行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

定額小為替

2016-08-31 16:10:51 | 社会保険労務士・行政書士

 定額小為替というのがある。郵便局で買うことができる。50円から500円まで50円ずつ増えていって、その上は750円と1000円、合計12種類がある。

 何に使うかというと、役所に郵便で戸籍謄本などを請求して、料金を払うときになど、相手から定額小為替で送って下さいと言われる。その支払いに使う。

 行政書士の仕事で相続人の調査などをやる時に使う。それ以外で使うこともあるかもしれないが私は知らない。

 それで何がいいたいのかというと、この定額小為替の発行手数料(買う時の手数量)のこと。

 行政書士を始めたころ、初めて仕事で住民票の除票というのを郵便で請求した。某地方自治体に電話。一通300円だから定額小為替300円を一枚、返信用封筒をいれて請求手続きしてくれという。そこで郵便局に定額小為替というのを始めて買いにいった。切手と同じようなものを思っていたが、買うのに手数料が要ると言う。しかも一枚100円。なんと300円の小為替を買うのに計400円必要になる。

 手数料の率を考えると高い。いくらなんでも高い。おまけにその手数料という奴、50円だろうと100円だろうと小為替一枚に付き100円だという。如何にも理不尽。

 でもまあ理屈は解らないでもない。これは郵便局の窓口へ持って行けば手数料なしで現金にかわる。そういう意味では現金と同じなのでただの紙切れではない。切手以上に偽造されない工夫がいるだろう。販売や交換の手間もかかる。その手数料は必要だろう。どういう計算かしらないが、小為替一枚に係る手数料(手間賃)合計は400円くらいだと何かに書いてあった。銀行のATMの手数料と比べると高いとは言えない。でも、この制度、つまりは郵便局も利用者も得しない。なら、小為替の使用を義務づける所に、これに変わる決済システムを考えて欲しい物だ。

 さて、行政書士がよく使う小為替は750円。改製原戸籍という古い戸籍を入手する時の値段だ。その対象者の出生まで時間をさかのぼって取るので、大抵二通はあるが、たまに三通出て来ることもある。役所で調べてもらわないと分からない。二度手間は面倒なので、念の為に三通分の小為替を送る。合計2、250円。さて手数料はいくらか?千円以上の小為替はないので、これがどうやっても300円かかる。そこで750円を三枚送る。返してもらったときほかの請求に使う為だ。事実たまに返してくれる。手元には何時も一枚か二枚の750円小為替が残っている。

 ここで考えた。

 先々週ある役所で、ある書類を二通たのんだら、小為替で600円送ってくれという。小為替は500円の次は750円。600円の小為替というとどうやっても手数料は200円かかる。つまり合計800円。

 手元にはある役所から余りましたといって返してくれた750円の小為替が一枚あった。新たに800円かけて600円分の小為替を買うより手元にあるいつ使うか分からない750円の小為替を送った方が、役所も私もいいだろうと思った。この際つりは要らない。

 「600円分と言われたんですが、750円のなら手元にあるので、それでもいいですか?」

 「良いですよ、お釣りは手元にある小為替か切手で文書と一緒にお送りすることになりますが」

 といわれた。

 こういう時役所と言うところは「お釣りのないようにしてください」と言われても不思議ではないと思っていたので十分である。小為替ならついでの時に現金にすればいいし、切手ならいずれ使う。もともとこちらの都合で750円の小為替を送るのだ、お釣りはなくてもいい。

 これが正規の取り扱いかどうかは知らない。だから郵送に釣りは出さないという自治体があるかもしれない。だからどこの自治体かは書かない。でも、こういう方法でお釣りを返してくれるところがあるのを初めて知った。

 

 


バナナを食う

2016-08-24 23:42:45 | 日記・エッセイ・コラム

 バナナが身体に良いという。そういえば入院していた時、たいてい半分だったが三日に二度は食事の時にバナナが出た。安いせいだと思っていたが、それだけではないらしい。とくに茶色というか黒というかシュガースポットというのが多くなって、悪くなる直前が一番身体にいいという。

 という訳で毎日のようにバナナを食っている。でも夏場は少し困る。悪くなるのが早い。二三日で悪くなって食べられない位グズグズになる。大きいのは一本でお腹一杯になって、暫く動く気がしなくなるので駄目。でもって、少し小さ目のを普通に買うと一度に三本か四本買うことになる。一日でも食べない日があると、必ず一本か二本無駄にする。それはもったいないので仕方なく無理矢理一度に二本食ったりする羽目になる。

 そこで登場アイスバナナ!

