知人の花屋さんに頼まれて結婚式用の花を都心のレストランまで運んだ。小さな花屋さんで、何時もは地元相手の商売。車も持っていない。たまに車の必要な仕事があった時は誰かに頼んで運んでもらっている。友達の多い人なので、困ることはない。今回は私の番だった。
レストランで挙式をして、ついでに披露宴。式と言っても人前結婚。結婚報告会のようなもの。最近は珍しくないそうだ。
その結婚式謙披露宴のテーブルを飾る生花の注文を受け、飾りにいった。もっとも、私に飾り付けなど出来る訳がない。指示通り運んで、指示通りテーブルにおいていくだけ。
知らない仕事を指示通りやる。久し振りに新入社員気分を味わって、それはそれで楽しくもあった。
その式場というか、レストランの従業員が気取っていて馴染めない。花屋など出入りの下請け業者だと思っているのだろうし、それは別に間違いではないのだが、関西弁でいうところの愛想もくそもないという奴。
女はみんな取り合えず十人並の容姿、身体にぴったりのTシャツに黒のパンツスーツ。これが制服のようでみんな同じ格好。そしてみんな同じように無愛想。
真面目に仕事をしているのだろうが・・・・・・。 ねえ、みんな嘘でももっと楽しそうに仕事しようよ。