行政書士・社会保険労務士 大原事務所

人生も多分半ばを過ぎて始めた士業。ボチボチ、そのくせドタバタ毎日が過ぎていく。

柴又までサイクリング②

2014-09-25 16:25:42 | 日記・エッセイ・コラム
 帝釈天の裏の土手の上にある公園に自転車を止めて、ここまででサイクリングロードを30分余り。後は歩いて境内へ。
 祝日なのに境内は混んでいない。実は小生キリスト教徒だが、そんな事は気にしない。御賽銭こそ硬貨しか入れないが、ゆっくりお参りしてたっぷりお願いもする。神様だか仏様だかはきっといい加減でケチな奴と思っているかもしれない。
帝釈天を出て、参道を柴又の駅の方へ散歩。とはいえ、参道は境内に比べひどく混んでいる。帝釈天にお参りというより、寅さんゆかりの土地に観光に来た人が多いのだろう。映画の舞台になったお団子屋さんを中心に混みあっている。気候も良い。いつもの日曜より混んでいる感じ。ゆっくり散歩という訳には行かない。人ごみに流される。何度も来ている。いまさら両側に並ぶ店を見物しようとも思わない。時々買う草団子も買わないで早々に自転車の所まで引きあげた。
川べりの矢切の渡しを見ながら暫し休憩。ペットボトルの水を飲む。
さあ、帰ろう。南に向かってゆっくり自転車を走らせる。別に急ぐ用がある訳でもない。トレーニングでもない。一生懸命ペダルを漕ぐ必要はない。暑くなく、寒くなく、空気が心地いい。土手の上から自転車を走らせながら右を見て、左を見て、ペダルも漕いだり漕がなかったり。来るときも急がなかったが、さらにゆっくりと走る。
途中、篠崎公園という大きな公園のところでサイクリングロードを降りて、公園の横を抜ける。暫く来なかったあたりなので、適当に寄り道をしながら、右へ左へ、家に付いたら三時を少し過ぎていた。
たっぷり三時間のサイクリング。このところ少し身体を悪くしていて、こんなに乗ったのは三年振り位か?別に平気だった。体力も回復しているようだ。

柴又までサイクリング①

2014-09-24 17:50:37 | 日記・エッセイ・コラム
久し振りにサイクリング。自転車で葛飾、柴又、帝釈天まで。
 丁度昼ごろ、ほぼ三か月ぶりに自転車を出すと、タイヤは張りが無く頼りない。いつもの事で空気が抜けている。空気を入れると、後ろは入ったが、前のタイヤが駄目。空気を入れても空気入れを外すとシューッとすごい勢いで空気が抜けてタイヤが平たく頼りなくなる。何度か空気を入れるところの金具を締め直してみても結果は同じ。
 多分ムシ(と言ったと思う。空気を入れるところの中に付いている短い管のようなゴム)が悪くなったのだろうとは思ったが、わざわざムシだけ買ってきて直すのも面倒。仕方なく近くの自転車屋さんに持って行った。
 やはりムシが古くなって穴が開いていると言う。一個工賃込み210円。買ってから4年余り、そのうち後輪も駄目になるだろうということで両方交換。
 自転車をなおして、さて、ということで出発。
 江戸川区のほぼ真ん中あたりに住む小生としては、葛飾、柴又へ行くにはまず国道14号線を東に向かって走り、江戸川に出て、土手の上のサイクリングロードを行くのが早い。景色もよく気持ちいいコースだ。ただ、江戸川へ出るまでの国道は交通量が多くて危ない。おまけに排ガスを吸って身体に悪い。よって、14号線ぞいの裏道をたどる。
 約30分かかって江戸川の土手に到着。土手の上に上がるには短いが急な坂道。でも、ここで自転車を降りて、押すのは男子一生の恥。でもないが、自転車のギアをかえておいて、ヨッコラショと太腿に力を入れてペダル踏んで坂を上る。
 上に出ると視界は一気にひらける。眼下は広い運動場や野球場、芝生の広場が広がる。その向こうに江戸川。さらに向こうの対岸は千葉県市川市。360度遠くまで見渡せる。晴れていたので空も高い。
 この辺りの江戸川沿いは長いサイクリングロードになっている。自転車を北に向けて川上方向に進む。道は綺麗な舗装道路。信号機はなく走りやすい。総武線の鉄橋をくぐり、旧14号、京成線の鉄橋と抜けて行くと、葛飾区にはいる。北総線の鉄橋を過ぎると、もうさほど遠くない所に帝釈天の大きな樹のかたまりが見える。

                                                     続く

指と爪の形

2014-09-16 15:28:48 | 日記・エッセイ・コラム

 私の爪は四角い。というより横の方が長い。手の薬指と小指を除いて殆ど団扇を小さくしたような形をしている。その薬指と小指の爪でさえ縦が長いといってもそれはわずかで、殆ど四角である。
 普通、爪は縦長だと思う。少なくともそういう人が殆どだろう。ところが私は違う。
 遺伝なのだろう。たまに私と同じような指と爪の人はいる。母親がそうだった。自分の子供を持って初めて実感するが、全く子供というのは似て欲しくない所はそっくり引き継いでいる。女房に似ればいいものを、息子も私と同じ指と爪をしている。
 この変な形に気が付いたのは高校の時だ。
 友達から
 「お前の指おもしれえ」
 と言われた。
 指が太いと言うのだが、続いて
 「爪も変」
 という。
 見ると、友人は私より太ってるくせに、指は私より細く、爪もヒュッと細長かった。
 その時、他の友達の指と爪も見たが、みんな細長い指と爪。自分のそれより綺麗な形で、妙に感動した。ひとしきり、皆は私の指と爪をネタにして笑ったが、その後からかわれたりすることはなかった。ただ私はこの不格好な指と爪の形に、少しだけだが静かに長く傷ついていた。
 15年後、その心の傷に塩を振りかけたのはある女だ。女は私の指ばかり見ていた。
 「何だ、なんか文句あるのか」
 と言うと、何か決心したように、私の親指をつまんで
 「すごーい!団扇みたい。夏になったら貸して下さいね」
 と言って無邪気に笑った。まるでそれが誉め言葉のように。
 不思議と私も腹は立たなかった。
 その後、私はこの指と爪の形をそんなに気にしていない。
 ただし、小さな電卓、小さなパソコンのキーボード、携帯の番号キー、等、最近どんどん小さくなるモバイル機器の操作は例外なく不便だ。注意していないと一度に二つのキーを押してしまう。
 そういえば先日テレビを見ていたら、ある美人女優の指がアップで映った。私と同じ指の形だった。びっくりして飲んでいたコーヒーを吹きだしてしまった。