もやるから騒ぐなよ」
「うん、分かった」
さて、次の日、風呂から上がった息子は母親の前で四つん這いになると自分からお尻を突き出した。
「お母さん、お薬塗って」
女房はきのうと同じように指先で薬をすり込んだ。
あっというまに終わって
「はい、おしまい」
ところが息子は姿勢をかえない。お尻は突きだしたまま。
「もういいよ。パンツ穿きなさい」
と女房。
それに答えて息子は
「もっと」
薬は塗ると少しスーッとして気持ちよかったらしい。
女房の前に突きだされたあのお尻は本当にきれいで可愛かった。モモのようなという形容があるが、みずみずしくて、プリンっとしていて、どんなモモより綺麗だ。本当に食べられそうな程。