 私が勝手につけた名前。別にたいしたものではない。悪くなりかけたバナナを一口大に切って適当な容器(袋でもいい)に入れて凍らせるだけ。

 これが夏場は便利。一日に何度か冷凍庫から取り出して一個口に放り込む。溶けて喉を通るまで5分。噛まなければ10分程度口の中がひんやりする。バナナを無駄にすることがない。ついでにアイスを買うことも少なくなった。

 ところで、全部食主義の私としては、バナナの皮は食べられるのか調べてみた。可能かどうかは別にして、美味いという食べ方は見つからない。加えて、栽培や輸送の過程で色々な処理の為に薬品を使うようだ。皮は食べない方がいいらしい。


すいかの皮を食う

2016-08-20 13:54:16 | 日記・エッセイ・コラム

 すいかの皮

 すいかは好きで毎年沢山食べる。好きなので皮ぎりぎりまでかじって赤い部分は殆ど食ってしまう。それでも残りの皮は嵩張る。生ごみが増える。

 すいかの皮が食べられるのは知っていたが、面倒でもあり、あまり美味いとも思えず、料理したことはなかった。

 嵩張る生ごみを減らすためもあり、去年初めて食った。取っておいた皮を一口大に切って、外側の青い所は少し厚く取る。残っていると苦い。それを簡易漬物器(無ければタッパーでも冷凍用ビニール袋でもなんでもいい)に入れ、上から砂糖と塩と酢を混ぜたものをかけて、昆布を小さく切って上に散らす。少し圧力をかけて蓋をする。ただ蓋をするだけでもいい。2時間程で一度混ぜて、更に1時間程度たてば充分食べられるが、一晩おけば味がしみて美味い。赤い部分がある程度残っていた方が美味いようだ。

 果物や、野菜の皮、あるいは魚の頭や骨、食べる物はなるべく全部食べようと思ったのは20年くらい前。何という事はないのだが、なんとなくからだの不調が続いた。腰痛、ひどい肩こり、首の痛み、原因不明の蕁麻疹等、医者へいってもすっきりしない。そんな時読んだ本に全食主義というのが書いてあった。何も難しくはない、兎に角全部食べようという事だ。健康法のひとつ。

 小さい魚なら、頭から骨まで。ニンジン、ゴボウ、新じゃが等は皮ごと。キノコもいしづきの硬い部分以外は全部食う。エノキなど、泥のついたところだけ薄く取り除いて、あとのいしづきの部分は暑く切って、バター焼。これは美味いよ!お勧め。

 ああそれから、ごぼうの皮は駄目。ごぼうの皮茶が良いとTVで医者が言っていたのでやってみたが、暫く飲んでいたら腹が痛くなって、もしやと思って止めたら、二三日で腹の痛みがなくなった。ネットで調べると、ごぼうの皮茶は駄目という人が他にもいた。私だけではなかった。あまりあくの強いものは良くないようだ。まあ人によるというところだろうが。

 話はもどって、すいかの皮。砂糖、塩、酢の量を少しずつ変えてみる。私は砂糖、塩、酢がそれぞれ4対0.5対4位の比率が一番美味いと思うがどうか?まあ適当に。

 この所、すいかの皮を食べるために、すいかを買っているような気がしている。


暑~い!!!

2016-08-18 22:21:59 | 日記・エッセイ・コラム

 暑い!言ってもしょうがないけど暑い。昨日の午後からは湿気が加わって特に暑く感じる。

 夜などシャワーを浴びて寝たのに、夜半過ぎにびっしょり汗をかいて目が覚めた。無理もない。タイマーをかけた扇風機が止まっていた。寝ていても額を汗がつたうほどに暑い。寝苦しいことこの上ない。二階なので窓は開け放っているが、そよとも風が入ってこない。単に私の好みだが、私の寝室だけエアコンがない。仕様がないのでリビングへ降りてエアコンを点けた。

 丁度オリンピックの中継をやっている。それを見ながらソファに横になった。脚が伸ばせない。寝心地が悪い、床に薄い毛布を敷いてそこを寝床にした。

 朝7時に目が覚めた。エアコンの御蔭で途中目が覚めることはなかった。でも何時もと同じ時間に起きたのに、眠った気がしない。やはり床は駄目か。エアコンは止まっていたので、窓を開けると、さすがに朝の空気は少し涼しい。

 という訳で、もう一度ソファでうとうとしながら、何時の間にか8時。最近見るようになった朝ドラを見ながら食事。

 9時近くになって、やっと仕事部屋に入った。これが暑い。陽が上ると、空気は一気に暑くなる。昨日に続いて、湿度が高い。窓を全開。扇風機も強にする。   

それでも椅子に座って、パソコンを起動して、メールをチェックする間、15分程で胸と言わず腕と言わず汗が噴き出してきた。

 私は基本的にエアコンは嫌いで使わないが、昨日今日の暑さと湿度は駄目。腕の汗で触る所がすべて汗でぬれる。タオルで拭いてもその時だけで効果なし。書類が濡れては仕事にならない。仕方なくエアコンを点けた。

 途中、時々エアコンを切るのだが、たまらなくて、すぐまた点ける。雲が低く、雨もよう。少し気温が下がったようなので、また窓を全開にして扇風機。 

 ええい!早くシャワーが浴びたい。もう今日は仕事止そう!

 


NHKの朝ドラ

2016-08-10 17:08:21 | 出版業界

 50歳を過ぎて諸般の事情で行政書士だの社会保険労務士だのの事務所経営に変わったが、学校を卒業してから長い間、取次店(本の問屋さん)と出版社で働いた。だから10年位前以前の出版業界事情なら詳しい。最近の10年で業界は大きく変わった。今は良く分からない部分もある。沢山の出版社や取次店、書店が倒産したり、廃業したりした。私が居た取次店と出版社も今はもうない。

 ところで最近珍しくNHKの朝ドラを見る。今は丁度主人公が出版社を興し、苦労する所。それで思い出したことがある。

 「暮らしの〇〇社」というのが、今の朝ドラのモデルになった出版社だと思う。

 詳しく書くと切りがないので、ごく簡単に説明すると、日本の出版社というのは本の取次店と取引をしえもらえないと、基本的に書店で出版物を売ってもらうことができない。そのかわり、取次店に取引口座が持てると、出来上がった本を取次店に持っていくだけで、全国の有名書店には本が並び、取次店は書店から集金して、出版社に支払ってくれる。場合によっては、ある程度は返品前に見込みで入金してくれたりもした。取次店というのは出版社と書店にとっては銀行のような役割も果す。だから創業間もない出版社にとって、大手取次店と取引口座が持てるか、持てないかということは、その出版社の命運を左右する重要な事だった。

 TVにそんなシーンが出てくるかどうかは知らないが、「暮らしの〇〇社」も創業間もなく全国の本屋さんで売ってもらうために取次店と口座開設の交渉をしたと思う。ただこの交渉、そんなに簡単でもない。窓口へ行って、お願いします、はい分かりました、とはいかない。

 その取次店は大手2社中堅4社その他数社といわれた。その他といっても存在価値が薄いという訳ではない。専門取次と言って、それなりに一部の出版社や書店に重宝された。本をさがしていて、出版社にすら在庫がない本がそんな専門取次にはあったりした。それぞれの取次店がそれぞれの取引書店を押さえている。

 出版社はまず大手2社。これは絶対に必要な口座。次に中堅4社。これは出来れば欲しい口座。それぞれと口座を開く交渉をする。その他の会社は口座がなくてもほとんどが少部数の現金取引が中心なので問題はない。

 私の知人がその中堅と呼ばれる一社で仕入れの仕事をしていた。1980年代前半の話だから、「暮らしの〇〇社」の経営はもう安定していて、業界でも一応の地位は確立していた頃だと思う。雑誌だけでなく、単行本でもいい本を出していた。

 ところが、その知人のいる中堅取次店は「暮らしの〇〇社」と取り引き口座が無かった。最初に「暮らしの〇〇社」から口座開設の申し込みがあった時、断ったようだ。ある程度の売り上げのある出版社と取引口座が無いというのは、取次店にとって困ることになる。売れる本や書店が欲しいという本が簡単には仕入れられないことがあるということになる。本屋さんから、何とかしろよ!と文句が来る。その度に他の取次店経由で仕入れたり、現金を持って出版社に買いに行く。1冊、1冊の細かい商売で経費がかかってしょうがない。注文がキャンセルにでもなろうものなら、こういう仕入れ方をした商品は返品出来ないというルールがあり、損してしまう。不便でしょうがない。

 そこで、知人が「暮らしの〇〇社」に取引口座の開設をお願いに行った。現金で買いに行った時の対応は悪くなかったということなので軽い気持ちで行ったらしい。過去の経緯は知らなかった。

 ところが、何時も本を売ってもらうカウンターで待っていると、社長という女性が出て来て

 「私の眼の黒いうちは、御社と口座を開くつもりはありません。最初取引のお願いにおうかがいした時、断ったのはそちら様です。現金取引だって、私どもの好意です」

 と言った。

 どうやら随分昔のことを怒っている様子。

 知人にしても子供の使いではない、そのまま帰るわけにもいかず、恐る恐る聞いてみた。

 「何か私どもで失礼な事でもしたのでしょうか?私としても理由がわからないで、会社へ帰って駄目でしたではすみませんので」

 すると、その女性は

 「理由が知りたければ、会社へ帰って昔御社の仕入れに居た〇〇さんに聞いてみてください」

 仕入れにいた〇〇さんというのは、部署も役職も変わっていたが当時まだ会社いた管理職の名前だった。

 この話を友人から聞いたのは暫く後になってからの話だが、私もその〇〇さんという人は知っていた。

 「あゝ!あいつか!あいつならあるかもなあ、そういうの。ホント、評判悪いもん」

 で意見が一致した。

 飲み屋で愚痴を言いあっている時に出た話だ。何処まで正確かは分からない。

 ここで〇〇さんの悪口を書くつもりもない。商売だもの、断ることは当然ある。〇〇さんも創業間もない「暮らしの〇〇社」から取引口座の開設を申し込まれて、こんな雑誌は売れない、と思って断ったのだろう。それは仕方ない。見る目がないと言われればそれまでだが、そういうことはよくある。

 取次店は出版社にある程度見込みで支払いをすることがある。その為の条件はあるが、お金は払ったのに見込みより返品が多かった。払いすぎたお金を返してくれといったら出版社は倒産して回収できなかったという話は珍しくなかった。取次店としても、そう簡単に取引口座を開く訳にもいかない。

 問題は断り方なのだろうと思う。私も長い間取次店と出版社で営業をやってきた。出版社や取次店との交渉、書店との打ち合わせ、毎日のようにそれを繰り返す。お客さんや先輩から色々教えられたが、その中のひとつに断り方というのがある。

 「商売だから、断る、断られるは当たり前。大事なのは断る時の断り方。次も交渉できる断り方をしろ。相手を馬鹿にするような断り方は最悪。感情的に恨まれたら次がない」

 〇〇さんはどういう断り方をしたのか?「暮らしの〇〇社」はどういう断り方をされたのか?断った方にも、断られた方にも、一度話をききたかった。

 ちなみに、私の場合、断られて、こいつだけは許せねえ!と思った奴は一人や二人ではきかない。一人もいないとは思うが、私に断られて、許せねえ!と思ってる人はいるのだろうか?